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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

コンパクトなプラットフォームに、4ビーム、4ヘッドレイアウトを搭載 業界最高レベルの搭載速度と面積生産性を実現した表面実装機 ヤマハ 高密度モジュラー「Z:TA (ジータ) YSM40」 新発売

2012年1月13日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、横幅1mのコンパクトなプラットフォームに4ビーム、4ヘッドレイアウトを採用し、10万CPH(*1)以上という業界最高レベル(*2)の搭載速度と面積生産性、柔軟な生産形態対応力を併せ持つ表面実装機(*3)、高密度モジュラー「Z:TA YSM40」を開発し、2012年4月1日より発売します。
 「Z:TA YSM40」は、最高レベルの面積生産性および幅広い部品対応力を1台に集約した新しいコンセプトの下に開発され、スマートフォンやタブレット型端末など近年急拡大しているデジタル電子機器に内蔵される小型・中型基板に最適化した生産設備で、今後の高速機市場を拡大していくことが期待される戦略製品です。
 4ビーム/2ビームの2種類のビームレイアウト、3タイプの搭載ヘッド、多彩なバリエーションを実現するデュアルレーンレイアウトの搬送装置などにより、10万CPHを超える最高レベルの部品搭載能力と超小型チップ部品から大型異形部品までもカバーする高い汎用性を兼ね備えています。ジャスト1mのコンパクトなマシン横幅は、優れた面積生産性(*4)とライン長生産性(*5)をもたらします。さらに、一括パレット交換が可能な台車式トレイ部品供給装置や、無停止挿抜機能を持つ新開発の電動テープフィーダー「ZS(ジーエス)フィーダー」との協調による無停止連続生産能力など、新しい機能も実現しています。
なお、「Z:TA YSM40」は、2012年1月18日から20日まで東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催されるエレクトロニクス製造・実装技術関連の展示会「第41回インターネプコン・ジャパン」に出展を予定しています。
※1 CPH (Chip Per Hour):単位時間当たりで実行可能な搭載部品の総数。各種条件での処理能力を示す。
※2 横幅1mクラスの表面実装機の部品搭載速度。2012年1月10日時点、当社調べ。
※3 表面実装機:エレクトロニクス製品に組み込まれる電子回路基板に、各種の表面実装タイプの電子部品を搭載する生産設備。
※4 面積生産性:占有床面積1平方メートル当りの搭載能力。工場の床面積から最大生産量能力を見積もる時の目安になる。
※5 ライン長生産性:複数台の設備を連結したラインについて、長さ1m当たりの搭載能力。ライン敷設の可否検討やラインごとの最大生産能力を見積もる時の目安になる。

ヤマハ 高密度モジュラー「Z:TA(ジータ)YSM40」

ヤマハ 高密度モジュラー「Z:TA(ジータ)YSM40」

名  称

ヤマハ 高密度モジュラー「Z:TA YSM40」

発売予定日

2012年4月1日

初年度販売計画

200台(初年度/国内外)

<市場背景と製品の概要>

 近年大きく成長している、スマートフォンやタブレット型端末に代表されるモバイル情報機器、自動車用制御機器などの電子・電気製品は、プリント基板に搭載する電子部品の小型・高密度化、高機能化を求めると同時に、大量生産に対応できる生産性向上も必達条件としました。このため、現在のSMT(表面実装技術)工程には新しい分野の製品や部品への対応に加え、ライントータルでの部品搭載能力・スピード向上や工場スペースの効率的な利用、フレキシブルなライン構築、省エネルギー化や環境負荷低減などが求められています。
 当社は、これらの市場の要求に応え、従来より提唱する“モジュールコンセプト”をさらに進化させ、「SMTイノベーション~新しい価値の創造~」をテーマに、高い付加価値を提供できる革新的なSMT関連機器の開発を進めています。
 「Z:TA YSM40」は、横幅1mのコンパクトなプラットフォームに業界最高レベルの搭載速度と面積生産性、柔軟な生産形態対応力を併せ持つ新しいコンセプトの表面実装機です。年々進化するSMT工程のトレンドに応える生産設備としています。

<製品の特徴>

(1)

2種類のビームバリエーションを設定

搭載能力重視の4ビーム構成、部品対応力に優れた2ビーム構成と、搭載能力や汎用性、予算に応じて選択可能。さらに、2ビーム構成の場合は一括パレット交換が可能な台車方式のトレイ部品供給装置の運用が可能。

(2)

3タイプのヘッドバリエーション設定

重視する部品タイプに応じて3種のヘッドを用意。設置後に生産形態や製品品種が大きく変化してもヘッドの交換により対応が可能。

高速ヘッドは、超小型部品から普通チップ部品に対応し、4ビームへの配置により10万CPH以上の超高速生産性を実現。

マルチヘッドは、チップ部品やSOP/QFPなどの一般的な部品を対象とする高速性と汎用性を兼ね備えたバランス重視の万能型ヘッド。

異形ヘッドは、背高部品や大型部品に対応。各種特殊ノズルの装備にも配慮し、異形部品対応力を強化。

(3)

コンパクトなマシンサイズ

 

横幅(設備搬送ラインの流れ方向)1m × 奥行き(設備搬送ラインの幅方向)2.1m のコンパクトなマシンサイズが、優れた面積生産性・ライン長生産性に寄与し、工場敷地を効率よく活用可能。

(4)

大型基板に対応する搬送システム

 

多彩な搬送パターンが可能なデュアルレーンレイアウトを採用。中・小型基板の量産性を高める2列並行搬送から、大型基板搬送までカバーする優れた汎用性を発揮。最大L700mmまでの長尺基板にも対応可能。

(5)

新開発「ZSフィーダー」を採用

 

インテリジェンス機能を持つ電動フィーダー「SSフィーダー」を高速化し、無停止フィーダー挿抜機能を追加。薄型軽量コンパクトでシングルレーンタイプの良好な段取り性や取り扱い性とともに、無停止連続生産能力を実現。

(6)

幅広い部品供給方式に対応

 

基本の固定バンク式フィーダープレートの他、外段取り可能なフィーダー一括交換台車と台車式トレイ部品供給装置を用意。

(7)

高い搭載品質の保証

 

●多重精度補正システム「MACS」(*6)を採用。各種の精度変化要因に対し、複合的かつ多重的に精度補正を行い、±0.04mmの常時搭載精度を保証。
*6 MACS:Multiple Accuracy Compensation System の略称。
●サイドビュー機能を用意。チップ部品の吸着姿勢の検出や自己ノズル診断機能を備え高い搭載品質と信頼性を確保。

(8)

実装ライン支援ソフトウェア

 

生産データ作成/データ変換/最適化、段取り作業指示、ライン監視、履歴管理、生産品質管理など、実装ラインの生産効率向上・機能付加を実現するソフトウェアを用意。

(9)

オプション装備の充実

 

内蔵式自動テープカッター、ヤマハデュアルレーンシステム、台車式トレイ部品供給装置、コプラナリティチェッカー、UPS対応など、多彩なオプションを用意。

(10)

操作性に優れたオペレーションシステム

 

見やすく解りやすいインターフェイスにより簡単操作を実現。表示言語も和英中韓の4ヶ国語切り替えが可能。

(11)

CEマーキング対応(*7)

 

機器の安全設計に配慮し、ワールドワイド展開が可能。
*7 CEマーキング:欧州地域で設置使用する機器に必要な安全規格の代表名称。

<基本仕様>

機種名
Z:TA YSM40
対象基板寸法
L700*×W580mm ~ L50×W50mm
ヘッド/搭載可能部品
対象部品に応じて、以下の3タイプのヘッドを任意選択
●高速ヘッド:0402~4532(mm系呼称)、高さ3mm以下
●マルチヘッド:0402~45×100mm、高さ15mm以下
●異形ヘッド:0402~45×100mm、高さ25.5mm以下、異形対応
搭載能力
10万CPH以上(4ビーム構成/高速ヘッド/マルチヘッド仕様時)
搭載精度
絶対精度(μ+3σ):±0.04mm/CHIP、±0.04mm/QFP
繰り返し精度(3σ):±0.03mm/CHIP、±0.03mm/QFP
部品品種数
【2ビーム仕様】
:92本(最大、8mm幅テープ換算)
【4ビーム仕様】
:88本(固定バンク条件、最大、8mm幅テープ換算)
電源仕様
三相AC 200/208/220/240/380/400/416V ±10%
供給エア源
0.45MPa
外形寸法
L1,000×W2,100×H1,550mm(突起部を除く)
本体質量
約2,100 kg
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