広がるモビリティの世界 LMW(リーニング・マルチ・ホイール)の第1弾 「TRICITY MW125」日本仕様を新発売
2014年7月1日発表
ヤマハ発動機株式会社は、当社初の市販マルチホイールモデル、125ccオートマチック(AT)コミューター「TRICITY (トリシティ)MW125」を2014年9月10日より新発売します。
「TRICITY MW125(TRICITY 125)」は、“ニュースタンダード シティコミューター”のコンセプトのもとLMW※1製品の第1弾として開発、AT二輪車と同様の扱い易い運転操作性を備えた新しいモビリティです。
主な特徴は、1)軽快でスポーティなハンドリングと安定感の両立による新しい楽しさ、2)さまざまな路面状況で快適な乗り心地、3)シティコミューターとしての高い利便性、4)パワフルで経済的な水冷125ccYMJET-FIエンジン、5)フロント二輪※2の特徴を活かした先進的かつ親しみやすい個性的デザインなどです。
生産は、当社のグループ会社のTYM(Thai Yamaha Motor Co., Ltd.)が行います。
※1 LMW=Leaning Multi Wheel。モーターサイクルのようにリーン(傾斜)して旋回する3輪以上の車両の総称、商標登録第5646157号。
※2 車両区分は『第二種原動機付自転車(原付二種)』、運転には『小型限定普通二輪車(AT含む)免許』以上が必要です。
名称 | 「TRICITY MW125」 |
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カラーリング | ■ブラックメタリックX(ブラック) ■ブルーイッシュホワイトカクテル1(ホワイト) ■マットディープレッドメタリック3(マットレッド) |
発売日 | 2014年9月10日 |
販売計画 | 7,000台(年間/国内) |
企画の狙い
国内の125ccスクーター市場は、年間約9万台で推移していますが、都市部を中心に経済性、利便性の高さが支持を受け、市場規模の拡大が見込まれます。今回の「TRICITY MW125」は、フロント二輪構造を特徴とする125ccの“オートマチック・シティ・コミューター”として新たに提唱するモビリティです。また同時に、当社が長期ビジョンのひとつとして推進するLMWの第1弾となります。
既存の125cc二輪車のお客さまだけでなく、これまでの二輪車には興味がなかった方、小回りの効くコミューターを求める四輪ユーザーの方、コミューターの新しい楽しさを期待するお客さまを想定し製品化しました。
主な特徴
1)ヤマハ独自のLMW機構
「TRICITY MW125」には、旋回時にフロント二輪が車体と同調してリーン(傾斜)するヤマハ独自のLMW機構を採用し、軽快でスポーティなハンドリングと安定感を備える“新しい楽しさ”を実現しています。
このLMW機構は「パラレログラムリンク」と「片持ちテレスコピックサスペンション」から成り、リーンさせる機能と、左右サスペンション機能を独立させ、余裕のバンク角とハンドルきれ角をもたらします。フロントの左右独立のサスペンションは、荒れた路面などでの高いギャップ吸収性があり優れた乗り心地に貢献。車体の前後重量配分はMotoGPで培った技術を反映した50:50とした他、燃料タンクは車両重心近くに配して自然なハンドリングに貢献させました。
2)シティコミューターとしての高い利便性
市街地での軽快で心地よい乗り心地、快適で乗り降りしやすいステップスルーのフラットフットボード、フルフェイスヘルメットも収納可能※な大容量のシート下スペースなど、シティコミューターとしての高い利便性を備えています。
※ヘルメットの形状によっては一部収納できないものもあります。
3)パワフルで経済的な水冷125ccYMJET-FIエンジン
発進〜低速でのスムーズな走り、中〜高速度域での伸びのある滑らかな走行性をもたらすCVTエンジンを搭載しました。燃料供給には燃費性に優れるヤマハ独自のFIシステム「YMJET-FI」を、シリンダーには冷却性に優れるオールアルミ製「DiASil(ダイアジル)※シリンダー」を採用しています。
※「DiASil」(ダイアジル)=Die casting Aluminum-Silicon(ダイキャスト用アルミシリコン合金)を略した造語。
4)フロント二輪の特徴を活かした先進的かつ親しみやすい個性的デザイン
“SMART FOR ALL”をデザインコンセプトに“エレガント”で“モダン”なスタイルとしました。流麗なボディライン、フロントニ輪を強調したフェンダーまわり、ライダーを包み込むようなインナーパネルなどが特徴です。
5)その他の特徴
○収納スペース確保や広いフットボードに貢献するアンダーボーン型フレームを採用しました。
○ユニファイドブレーキを採用。左ブレーキレバーを操作(入力)すると、リアブレーキ効力を発生させ、あわせてフロントにもバランス良く制動効力を発生させます。
○見やすい液晶デジタルメーター、個性を演出するエレガントなLEDポジションランプ、LEDテール&ストップランプなどを採用しました。
「TRICITY MW125」主要仕様諸元
型式/エンジン型式 | EBJ-SE82J/E3P4E | |
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全長×全幅×全高 | 1,905mm×735mm×1,215mm | |
シート高 | 780mm | |
軸間距離 | 1,310mm | |
最低地上高 | 120mm | |
車両重量 | 152kg | |
燃料消費率*1 | 国土交通省届出値 定地燃費値*2 |
35.8km/L(60km/h)2名乗車時 |
WMTCモード値*3 | 38.8km/L(クラス・サブクラス クラス1)1名乗車時 | |
原動機種類 | 水冷・4ストローク・SOHC・2バルブ | |
気筒数配列 | 単気筒 | |
総排気量 | 124cm3 | |
内径×行程 | 52.4×57.9mm | |
圧縮比 | 10.9:1 | |
最高出力 | 8.1kW(11PS)/9,000r/min | |
最大トルク | 10N・m(1.0kgf・m)/5,500r/min | |
始動方式 | セルフ式 | |
潤滑方式 | 強制圧送ウェットサンプ | |
エンジンオイル容量 | 0.9L | |
燃料タンク容量 | 6.6L | |
燃料供給 | フューエルインジェクション | |
点火方式 | TCI(トランジスタ式) | |
バッテリー容量/種類 | 12V,6.0AH(10H)/YTZ7V | |
1次減速比/2次減速比 | 1.000/9.533(44/15×39/12) | |
クラッチ形式 | 乾式, 遠心, シュー | |
変速装置/変速方法 | Vベルト式/オート | |
変速比 | 2.361~0.794:無段変速 | |
フレーム形式 | アンダーボーン | |
キャスター/トレール | 20°00’/68mm | |
タイヤサイズ(前/後) | 90/80-14M/C 43P(チューブレス)/ 110/90-12/ 64L(チューブレス) |
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制動装置形式(前/後) | 油圧式シングルディスク/油圧式シングルディスク | |
懸架方式(前/後) | テレスコピック/ユニットスイング | |
ヘッドライトバルブ種類/ ヘッドランプ |
ハロゲンバルブ/12V, 60/55W×1 |
*1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
*2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率。
*3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果からの計算値。
「TRICITY MW125」フィーチャーマップ
メーカー希望小売価格
「TRICITY MW125」 | 356,400円 |
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(本体価格330,000円、消費税26,400円) |
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メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれない。 |