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浜松市都田地区の事業用地取得断念について

2010年8月4日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、本日開催した取締役会において、浜松市都田地区の事業用地取得の断念を決議し、同市に対し正式に通知いたしましたので、ご案内いたします。

 同地区の事業用地取得は、2007年11月、当社のビジネス規模が拡大し、生産のグローバル化が進むなか、部品を含めた高付加価値生産のための新たな製造拠点の建設を目的とし、2010年度から2011年度にかけ、段階的に土地の引渡しを受けることを浜松市との間で合意していました。
 しかしながら、2008年秋以降の世界同時不況の影響による経営環境の急激な変化により、当社の業績が著しく悪化したことから、浜松市に対し、用地取得時期の3年間延期を申し入れていました。

 当社の経営状況は、アジアにおける二輪車の販売増加等で連結業績は回復傾向にあるものの、先進国の二輪車等の市場動向は不透明感があり、その影響を受ける単体業績は厳しい状況が続いています。

 当社では、本年2月以降も引き続き、長期の視点で、慎重に活用法を検討してきましたが、

用地取得の鍵となる先進国市場は、5月以降、当社想定を下回る需要に加え、円高が進行するなど市場状況が更に悪化し、長期的にも従来規模までの需要回復は見込めないこと。

上記のような新たな環境変化要因を踏まえた中、長期的な生産能力等を精査した結果、都田工場を活用できる生産規模が見込めない状況であること。

単体業績の一刻も早い回復を目指すために、経費削減や新たな設備投資抑制を更に徹底する必要があること。

 以上の経営判断により、単体業績に大きな影響を与える都田地区の用地取得および新工場建設は、止む無く断念することとなりました。

 なお、当地区へ移転を計画していた浜北工場は、浜松市都田地区の事業用地取得断念に伴い、現在の場所で操業を続けてまいります。


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