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16インチホイールのコンパクトな軽量型電動車イス 「タウニィジョイX(エックス)」新発売

2010年3月29日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、ユーザーの快適性・利便性に加え、介助者の負担軽減を追求した16インチホイールの軽量型電動車イス「タウニィジョイX(エックス)」を2010年4月1日に新発売する。本製品は、最新のJIS T9203(2010)を4月に取得予定である。

 「タウニィジョイX」には、産業用ロボットや電動アシスト自転車などで培った高度な制御・駆動技術を応用。操作部の制御は、ユーザーの状況・症状に合わせ加速度や旋回速度など操作感度を細かく設定することができ、従来電動車イス利用が不安視されていた歩行障害者や高齢者など、利用可能者が拡大する。
 また車イス部は、上下可動式アームサポートや取り外し式フットサポート、16インチの小径ホイールの採用などにより、乗り降りはもちろん、車イスからベッドなどへの横スライドによる移乗性を向上した。
 さらにオプションの介助操作部も見直し、速度設定をダイヤル式に変更、一目でバッテリー残量が分かる表示機能を搭載するなど、介助者の使いやすさをより高めることで、被介助者の精神的負担軽減も考慮した。
 なお当社は、4月15日~17日にインテックス大阪(大阪市住之江区南港北1-5-102)で開催される高齢者・障害者向け機器・用具の展示会「バリアフリー2010」(主催:社会福祉法人大阪府社会福祉協議会・テレビ大阪)に「タウニィジョイX」を出展する。




製品写真

軽量型電動車イス「タウニィジョイX」

(補装具認定品・介護保険対象品)※写真は介助用操作部付


名称

軽量型電動車イス「タウニィジョイX(エックス)」
(補装具認定品・介護保険対象品)

発売日

2010年4月1日

販売計画

300台(年間、国内)



開発の背景

 ヤマハ発動機では、健康・福祉分野への貢献や高齢化社会対応への一環として、産業用ロボットや電動アシスト自転車などで培った高度な制御技術や駆動技術などを応用し、90年代より電動車イス事業に取り組んできた。障害者や高齢者の生活の質向上、自立支援に加え、介助者の快適・利便性を追求した製品を開発し、現在7種の電動車イス・電動化ユニットを販売、サービスを提供している。
 今回発売の「タウニィジョイX」は、2009年10月に発売した車イス用電動ユニット「ジョイユニットエックス」を、室内など狭い場所での移動も行いやすいコンパクトでスマートな専用設計の車イスに搭載した軽量型電動車イスである。2004年の発売以来、介助する側・される側、両者の快適性・利便性に長けたモデルとして好評の「タウニィジョイ」の後継機として、当社制御技術の原点“人間感覚を重視する”ことを踏襲し、安心、快適、かつ扱いやすさをよりいっそう追求した。


「タウニィジョイX」の主な特長

■操作感度の細かな設定ができる自走用操作部(ジョイスティックレバー)
 進みたい方向にレバーを傾けるだけで、発進・停止、数センチの微速移動、その場での旋回がスムーズに正確に行える。この操作感覚は、ユーザーの状況・症状に合わせ加速度、減速度、旋回速度など細かく調節できるので、従来電動車イス利用が不安視されていた方も使用の可能性が広がる。
 また走行速度は、前進1.6km/hから4.6km/h、後進0.9km/hから2.3km/hの間で最適な速度を操作部のスイッチにて5段階から選べる。



■屋内外、様々な場面で快適な走行性を実現したコンパクト設計
 効率を高めながら低騒音を達成したフラットタイプのACサーボモーターの採用により、スマートでコンパクトな設計が可能となった車体は、横幅60cmと狭い室内でも安心して走行が可能。また、JIS T9203(2010)をクリアし、屋外や段差での使用にも安心な剛性、安全性を追求。操作性に優れたジョイスティックレバーや6インチキャスター(前輪)の採用、重量バランスの最適化とあわせ、様々な場面での快適な乗り心地を実現している。



イメージ

    上下可動式アームサポート          取り外し式フットサポート

■スムーズな移乗など、日常的な利便性を追求
 小さい16インチのタイヤ径と、シート面まで下げられる上下可動式アームサポート、取り外し式フットサポートの採用により、乗り降りはもちろん、車イスからベッドなど、横スライドによる移乗がラクに行える。




■電磁ブレーキ、転倒防止バー、ホーンなど、安心装備を標準搭載
 ジョイスティックレバーから手を離すと自動停止する「電磁ブレーキ」、従来の格納式から固定式に変更し、安心感を高めた後方への転倒を抑止する「転倒防止バー」、存在認知や注意喚起のための「ホーン」などを標準装備した。



■リチウムイオンバッテリーや介助用操作部はオプション設定
 小型軽量ながら出力特性に優れ、連続走行距離伸長に貢献するリチウムイオンバッテリーや、介助者の負担軽減を図る介助用操作部をオプションとして設定している。なお介助用操作部は、速度設定をダイヤル式にし、また一目で分かるバッテリー残量表示を設けるなど、刷新した。



軽量型電動車イス「タウニィジョイX」主要仕様諸元

 駆動方式

 後輪直接駆動

 寸法(全長×全幅×全高)

 1,050mm×600mm×920mm

 重量

 26kg(バッテリー含まず)

操舵方式

 自走用

 ジョイスティック操舵

 介助用(オプション)

 手動操舵(押しボタン式)

 駆動車輪径

 47-305(16×1.75)

 制動方式

 モーター回生制動+電磁ブレーキ

 制御方式

 マイクロコンピュータ制御

 駆動モーター(ACサーボモーター)

 24V 120W×2(30分定格出力)

 手動電動切り替え

 左右クラッチレバー切替式

走行速度

 前進

 1.6~4.6km/h(5段階調節)

 後進

 0.9~2.3km/h(5段階調節)

 介助(オプション)

 1.1~4.9km/h(ボリューム無段階調節)

 実用登坂角度

 6°(勾配 約10%)

電池

 種類

 ニッケル水素電池(マイコン内蔵型)

 電圧/容量

 24V 6.7Ah×1個(5時間率)

 重量

 2.9kg

充電器

 電源

 AC100V~240V 50/60Hz

 充電方式

 完全自動充電方式(リフレッシュ機能付き)

 充電時間

 約2.5~3時間(常温25℃)

 電動走行距離

 1充電あたり 16km(JIS T9203測定方法による測定値)

 アームサポート

 上下可動式

 フットサポート

 取り外し式



「タウニィジョイX」フィーチャーマップ

フィーチャーマップ


メーカー希望小売価格

「タウニィジョイX(エックス)」

390,000円(介助用操作部付は440,000円)
※非課税。専用ニッケル水素バッテリー・充電器含む

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