位置決め整定時間の短縮と省スペース化を実現 ロボットドライバ「RDV-X」「RDV-P」新発売
2015年7月27日発表
ヤマハ発動機株式会社は、ロボットドライバ※1の新製品「RDV-X」「RDV-P」を2015年9月より発売します。従来機種との互換性を保ちながら、単軸ロボットの位置決め整定時間が従来機種比約40%短縮されました。さらにコンパクト設計によって制御盤内の設置幅が従来機種比約45%の省スペース化を実現しました。
「RDV-X」は、サーボモータ単軸ロボットFLIP-Xシリーズ、「RDV-P」はリニアモータ単軸ロボットPHASERシリーズに対応し、それぞれ現行の「RDX」「RDP」の後継機種となります。いずれも、従来より広く使われているパルス列入力方式※2ロボットドライバです。
※1 ロボットドライバとは、産業用ロボット製品の駆動を高速かつ高精度に実現する制御機器。
※2 パルス列入力方式とは、広く一般的に用いられているモータの回転量をデジタルパルスで入力制御する方法。
名称 | 発売日 | メーカー希望小売価格 | 販売計画 |
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RDV-X/RDV-P | 75,000円~(税抜き) | 2015年9月 | 1,500台 (2機種合算/発売から1年間/国内外) |
製品の特徴
位置決め整定時間の短縮
応答周波数が従来機種に比べ約2倍に向上。それにより、単軸ロボットの位置決め整定時間が約40%※1短縮されました。
コンパクト設計により制御盤全体の省スペース化に寄与
ドライバ本体の横幅が従来機種比で最大38%削減、さらに放熱効率の改善により複数のドライバを隙間なく設置できるようになりました。これにより制御盤内の設置幅を約45%※2削減することが可能になりました。
従来機種との互換性を重視した設計により置き換えが簡単
従来機種と同様のパラメータ設定と取り付け穴を同ピッチにすることにより、ソフト面・ハード面共に置き換えを容易にしました。
※1 サーボモータ400W、ボールネジリード20mm、40Kg可搬の場合
※2 RDV-X220を4台設置した総幅(従来機種比)
基本仕様
項目 | RDV-X | RDV-P | ||||||
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ドライバ型式 | RDV- X205 |
RDV- X210 |
RDV- X220 |
RDV- P205 |
RDV- P210 |
RDV- P220 |
RDV- P225 |
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制御軸数 | 1軸 | |||||||
制御可能ロボット | 単軸ロボットFLIP-X | リニア単軸ロボットPHASER | ||||||
基本仕様 | 接続モータ容量 | 200V 100W 以下 |
200V 200W 以下 |
200V 600W 以下 |
200V 100W 以下 |
200V 200W 以下 |
200V 400W 以下 |
200V 750W 以下 |
最大消費電力 | 0.3kVA | 0.5kVA | 0.9kVA | 0.3kVA | 0.5kVA | 0.9kVA | 1.3kVA | |
外形寸法 | W40×H160× D140mm |
W40×H160× D170mm |
W40×H160× D140mm |
W40×H160× D170mm |
W55×H160× D170mm |
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本体質量 | 0.7kg | 1.1kg | 0.7kg | 1.1kg | 1.2kg | |||
入力電源 | 制御電源 単相200~230V +10%、-15%、50/60Hz±5% | |||||||
モータ電源 単相/三相200~230V+10%、-15%、50/60Hz±5% | ||||||||
使用温度 | 0℃~+55℃ | |||||||
保存温度 | -10℃~+70℃ | |||||||
位置検出方式 | レゾルバ | |||||||
制御方式 | 線間正弦波変調PWM方式 | |||||||
最高速度※ | 5000rpm | 3.0m/s | ||||||
入出力機能 | 位置指令入力 | ラインドライバ信号(2Mpps以下) | ||||||
入力信号 | DC24V接点信号入力(シンク/ソース対応可)(DC24V電源内蔵) | |||||||
出力信号 | オープンコレクタ信号出力(シンク/ソース対応可) |
- ※1
- ロボットドライバの制御上のパラメータ、演算範囲であり、ロボットの最高速度の能力ではありません。