ヤマハ発動機株式会社は、デザイン総合力のさらなる強化を目的に、当社製品のうち主にスクーターなどのデザインを担っている子会社の株式会社エルム・デザイン(以下エルム)のデザイン事業を、2012年7月1日付けにて当社に移管することを決定しました。
当社では、2012年1月に新設した「デザイン本部」が中心となり、デザイン面における全社的な戦略策定、人材育成、商品力強化といったデザイン総合力強化に向けた取組みを開始しています。
今年4月には、「デザインディレクター」の設置により「デザイン戦略の策定」「人材育成」などの推進体制を整備しました。今回のエルムからのデザイン事業移管により、デザインを通じた商品力の向上はもちろん、商品以外の幅広い領域にもデザインの力を活用することが可能になります。
エルムは、1995年の発売以来、根強い人気を博しているビッグスクーター「マジェスティシリーズ」や、電動バイク「EC-03」などのデザインを手がけ、その製品の数多くがグッドデザイン賞(金賞、特別賞含む)を受賞するなど高い評価を受けています。海外においても、アセアン市場で主力のコミューター「Mio」シリーズのデザインを手がけるほか、最近では、スポーティコミューター「TMAX」(2012年欧州仕様)のデザインに携わり、世界的に権威あるデザイン賞、「レッドドット・デザインアワード」で「プロダクトデザイン2012」を受賞しています。
なお、この事業移管により、エルムの社員は当社に転籍となり、会社設備も当社に譲渡・移管します。
当社は、次期中期経営計画において「持続的成長による企業価値向上」を目指し、「事業規模」拡大、「財務力」強化、「企業力」向上に取り組んでまいりますが、このたびの施策は「企業力」向上につながるものであり、今後も全社一体となってデザイン総合力のさらなる強化を図ります。
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