車両用車体制振ダンパー「パフォーマンスダンパー」 LEXUSのハイブリッドプレミアムセダン「HS250h」への搭載について
2013年1月25日発表
ヤマハ発動機株式会社の車両用車体制振ダンパー「パフォーマンスダンパー」が、1月24日にマイナーチェンジされたLEXUSのハイブリッドプレミアムセダン「HS250h」の全グレードに搭載されましたので、ご案内します。
パフォーマンスダンパーがLEXUSの車両に搭載されるのは「CT200h」「RX SPORT」に次いで3モデル目となり、全グレードへの採用は「HS250h」が初めてとなります。
パフォーマンスダンパーは、乗用車の前後主要部に設置する車体制振ダンパーで、走行中の車体のごくわずかな変形や振動を穏やかに整え吸収するための装置です。2000年に基本概念を発案後、2004年4月に量産品として初めて採用されて以降、さまざまな車種においてコーナリングパフォーマンスや快適性の向上を実現しています。
なお、「HS250h」は、ボディ剛性の向上などの改良にあわせて新たにパフォーマンスダンパーを搭載することにより、ハイブリッド車両の環境性能に加え、優れた操縦性・走行安定性としなやかな乗り心地を実現しています。
【パフォーマンスダンパーの特徴】
通常乗用車の車体は走行に伴い1mm以下のごくわずかな変形が生じています。弾性体である金属製の車体は変形に対する減衰性が低いため、外力による変形エネルギーはほぼそのまま蓄積・放出され、固有振動数で変形を繰り返そうとします。
パフォーマンスダンパーは、車体への減衰要素の付加により、車体の変形エネルギーを吸収し、熱エネルギーとして発散させるようにしています。これにより車体の過大な変形速度が抑制され、通常走行時における快適性はもちろんのこと、比較的大きな車体変形を伴う高速走行時においても高い運動性と安定性を両立させることが可能となっています。