小型・ロングストロークリニアモータアクチュエータ　ヤマハリニア単軸ロボット「PHASER（フェイザー）シリーズ MF7」新発売

　ヤマハ発動機株式会社では、リニアモータを使用した、小型で高推力かつ可動ストロークの大きいリニア単軸ロボット「PHASERシリーズ MF7」を2010年9月15日より発売する。
　「PHASERシリーズ MF7」はフラットタイプリニアモータを採用し、主要構成部品を独自に開発。コントローラまでパッケージングされた、コンパクトながら高剛性のフレームで構成されるオールインワンの単軸ロボットである。
　大きさ、性能、機能など、多様化するユーザーニーズに対応できる新しい単軸ロボットとして、またコンパクトながら高性能の直交ロボットの軸の構成要素としても、今後のロボット市場を拡大していくことが期待される商品である。
　さらに、価格面でも、リニアモータを採用しながら大幅な低価格化を実現した。

　当社は、単軸ロボットにリニアモータを採用した「PHASER」シリーズの発売を2003年より開始。直動アクチュエータとして評価され、自動生産設備の駆動軸として実績を築いてきたが、近年、市場からは製品の小型化や、フラット表示パネルに代表されるような、比較的重さと大きさがあるもののハンドリング、生産設備のさらなる高効率化、小型化、低価格化の要求が増加している。
　「PHASERシリーズMF7」は、生産設備用ロボットに対する、「軽い」「小さい」「速い」「安い」「使い易い」「静か」などの要求を満たすべくPHASERシリーズMFのバリエーションとして、従来のボールネジ駆動のロボットでは不可能だった高速、ロングストローク、同軸上への複数キャリアの配置というシリーズ共通の特徴をそのままに、よりコンパクトなモデルとして開発されたロボットである。
　これらの特徴により、様々な先端ツールを取り付けることで、電気・電子部品や機械部品のネジ締めなどの組み立て、挿入、取り出し、搬送、接着剤塗布、ハンダ付けなど、より幅広い用途に使用できる。

*1：運転条件によっては、最大速度まで達しない場合があります。

PHASERシリーズには、垂直仕様（ブレーキ付）はありません。