世界第2位のインド二輪市場は、年間1,200万台を超える規模で推移し、旺盛な内需に下支えされた堅調な経済成長、都市部中間所得人口の増加などを背景に、今後も継続的に成長すると予測されています。需要全体の約8割が100cc~200ccのモーターサイクル型で、残りのほとんどは125cc以下のスクーターです。モーターサイクル型の需要は20代若者層のお客様が牽引役となっており、欧州トレンドを積極的に取り入れる傾向も強く「高級志向」「ステップアップ志向」が広がり、多くの代替需要を生むとともに、スポーツバイクへの興味も高まっています。
この市場において同排気量クラスとしては初となる本格的スーパースポーツモデルとして2008年に導入の「YZF-R15」は、市街地からワインディング、サーキットまで“走りを楽しむ(Enjoy riding)”ことができるスポーツバイクとして広く支持され、150ccスーパースポーツという新しいカテゴリーを築きました。
初代導入から3年を経て、市場からはさらにYZF-Rシリーズの雰囲気に近い洗練されたスポーティなスタイルをと、新生「YZF-R15」の登場を待つ声が高まっていました。今回のモデルチェンジではこのニーズに呼応し、スポーティな走りに磨きをかけ、ボディデザインの刷新を図るなど商品力を高め、スーパースポーツ市場をさらに牽引するモデルとして企画、開発しました。
<主な変更点>
(1)ECU制御変更等による加速性能、高速走行性能の向上
(2)優れたコーナリング性に貢献するアルミ製ロングリアアーム、リアラジアルタイヤ採用
(3)前後タイヤのワイド化による旋回性・安定性向上
(前:80/90-17→90/80-17、後:100/80-17→130/70-R17)
(4)スポーツ走行でのフィット感を向上させるセパレートシート採用
(5)高速域での空力特性向上を図る新ミッドカウル、LEDテールライト織り込み新テールカウル
(6)軽快感を演出する新5本スポーク風キャストホイール
(7)リアアーム連動式マッドガード&サリーガード採用 |