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パルス列制御に対応し、高性能ながら低価格と簡単操作を実現 ヤマハロボットドライバ「TS-SD」

2011年9月29日発表

 ヤマハ発動機株式会社では、パルス列指令入力に対応した「トランサーボ」シリーズ専用の高性能ロボットドライバ「TS-SD」を新たに開発し、2011年10月1日より発売します。
 「TS-SD」は、ベクトル制御方式のステッピングモータを採用した単軸ロボット「トランサーボ」シリーズ専用のクローズドループ制御が可能なドライバとして、低価格・簡単操作を実現しながら、さまざまな仕様の入力方式に対応しました。

ヤマハロボットドライバ「TS-SD」

ヤマハロボットドライバ「TS-SD」

名  称

ヤマハロボットドライバ「TS-SD」

発売予定日

2011年10月1日

価  格

15,000円より (消費税含まず)

初年度販売計画

1,200台(年間/国内外)

<市場背景と製品の概要>

 近年の生産設備においては、ローコストでの自動化・半自動化や、エアー機器を電動機器に置き換えることによる省エネルギー化などが求められており、小型・低コストで信頼性・耐久性に優れたアクチュエータの市場が拡大しています。
 従来機種「TS-S」は、高機能と省エネルギーを両立した単軸ロボット「トランサーボ」シリーズを制御可能なポジショナとして、低価格と優れた操作性で評価を得ていますが、市場からはトランサーボシリーズのラインナップとして、パルス列指令入力に対応可能な低価格ドライバを求める声が高まり、これらに応えるロボットドライバとして「TS-SD」を新たに開発しました。
 「TS-SD」は、精密組立が要求される電気・電子部品や小型精密機械部品のあらゆる生産設備において、組立、検査、移載、搬送、などの様々な工程・用途に使用可能なほか、医薬品・食品分野のハンドリングや検査工程への採用が期待されています。

<製品の特徴>

(1)

ベクトル制御方式を採用

従来機種のロボットポジショナ「TS-S」の長所はそのままに、ACサーボと同等の機能・性能を低価格で実現。

 

高速域でのトルク低下を抑制
「TS-S」同様、ベクトル制御方式を採用しているため、高速域でのトルク低下が 少なく、高荷搬でも高速動作が可能となり、タクトタイムを短縮。

優れた静粛性
ステッピングモータ特有の甲高い動作音を抑え、ACサーボと同等の静かな動作音を実現。

(2)

レゾルバによるクローズドループ制御

1回転あたり20,480パルスの高分解能とクローズドループ制御により、高精度位置決めとステッピングモータ特有の脱調現象を解消。

(3)

さまざまな仕様のパルス列指令入力に対応

 

オープンコレクタ方式、ラインドライバ方式への対応が可能。
また、オープンコレクタ方式では5V~24Vの電源にも対応。

(4)

TSシリーズ専用ソフト「TS-Manager」での操作が可能

 

従来のTSシリーズコントローラ同様に、ロボットパラメータの設定、バックアップ、リアルタイムトレースなどの多彩な便利機能を備えたTS-Managerによる操作が可能。

<基本仕様>

型式
TS-SD
制御対象ロボット
トランサーボ(TRANSERVO)シリーズ
外形寸法
W30×H162×D82mm
本体重量
約200g
入力電圧
DC24V±10%
電源容量
3A以上
位置検出方式
レゾルバ
分解能
20480パルス/rev
制御方式
クローズドループ ベクトル制御
指令パルス入力
ラインドライバ方式:500kpps以下
オープンコレクタ方式:100kpps以下(5V~24V±10%)
使用温度/保存温度
0~40℃/-10~65℃
使用湿度
35~85%RH(結露なきこと)
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