ヤマハ発動機株式会社は、インドにおける二輪車販売の拡大に対応するため、インディア・ヤマハ・モーターの既存の生産拠点(北部のニューデリー郊外)に加え、南部地域に新たな二輪車工場を建設することを決定し、本日、タミル・ナードゥ州政府と同地域への進出に関する合意書を取り交わしました。
新工場は、2012年にタミル・ナードゥ州チェンナイ郊外のバラム・バダガル工業団地内に約44万㎡の土地を取得して建設着工、2014年の稼動を予定しています。生産能力は2018年に180万台を予定しています。 これによりインドでの生産能力は、北部生産拠点(ウッタル・プラデーシュ州スラジプール/ハリヤナ州ファリダバッド)と合わせて、年間280万台の生産能力となります。 *北部生産拠点: 2012年に120億円を投資、現在の60万台から100万台まで能力増強を図る
新工場のコンセプトは、理論値生産の考え方に基づき、部品製造と完成車組立との完全同期生産を確立することです。また、当社としては初めて、主要取引先で形成されるベンダーパークを工場の隣接地に確保し、社外の部品製造工程とも完全同期化を実現します。これにより、モノ創り工程全般における、管理ロスや物流ロスの極小化を実現し、高い生産性と収益性を兼ね備えた工場となります。
インドの二輪車市場は、政治・経済の安定とファイナンスの拡大などによって年々伸び続け、2011年は1,300万台を超え世界第2位となっており、2018年には2,500万台規模を見込んでいます。 当社の生産台数は、高級価格帯への積極的な商品投入や全国各地でのプロモーション活動により、2010年に38万台、2011年に52万台となり、2012年は約60万台を計画しています。 今後、さらなる商品競争力強化・販売網拡充・輸出拡大に加え、このたびの新工場建設に伴う生産能力増強により、インドでの事業規模拡大を目指します。
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