ヤマハ発動機株式会社は、電動アシスト自転車PASシリーズの小径3機種「PAS コンパクト リチウム」「PAS CITY-C リチウム」「PAS CITY-X リチウム」の2010年モデルを5月17日より発売する。これによりPASの2010年モデルは、全11機種となる。
今回いずれも他の2010年モデル同様、アシストフィーリングを最適化し、2009年モデルで高評価を得た発進時や坂道での力強さに加え、平坦路や緩斜面での快適性の向上を図った。なお、価格は従来のまま据え置いた。
取り回しやすく、小柄な方に好評の「PAS コンパクト リチウム」は、走行モードを従来の2モードから、3モードへと変更し、当社独自の機構「S.P.E.C.3」との組み合せにより、走行状況に合わせて発進時から加速、巡航時まで、全域でなめらか、かつパワフルな走りを可能にした。さらにハンドルグリップやサドル、丸型バスケットなど、自転車部品の仕様も向上している。
低床U字フレームで乗り降りしやすくおしゃれな「PAS CITY-C リチウム」と、斬新で個性的なデザインとスポーティな走行性能を両立した「PAS CITY-X リチウム」は、都市部でのニーズが高いモデルである。
|
名称 |
「PAS コンパクト リチウム」 |
カラー |
新色:ラベンダー 継続:スモークベージュ |
「PAS CITY-C リチウム」 |
新色:レッド 継続:ホワイトパール、Bブラック |
「PAS CITY-X リチウム」 |
新色:Bブラック、メタル、レッド 継続:クリスタルホワイト |
発売日 |
2010年5月17日 |
販売計画 |
5,000台(3機種合計、年間、国内) |
1993年に世界で初めて電動アシスト自転車を開発・発売して以来、ヤマハ発動機株式会社では“人間感覚を最優先する” という開発当初の理念を受け継ぎながらPASユニットの小型軽量化やバッテリー性能の向上、走行性能、機能の進化など、年々商品の熟成を重ねてきた。電動アシスト自転車市場は順調に伸長し、2009年の年間総需要は約36.5万台(前年比約117%)となった(自転車協会データより)。こうした市場拡大傾向の中、2010年モデルでは、軽快でパワフルな走行性能に磨きをかけるとともに、自転車部品の仕様向上や新色を採用した。
|
1)アシストフィーリングの最適化
走行状況に応じて最適なアシスト力を引き出す要となるアシスト制御プログラムについて、制御マップの見直しを行い、発進時フィーリング、平坦路や緩斜面での軽快さに一層磨きをかけた。
2)制動力の向上
ブレーキレバー&ワイヤー、ブレーキシューに新部品を採用し、制動力及びブレーキフィーリングを向上させた。(PAS CITY-X リチウム除く)
|
■新基準のアシスト力を遺憾なく発揮する機構「S.P.E.C.3」を採用
内装3段変速機のギアポジションごとに最適なアシスト力を供給する機構「S.P.E.C.3(スペックスリー/Shift Position Electric Control × 内装3段変速)」を採用。「S.P.E.C.3」は、スピードセンサーにより走行速度を検出し、モーター回転数との関係から選択しているギアを検出することにより、従来のモーター回転数のみによる制御では成し得なかった広範囲に渡るアシストを可能にし、発進時から加速、巡航時まで全域でなめらか、かつパワフルな走りを実現している。
※「PAS コンパクト リチウム」は2010年モデルから「S.P.E.C.3」を新採用
メインスイッチ
■3つの走行モード
パワーと距離を両立させる「標準」モードとパワフルな「強」モード、そして長距離走行を重視した「オートエコモードプラス」の3モードを採用。好みや走行シーンに合わせて最適なアシストモードを選択できる。 「S.P.E.C.3」との組み合せによって、走行モードごとにきめ細かく無駄のないアシスト制御を実現し、パワフルなアシストと走行距離の両立を実現した。
なお、手元のメインスイッチで簡単に走行モードの切り替えが行える。
※「PAS コンパクト リチウム」は2010年モデルから「S.P.E.C.3」を新採用
■高出力で耐久性に優れた三元系リチウムイオンバッテリー搭載
新基準のアシスト力との最適化を図る小型軽量高性能三元系リチウムイオンバッテリーを搭載。バッテリーは互換性があり大容量バッテリーを別途購入して使うこともできる。
|
【ご参考】「一充電あたりの走行距離」の表示と測定に関する規定について (社)自転車協会が定める電動アシスト自転車の「一充電あたりの走行距離」の表示及び測定に関する規定、並びに適用規則に基づき、「一般路走行パターン」が2010年4月以降、「標準パターン」に見直された。これに伴い従来よりも一充電あたりの走行距離の表示が短くなる。
なお当面、新旧両パターンの走行距離を併記する。
主な変更点は以下の2項目
1) 従来2度であった坂道の勾配が4度になる
2) 1パターンの全長が5kmから4kmへ短縮
|
|
PAS コンパクト リチウム |
PAS CITY-C リチウム |
PAS CITY-X リチウム |
|
|
|
|
寸法 |
全長 |
1,575mm |
1,540mm |
1,575mm |
全幅 |
560mm |
590mm |
515mm |
サドル高 |
745~885mm |
715~850mm |
775~915mm |
軸間距離 |
1,015mm |
1,015mm |
1,050mm |
タイヤサイズ |
前・後輪・20×1.75HE |
前・後輪・20×1.75HE |
前・後輪・20×1-3/8WO |
適応身長のめやす |
145cm |
140cm |
150cm |
車両重量 |
21.9kg |
21.5kg |
20.2kg |
性能 |
補助速度範囲
(変速機「3」) |
比例補助 |
0km/h以上10km/h未満 |
逓減補助 |
10km/h以上24km/h未満 |
一充電
走行距離 (一般路走行※1) |
標準モード |
18km(旧37km) |
18km(旧40km) |
18km(旧40km) |
強モード |
15km(旧22km) |
15km(旧21km) |
15km(旧21km) |
オートエコモード
(プラス) |
22km(旧66km) |
21km(旧69km) |
21km(旧69km) |
電動機 |
形式(定格出力) |
ブラシレスDCモーター(240W) |
補助力制御方式 |
踏力比例制御方式 |
変速方式 |
リアハブ内装三段式 |
電池 |
種類(電圧/容量) |
リチウムイオン電池(25.2V/4.0Ah※2) |
充電器 |
形式(充電時間) |
スイッチングレギュレータ式(約2時間) |
駆動方式 |
チェーン式 |
照明装置 |
ホワイトLEDバッテリーランプ |
盗難抑止装置 |
ディンプルキー式 一発二錠 |
ディンプルキー式 一発二錠 |
ディンプルキー式 1キー2ロック |
カラー |
新
色 |
継
続 |
新
色 |
継
続 |
新
色 |
継
続 |
ラ
ベ
ン
ダ
| |
ス
モ
|
ク
ベ
|
ジ
ュ |
レ
ッ
ド |
ホ
ワ
イ
ト
パ
|
ル |
B
ブ
ラ
ッ
ク |
B
ブ
ラ
ッ
ク |
メ
タ
ル |
レ
ッ
ド |
ク
リ
ス
タ
ル
ホ
ワ
イ
ト |
ブラウン仕様
(サドル、ハンドルグリップがブラウン) |
● |
● |
— |
— |
— |
— |
— |
— |
— |
ブラックバッテリー |
— |
— |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
● |
※1 新「標準パターン」での測定時
バッテリー新品、常温15~25℃、車載重量(乗員および荷物を合計した重量)65kg、平滑乾燥路面、無風、無灯火状態で、平坦路(1km)、勾配4度の上り坂(1km)、平坦路(1km)、勾配4度の下り坂(1km)を含む全長4kmの標準走行路を設定し、平坦路「変速機・3」15km/h、上り坂「2」10km/h、下り坂「3」20km/hで走行し、1kmごとに一旦停止を行ったときのテストデータ〈JISの定める標準パターン〉/(カッコ内)は旧「一般路走行パターン」での測定時:平坦路(3km)の途中に勾配2度の上り坂(1km)及び、勾配2度の下り坂(1km)を含む全長5km
※2 JIS C 8711による定格容量は3.8Ah
|
「PAS コンパクト リチウム」 |
105,800円 |
(本体価格100,762円・消費税5,038円) |
「PAS CITY-C リチウム」 |
106,800円 |
(本体価格101,714円・消費税5,086円) |
「PAS CITY-X リチウム」 |
109,800円 |
(本体価格104,571円・消費税5,229円) |
※メーカー希望小売価格には本体価格(バッテリーを含む車両価格と専用充電器価格7,000円)及び消費税を含む |
|