スポーティカジュアルモデル「PAS VIENTA」をフルモデルチェンジ 電動アシスト自転車「PAS VIENTA5」新発売 本格派スポーティモデル「PAS Brace XL」2014年モデルもさらに進化して発売
2014年7月3日発表
ヤマハ発動機株式会社は、スポーティタイプの電動アシスト自転車「PAS VIENTA5(パス ヴィエンタファイブ)」を7月18日より、「PAS Brace XL(パス ブレイス エックスエル)」を8月29日より発売します。
「PAS VIENTA5」は、2011年の発売以来初めてとなるフルモデルチェンジを行い、男女を問わず手軽に爽快な走行を楽しむことができるスポーティカジュアルモデルとしてリニューアルしました。フレームやグラフィックなどのデザインを全面的に見直したほか、新たにトリプルセンサーシステムを搭載し、よりなめらかで快適なアシスト走行を実現しました。また、多様化する電動アシスト自転車へのニーズに対応するため、リチウムイオンバッテリーを従来より約30%容量が大きい8.7Ahに変更、急速充電器やサークル錠を採用するなど実用性を高めつつ、実際の使用シーンに合わせ内装5段変速機を採用するなど機能の最適化を行い、お求めやすい価格設定を実現しました。
「PAS Brace XL」は、大容量12.8Ahリチウムイオンバッテリーと内装8段変速機を搭載し、通勤やサイクリングなどの長距離走行を快適に楽しめる本格派スポーティモデルです。2014年モデルは、ハンドルグリップや変速シフター、ブレーキなどのパーツ変更、カラーラインナップの変更により、シャープでスピード感のあるスポーティなイメージが向上しました。
2機種ともに、バッテリー残量と選択している走行モードから算出した残りアシスト走行可能距離や、消費カロリー、走行スピード、アシストパワーなどを表示できる「液晶マルチファンクションメーター」、ギアポジションに合わせてきめ細やかな制御を実現する当社独自の機構「S.P.E.C.」など、従来から好評の特長はそのまま継承し、さらに便利にPASを使用していただくための機能を追加しました。
名称 | 発売日 | メーカー希望小売価格 | 販売計画 |
---|---|---|---|
PAS VIENTA5 カラー4色(新色2、継続2) |
2014年7月18日 | 129,060円 (本体119,500円+消費税9,560円) |
3,500台 (年間/国内) |
PAS Brace XL カラー4色(新色2、継続2) |
2014年8月29日 | 163,080円 (本体151,000円+消費税12,080円) |
メーカー希望小売価格には本体価格(バッテリーと専用充電器を含む車両価格)及び消費税(8%)が含まれています。
市場背景と製品の概要
1993 年に世界で初めて電動アシスト自転車PAS を開発・発売して以来、ヤマハ発動機株式会社では“人間感覚を最優先する”という開発当初の理念を受け継ぎながら、PASユニットの小型軽量化やバッテリー性能の向上など、商品の熟成を重ねてきました。
PASシリーズは、多様化する電動アシスト自転車へのニーズに対応するため、充実したバリエーションで展開しています。特に近年では、環境や健康に対する意識が高まり、電動アシスト自転車市場も拡大していく中、当社では従来の軽快車では満足できない方へのモデルとして、デザイン性を重視したモデルを投入。2008年8月には、通勤や時には運動不足解消、気分転換をかねてのサイクリングなど、さまざまなシーンで電動アシスト自転車のメリットを活かしながら自転車のあるスマートなライフスタイルを楽しみたい30~40歳代男性に対し「PAS Brace」を、2011年9月にはスタイリッシュな外観だけではなく、従来のモデルにはないスポーティな走行性能を楽しめる「PAS VIENTA」を発売しました。
2014年モデルでは、「PAS VIENTA」のデザインや車体設計、走行性能を全面的に見直し、男女を問わずスタイリッシュに使用できるスポーティカジュアルモデル「PAS VIENTA5」としてリニューアルしました。
製品の主な特長
なめらかで快適なアシスト走行を実現するトリプルセンサーシステム
車速を感知する「スピードセンサー」、ペダルを踏み込む力を感知する「トルクセンサー」、ペダリングの速度を感知する「クランク回転センサー」のトリプルセンサーシステムの搭載により、瞬時にかつ繊細に走行状況と乗り手の動きを把握、なめらかで快適なアシスト走行を実現しています。PASシリーズ2014年モデルは、全機種トリプルセンサーシステム搭載となります。
液晶マルチファンクションメーター
バッテリー残量と選択している走行モードから算出した残りアシスト走行可能距離や消費カロリー、走行スピード、アシストパワーなども表示できる「液晶マルチファンクションメーター」(アシストオフモードを含む4つの走行モード付き)を搭載。知りたい情報がひと目でわかる大型液晶表示で、夜間の視認性に優れるバックライトも装備しています。
急速充電器で、スピーディに充電
「PAS VIENTA5」は2014年モデルより、「PAS Brace XL」は2013年モデルより急速充電器を採用しています。12.8Ahリチウムイオンバッテリーは約3.5時間、8.7Ahリチウムイオンバッテリーは約2.5時間で充電することができます。スピーディな充電が可能なため、前日の充電忘れや急な外出時の補充電にも対応できます。また2014年モデルは、5.0Ah、8.7Ah、12.8Ahの3種類のリチウムイオンバッテリーが使用可能なので※1、家族で複数台の2014年モデルPASを所有する場合、各バッテリーを共有することができるので大変便利です。※2
※1 各モデルごとに、標準搭載しているバッテリー容量が異なります。購入時に、搭載バッテリーの変更はできません。
※2 標準搭載のバッテリーと異なる容量のバッテリーを搭載する場合、各モデルに設定されたアシスト力や走行距離に差が生じる場合があります。
ファッショナブルで充実のカラーバリエーション
「PAS VIENTA5」はユニセックスでスタイリッシュなカラー、「PAS Brace XL」はシャープでスピード感のあるスポーティなカラーを採用。2モデルとも充実のカラーラインナップとしました。
安心・充実の長期保証
製品保証期間については、バッテリーは2年間、ドライブユニット・フレーム・フロントフォークは3年間、その他部品は1年間の長期保証となっています。
「S.P.E.C.3」によるきめ細かなアシスト
ギアポジションごとに最適なアシスト力を供給する当社独自の「S.P.E.C.(スペック)/Shift Position Electric Control」を搭載。スピードセンサーにより走行速度を検出、モーター回転数との関係から選択しているギアを読み取ることによって、モーター回転数のみによる制御では成し得なかった広範囲にわたるアシストが得られるようになり、発進時から加速、巡航時はもちろん、坂道でもパワフルでなめらかな乗り心地を実現しています。 なお、「PAS VIENTA5」は「S.P.E.C.5」、「PAS Brace XL」は「S.P.E.C.8」を搭載しています。
使い方にあわせて選べる走行モード
ユーザーが好みや走行シーンに合わせて4つの走行モードから最適なアシストを選択できます。「S.P.E.C.」との組み合わせによって、きめ細かく無駄のないアシスト制御を可能にし、パワフルなアシストと走行距離の両立を実現します。また、走行モードは手元のスイッチで簡単に切り替えできます。
主要諸元
PAS VIENTA5 26型 |
PAS Brace XL 26型 |
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全長 | 1,760mm | 1,765mm | |
全幅 | 595mm | 580mm | |
サドル高 | 770~935mm | 810~970mm | |
タイヤサイズ:前後 | 26×1.50HE | 26×1.50HE | |
適応身長の目安 | 149cm以上 | 155cm以上 | |
車両重量 | 21.5kg | 24.0kg (ワイヤーロック0.3kg含む) |
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補助速度範囲 | 比例補助 | 0km/h以上10km/h未満 | |
逓減補助 | 10km/h以上24km/h未満 | ||
一充電あたり の走行距離 ※1 (標準パターン) |
強モード | 33km | 49km |
標準モード | 38km | 58km | |
オートエコ モードプラス |
52km | 74km | |
アシストレベル | ★★★ | ★★★★ | |
電動機形式(定格出力) | ブラシレスDCモーター(240W) | ||
変速方式 | リヤハブ内装5段 | リヤハブ内装8段 | |
バッテリー | リチウムイオン電池 | ||
電圧/容量※2/充電時間 | 25.2V/8.7Ah/ 急速充電 約2.5時間 |
25.2V/12.8Ah/ 急速充電 約3.5時間 |
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照明装置 | 砲弾型ホワイトLEDバッテリーランプ(1W) | ショートシリンダーLEDランプ(0.5W×2) | |
盗難抑止装置 | ディンプルキー式サークル錠 | ディンプルキー式ワイヤーロック | |
カラー | 新色 | マットブラック ソニックオレンジ |
スカイブルー ソニックオレンジ |
継続 | クリスタルホワイト クローバーグリーン |
クリスタルホワイト クリスタルブラック |
- ※1
- 一充電あたりの走行距離は、2010年3月改正の自転車協会電動アシスト自転車安全基準に規定された「標準パターン」をバッテリー満充電からアシスト停止まで走行したときの走行距離の当社測定値。「標準パターン」の測定条件は以下の通り。
バッテリー新品、常温15~25℃、車載重量(乗員および荷物を合計した重量) 65kg、平滑乾燥路面、無風、無点灯状態で、平坦路(1km)、勾配4度の上り坂(1km)、平坦路(1km)、勾配4度の下り坂(1km)を含む全長4kmの標準走行路を設定し、平坦路「変速機・5(8)」15km/h、上り坂「3(5)」10km/h、下り坂「5(8)」20km/hで走行し、1kmごとに一旦停止。
(変速機の()内は8段変速のPAS Brace XLの場合)
- ※2
- 容量は、Typ.容量(代表容量)として、当社が従来より使用している方法で測定したバッテリー容量であり、標準パターンで走行した場合に使用できるバッテリー容量の平均値。JIS C 8711によるとTyp.容量8.7Ahのバッテリーは定格容量8.4Ahとなり、Typ.容量12.8Ahのバッテリーは定格容量12.6Ahとなる。