ロングストローク単軸ロボット ラインナップ追加 FLIP-Xシリーズ「GF14XL」「GF17XL」 新発売
2014年9月9日発表
ヤマハ発動機株式会社は、2014年9月11日よりサーボモータを使用した単軸ロボット“FLIP-X(フリップエックス)シリーズ”の新製品「GF14XL」「GF17XL」を発売します。
「生産設備では、ロングストローク・高速性・高精度など、複数の条件が求められる場合があります。ところが、ボールネジを使用した単軸ロボットはロングストロークになると最高速が制限されるという課題がありました。
「GF14XL」「GF17XL」ではボールネジを使用し従来同様の精度を維持しながら、当社独自の「最適サポート機構」(特許出願中)の採用によりフルストローク最高速での動作が可能です。これによりロングストローク・高速性・高精度を同時に実現しました。
この新製品により、ロングストローク+αが求められる場面でお客様のニーズに応え、生産設備に最適な単軸ロボットをご選択いただけます。
名称 | 発売日 | メーカー希望小売価格 | 販売計画 |
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GF14XL | 331,000円~(税抜き)※1 | 2014年9月11日 | 1,000台 (発売から1年間/国内外) |
GF17XL | 389,000円~(税抜き)※1 |
製品の特徴
ロングストロークでも最高速での動作が可能
サポート部品を複数配置しボールネジの振動を抑える当社独自の「最適サポート機構」により、全ストロークにおいて最高速で動作することを可能にしました。
これによりロングストロークの動作でもタクトアップが期待できます。
位置検出器にレゾルバを採用し、耐環境性、高信頼性を実現
位置検出器には、磁気式の位置検出器であるレゾルバを使用しています。レゾルバは、本体に外乱の影響を受けやすい電子部品を使用しておらず、自動車・航空機・医療など、信頼性を最も必要とされる分野で数多く採用されています。レゾルバを位置検出器に採用することにより、耐環境性、高信頼性を実現しました。
コンパクトな断面積
ロングストローク対応可能な従来の単軸ロボットと比べ、断面積がコンパクトになりました。ケーブルベアの必要なリニア単軸ロボット、ナット回転型単軸ロボットと比較して40%以上断面積が小さくなっています。
《 基本仕様 》 ■GF14XL,GF17XL
型式 | GF14XL | GF17XL |
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モータ出力 | 200W | 400W |
繰り返し位置決め精度 | ±0.01mm | |
減速機構 | ボールネジφ15(C7級) | ボールネジφ20(C7級) |
ボールネジリード | 20mm | |
最高速度 | 1200mm/sec | |
最大可搬質量(水平使用時) | 45kg | 90kg |
定格推力 | 170N | 339N |
ストローク | 750~2000mm(50mmピッチ) | 850~2500mm(50mmピッチ) |
全長 | ストローク+561mm | ストローク+686mm |
本体断面最大外形 | W140×H91.5mm | W168×H105.5mm |
ケーブル長 | 標準:3.5m/オプション:5,10m | |
リニアガイド形式 | 4列サーキュラーアーク×2レール | |
位置検出器 | レゾルバ | |
分解能 | 20480パルス/回転 |