ヤマハ発動機株式会社は、当社独自の小型CVT機構、「Y.C.A.T.」をエンジンに組み込み、走行性、利便性、扱い易さを躍動感ある新ボディに集約した115ccモペット※の新製品「LEXAM」(レグザム)を2009年11月26日、ベトナムでのディーラーミーティングに出展、2010年モデルとして同市場で導入する。本年10月に発表した「Y.C.A.T.」を搭載した初の製品で、新世代モペットを主張する躍動的な車体デザインが特徴である。
アセアン5ヵ国での二輪車需要は年1,055万台規模(2009年見込み)で、モペット型二輪車(前後17インチ/変速機付)は約6割を占める。安心感のある走行性と実用性から人気があり家族で共用することも多く、オートマチック化が望まれていた。しかし、前後軸間距離があるスクーター用CVTを転用しエンジンに収めるのは構造上難しく、CVTの小型化が課題となっていた。当社は(1)高弾性耐熱樹脂ベルトとの最適化を図ったシーブ(滑車)設計、(2)冷却系の最適設計などでCVTを小型化する新しいコア技術「Y.C.A.T.」を開発、モペット型の外観のままオートマチック化を達成し、本モデルとして商品化した。
※モペット=乗り降りし易いようにメインフレームを下側へ湾曲させ大径タイヤ(前後17インチ等)を装着した小型二輪車。「アンダーボーン型」とも呼ぶ。 |