フィリピンの現行市販「T135」
(SNIPER MX)
●「T135」(MTクラスの競技車両)
MTクラスの競技車両には、ヤマハ上級スポーティモペット「T135」を使用します。「T135」は2005年秋に発表した上級モペットで、PerformanceとFormalを組み合わせた造語"Performal" Mopedを開発コンセプトに、高性能とファッション性の融合を実現したヤマハモペットのフラッグシップモデルです。水冷4ストローク135ccエンジンは、ダイアジルシリンダーや軽量アルミ鍛造ピストンなど、ヤマハ独自の技術を投入しています。
現行モデルでは、パワーバンドを効率よく走りに活かす5速ミッションや前後ディスクブレーキ(前輪は先代モデルから継承)の採用に加え、より斬新でスタイリッシュなデザインへ一新するなど、スポーティ性能を進化させ、モペット市場の牽引役として高く支持されています。
このスポーティな走行性能は街中だけでなく、レース車両としても高い性能を発揮することから、「T135」でレース経験を積むことがライダーの技術レベル向上に役立つとの考えにより、135ccクラスのローカルレースを2006年から各国で本格的に開催。「YAMAHA ASEAN CUP RACE」でも、2006年の第4回大会から競技車両として「T135」を選定しています。
フィリピンの現行市販「AL125」
(MIO125 MX)
●「AL125」(ATクラスの競技車両)
今大会から新設のATクラスの競技車両には、「AL125」を使用します。
「AL125」は、水冷4ストローク125ccCVT高圧縮比エンジンに、ダイアジルシリンダーや軽量アルミ製鍛造ピストンなど、「T135」同様のヤマハ独自の技術を投入。軽量コンパクトで乗りやすく、取り回しや足つき性にも優れ、オートマチックモデルとしての使いやすさ、収納性、経済性、環境性能を備えながら、シャープ&スポーティな外観とキビキビした軽快な走りで、若者を中心に幅広い層に支持されています。
レース経験のない方でもエントリーしやすいクラスとして、2011年からアセアン各国で「AL125」を使ったローカルレースの開催に注力。競技人口の拡大やそれにともなう観客の動員増加、さらにレースに対する親しみやすさにも一役買っています。
レース当日は、いずれのクラスもヤマハレーシングカラーのブルーとスピードブロックのグラフィックをベースに、一部に各国の国旗をデザインしたカウリングの車輌で競います。 |