国内初 「HELM MASTER」 採用のスポーツクルーザー 「SR320FB」 新発売
2016年1月15日発表
ヤマハ発動機株式会社は、革新的な船外機操船制御システム「HELM MASTER(ヘルムマスター)」を採用したフライブリッジタイプのスポーツクルーザー「SR320FB」を2016年3月3日より発売します。
「SR320FB」は、ヨーロピアンスタイルの美しいフォルムに優れた走行性能と快適な居住性を兼ね備えたスポーツクルーザーです。エンジンには経済性や環境性能、メンテンナンス性、スペース効率などに優位性を発揮する船外機を搭載するとともに、船外機操船制御システム「HELM MASTER」を国内で初めて採用。ジョイスティックモード時にはジョイスティック1本で横方向の移動や360°の回転を可能とし、離岸・着岸時や狭水路、マリーナ内など特に狭いスペースでの操船を飛躍的に容易にしました。
また、ボートへの乗り降りを容易にするサイドゲートを左右両舷に設置するなど、係留時の利便性を高めました。
名称 | 発売日 | メーカー希望小売価格 | 販売計画 |
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SR320FB | 2016年3月3日 | 30,253,700円 (消費税抜き) (本体 29,500,000円+法定安全備品類他価格753,700円) |
8隻 (初年度) |
法定安全備品類他の価格には、エンジン関係諸費用・法定安全備品類・進水諸経費などを含み、オプション・検査登録関係諸費用などは含まれておりません。
開発背景
従来、30フィートを超える中・大型ボートの推進機は、スターンドライブやインボードタイプのエンジンが主流でしたが、経済性や環境性能に優れ、メンテンナンスが容易で海上係留に適していること、船体のスペース効率が高いこと、さらに信頼性が大幅に高まったことで、船外機を採用する傾向が北米を中心に高まっています。ヤマハではこうした船外機の優位性を活かしながら、大型4ストローク船外機(225~350馬力)を2基、あるいは3基搭載した中・大型ボートのための操船制御システム「HELM MASTER」を2013年に開発、北米を中心としたボートビルダーに向けて販売し、好評を博しています。「SR320FB」は、国内で初めて「HELM MASTER」を採用し、艇体とエンジンを長年にわたって開発してきたヤマハの総合力を活かしながら、好調な中・大型ボート市場に投入するものです。
主な特長
優れた操船性
独自の操船制御システム「HELM MASTER」を採用。電子制御式のステアリングとリモコンでの通常の操船に加え、ジョイスティックモード時にはジョイスティック1本で横方向の移動や360°回転が可能となり、離岸・着岸時や狭水路、マリーナ内など狭いスペースでの操船を容易にしました。
通常よりも広い間隔での船外機セット、水流の効率を向上させる船底形状など、艇体とシステムのベストマッチを図り、「HELM MASTER」による操船の効率を高めています。
優れた走行性能
経済性、信頼性に定評のヤマハの250馬力船外機「F250D」を2基搭載し、優れたスピード性能を発揮します。
利便性と快適性に優れたエクステリア
フライブリッジにはL字型のシートとテーブルを配置。視認性が良く、爽快なドライビングを実現するばかりでなく、上質なコミュニケーションスペースとしても機能します。
舷をまたがずにボートに乗り降りできるサイドゲートを左右両舷に設置、また2機の船外機の間にトランサムステップを設置し、様々なシチュエーションでのボートへのアクセス性を高めました。
アフトデッキには状況に応じて格納できるシートを設置しています。回転式バックレストはデッキからトランサムステップへのアクセスを容易にします。
豊かな洋上の時間を提供するインテリア
広々としたメインサロンに対面式のシートレイアウトを採用。シートや家具に高級感のある素材を採用し、上質なキャビンライフを提供します。
新形状のポートライトを採用したバウバースは明るく広々とした空間を演出。大人2人がゆったりと横になれるスペースを確保しています。
側面図、平面図
主要諸元
仕様 | SR320FB |
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全長 | 10.25 m (船外機を含んだ全長は10.49m) |
全幅 | 3.20 m |
全深さ | 1.80 m |
船体質量 | 4,121 kg |
完成質量 | 4,655 kg |
定員 | 12名 |
搭載エンジン | F250DETX ×2 |
最大保証馬力 | 183.9 kW (250ps)×2 |
燃料タンク容量 | 800 L |
航行区域 | 平水・限定沿海 または 沿海 |