合弁事業開始に関するお知らせ
2013年1月29日発表
KYB株式会社(以下 KYB)とヤマハ発動機株式会社(以下 ヤマハ発動機)は、以下のとおり合弁事業を開始します。
1.合弁事業の目的
油圧緩衝器専門メーカーと二輪車メーカーの両社それぞれが保有する経営資源やノウハウを相互に活用することで、二輪車用油圧緩衝器等のグローバル供給体制を整備し、世界トップクラスの性能、品質を伴う製品の市場投入と、コスト競争力の実現を目指します。これにより、ヤマハ発動機を含む全ての二輪車メーカーへの拡販を目指します。
2.新合弁会社の概要
会社名 | : | KYBモーターサイクルサスペンション株式会社 |
合弁事業開始方法 | : | KYBオートモーティブコンポーネンツ事業本部(以下AC事業本部)の二輪事業を2013年7月1日(予定)に新設分割した後、ヤマハ発動機に対し一部 株式譲渡を実施します。 |
代表者 | : | はなわ のぶ みち |
塙 伸 道 (現KYB AC事業本部二輪技術部長) | ||
所在地 | : | 本社:岐阜県可児市土田 |
磐田開発室:静岡県磐田市新貝2500 | ||
合弁事業開始日 | : | 2013年7月1日(予定) |
主な事業内容 | : | 二輪車等の車両向け油圧緩衝器等(サスペンション等)の開発・製造・販売及び開発・製造に関する他社支援 |
資本金 | : | 4億円 |
出資比率 | : | KYB 66.6% ヤマハ発動機 33.4% |
3.KYB株式会社の概要
商号 | : | カヤバ工業株式会社 |
代表者 | : | 代表取締役社長 臼井 政夫 |
所在地 | : | 東京都港区浜松町2-4-1 |
設立年月 | : | 1948年(昭和23年)11月25日 |
主な事業内容 | : | 油圧緩衝器、油圧機器等の製造・販売 |
売上高 | : | 3,371億円(2011年度連結決算) |
従業員数 | : | 12,012名(2012年3月末・連結) |
4.ヤマハ発動機株式会社の概要
商号 | : | ヤマハ発動機株式会社 |
代表者 | : | 代表取締役社長 柳 弘之 |
所在地 | : | 静岡県磐田市新貝2500 |
設立年月 | : | 1955年(昭和30年)7月1日 |
主な事業内容 | : | 二輪車等輸送用機器の製造・販売 |
売上高 | : | 1兆2,762億円(2011年度連結決算) |
従業員数 | : | 54,677名(2011年12月末・連結) |
5.その他 <海外におけるKYBとヤマハ発動機の協業について>
KYBは、グローバルでの協業体制の一環として、インドにおいて2012年12月に二輪車用油圧緩衝器製造・販売会社を設立し、2014年にIndia Yamaha Motor PVT. Ltd.(以下 IYM)チェンナイ工場へ二輪車用油圧緩衝器の供給を開始します。KYBは当該拠点で世界トップクラスのコスト競争力を持つ製品の生産販売を目指します。なお、2013年7月(予定)にヤマハ発動機に対して新株発行を行い合弁会社化(出資比率KYB 66.6%、ヤマハ発動機 33.4%)を予定しています。
会社名 | : | KYB Motorcycle Suspension India Pvt. Ltd | |
設立時期 | : | 2012年12月11日 | |
代表者 | : | いなぐま ひでお |
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稲熊 英男 | |||
所在地 | : | インド タミル・ナードゥ州 チェンナイ | |
資本金 | : | 600百万インドルピー(約1,000百万円) | |
出資比率 | : | KYB 100% | |
生産台数 | : | 28.5万台(2014年)、160万台(2018年) |
6.ご参考 新中期経営計画における調達戦略について
ヤマハ発動機株式会社は、2012年12月18日、「持続的成長による企業価値の向上」に向け、「事業規模拡大」と「収益力向上」に取り組む新中期経営計画を発表しました。
このたびのKYB株式会社との合弁会社の設立は、新中期経営計画の基盤となる調達戦略を具現化したものであり、両社が持つ強みを融合することで、さらに商品競争力を強化するとともに、収益力向上の実現を目指します。
新中期経営計画では、2015年900億円のコストダウンを目指し、全調達額の65%をプラットフォーム(PF)部品に集約することで規模効果を図るとともに、グローバルパートナーと呼ぶ取引先と理論値生産、全数良品活動などの協働活動を推進していくことを公表いたしました。
合弁会社で生産するサスペンションは、PF部品において調達額で当社最大、かつ商品性に大きく関わる重要コンポーネントの1つです。その主要部品を合弁会社で開発・生産するこのたびの施策は、商品競争力向上とコストダウンを実現するとともに、先進性・技術力・ブランドイメージの向上にも大きく貢献するものです。
同時に、インド・チェンナイに建設予定の当社二輪車組立工場に近接するベンダーパーク内のKYBサスペンション会社に合弁参加し、インド国内においてもさらなる商品競争力の向上と世界で最もコスト競争力のあるモノづくりに挑戦します。