本文へ進みます

幼児2人同乗基準に適合した電動ハイブリッド自転車「PASリトルモア リチウム」発売 新基準のアシスト力を活かす独自の制御機構「S.P.E.C.3」と従来比1.5倍の6.0Ahバッテリー搭載

2009年6月23日発表

 ヤマハ発動機株式会社は、リクライニング機能付きチャイルドシート標準装備の電動ハイブリッド自転車「PASリトルモア リチウム」について、幼児2人同乗用自転車の安全基準と、先の電動アシスト自転車に関する法令改正に伴う新基準に対応した2009年モデルを設定し、各都道府県の公安委員会規則が改正・施行され次第発売する。これにより新基準に対応したPASシリーズは、同日発表の「PAS Raffini(パス ラフィーニ)」とあわせ合計14モデルとなる。

 今回発売の「PASリトルモア リチウム」は、社団法人自転車協会が制定する幼児2人同乗用自転車の安全基準をクリア。フロントにチャイルドシートを標準装備し、別売オプションのSGマーク適合チャイルドシートをリアキャリアに取り付けることで幼児2人を乗せることができる。そして、子どもを乗せて使用するモデルとして、新基準のパワフルなアシスト力を十分に活かしながら走行距離も両立する、従来比1.5倍の6.0Ahの三元系リチウムイオンバッテリーを搭載。当社独自の機構「S.P.E.C.3(スペックスリー/Shift Position Electric Control × 内装3段変速)」を採用し、走行状況に合わせて発進時から加速、巡航時まで、全域でなめらか、かつパワフルな走りを可能にしている。さらに、走行モードは「標準」モード、パワフルな「強」モード、距離重視の「オートエコモードプラス」の3モードから選択ができ、「S.P.E.C.3」との組み合せにより、きめ細かく無駄のないアシスト制御を行うことで、1充電当たりのオートエコモード使用時の走行距離は、従来比約1.6倍の98km※1となった。
 その上、バッテリーやサークル錠、チェーンケースなどの細部パーツをスタイリッシュなブラック仕様に変更。しかも「PASリトルモア リチウム」としては初めて、フレームのカラーに合わせてチャイルドシートのカラーも2種類設定し、エレガントな雰囲気を演出している。


※1

バッテリー新品、常温25℃、車載重量( 乗員および荷物を合計した重量)60kg、平滑乾燥路面、無風、無灯火状態で、3kmの平坦地の途中に勾配2度の上り坂(1km)と下り坂(1km)を含む全長5kmの標準走行路を設定し、平坦路「変速機・3」15km/h、上り坂「2」10km/h、下り坂「3」20km/hで走行したときのテストデータ(JISの定める標準走行モード)

「PASリトルモア リチウム」のチャイルドシートは、個人差があるが、生後12ヵ月から4歳未満、または体重15kg(3歳児の平均体重)までの使用を目安としている



製品写真

「PASリトルモア リチウム」


名称

「PASリトルモア リチウム」

発売日

2009年7月1日(一部の道府県を除く)

※公安委員会規則改正の施行日により遅れる道府県があります

カラーリング

■新色:パールグレー、ブルーイッシュブラック(チャイルドシートはグレー)
■継続:アメリカンレッド、ジュエルブラウン(チャイルドシートはベージュ)

販売計画

4,000台(年間、国内)



商品の概要

 1993年に世界で初めて電動ハイブリッド自転車を開発・発売して以来、ヤマハ発動機株式会社では“人間感覚を最優先する” という開発当初の理念を受け継ぎながらPASユニットの小型軽量化やバッテリー性能の向上、走行性能、機能の進化など、年々商品の熟成を重ねてきた。電動ハイブリッド自転車市場は、順調に伸長し2008年の年間総需要は31.5万台となり、PASも2008年末に累計出荷台数100万台を達成した。
 こうした市場拡大傾向の中、2008年12月1日に「電動アシスト自転車のアシスト比率に関する法令基準の改正」が施行され、さらに2009年4月9日には警察庁から幼児2人乗り自転車導入の見通しが発表された。
 そこで当社では、チャイルドシート標準装備モデルとして1998年の発売以来、子育て中の主婦層から高い支持を得ている「PASリトルモア リチウム」をベースに、社団法人自転車協会が制定する幼児2人同乗用自転車の安全基準をクリアした、親子で安心して乗っていただけるモデルを開発。子どもや荷物の積載時は、通常走行時と比較し、走行時の負荷が高くなることから、長年培ってきた独自の制御技術を活かして、新基準対応のアシスト力と走行距離の両立を図りながら、発進時、登坂走行時などの負荷軽減を図った。



2009年モデル「PASリトルモア リチウム」の主な特長

イメージ

■「幼児2人同乗基準適合車マーク」取得の耐久性
 専用設計のフレームは強度と剛性を高めるなど、社団法人自転車協会が制定した幼児2人同乗用自転車としての安全基準を満たし、従来のBAAマークに加えて「幼児2人同乗基準適合車マーク」を取得している。なお、この低重心アルミ製「オープンワイドフレーム」はまたぎやすく、乗り降りもスムーズで、乗車姿勢もスマートである。
 また、てこの原理を応用してスタンドがかけやすい“らくらく幅広スタンド”や手元で簡単にハンドルの回転をロックする“テモトデロック”など、駐輪時の機能装備も充実している。

※BAAマーク:安全性の向上と環境保全を目的に(社)自転車協会が2004年9月より制定した自転車安全基準で、この基準に適合している自転車に付いている


■新基準に対応するアシスト制御を活かし発進時、登坂時の負荷軽減
 幼児の同乗や荷物の積載時は、通常走行時と比較し、発進時や走行時の負荷が高い。そこで、新基準を活かしてアシスト制御プログラムを見直し、人間感覚を重視したなめらかさはそのままに、発進時、登坂走行時など、負荷がかかる際のアシスト比を高めて負荷を低減し、軽快でパワフルな走行はもちろん、親子で安心して乗っていただけることを目指した。


■高出力で耐久性に優れた三元系6.0Ahリチウムイオンバッテリー搭載
 日常頻繁に子どもを乗せて使用するケースが多いモデルであることから、新基準のパワフルなアシスト力と、走行距離伸張を両立するため、6.0Ahの小型軽量高性能三元系リチウムイオンバッテリーを採用した。
 なお、バッテリーには互換性があるため、異なる容量のバッテリーを別途購入して使用することも可能。


イメージ

リアのチャイルドシートは
オプション(別売)

■リクライニング機能付き「スーパーエンジェルシート」搭載
 安心感、利便性、快適性を向上させたチャイルドシートをフロントに搭載。幼児を乗せない場合はフットレストを閉じると大型バスケットとして利用できる。
 またリアにオプション(別売)のチャイルドシートを取り付けできるよう、強度を高めたクラス25対応のキャリアを採用した。





イメージ

ベージュ仕様         モノトーン仕様

■ブラックパーツとトータルカラーコーディネートで
 おしゃれな外観を演出

 バッテリーやサークル錠、チェーンケースなどの細部パーツをスタイリッシュなブラックに変更した。さらに、フレームのカラーに合わせてチャイルドシートも2色設定し、トータルカラーコーディネートでエレガントな雰囲気を演出している。フレーム色がパールグレー、ブルーイッシュブラックのチャイルドシートはグレーのモノトーン仕様、アメリカンレッド、ジュエルブラウンのチャイルドシートはベージュを採用。



2009年PASシリーズの主な特長

イメージ

■新基準のアシスト力を遺憾なく発揮する
 機構「S.P.E.C.3」を新採用

 アシスト制御の設定を見直すだけでなく、内装3段変速機のギアポジションごとに最適なアシスト力を供給する機構「S.P.E.C.3(スペックスリー/Shift Position Electric Control × 内装3段変速)」を採用。「S.P.E.C.3」は、スピードセンサーにより走行速度を検出し、モーター回転数との関係から選択しているギアを検出することにより、従来のモーター回転数のみによる制御では成し得なかった広範囲に渡るアシストを可能にし、発進時から加速、巡航時まで全域でなめらか、かつパワフルな走りを実現している。

■進化した3つの走行モード
 パワーと距離を両立させる「標準」モードとパワフルな「強」モード、そして長距離走行を重視した「オートエコモードプラス」の3モードを採用。お客様の好みや走行シーンに合わせて最適なアシストモードを選択できる。
 「S.P.E.C.3」との組み合せによって、走行モードごとにきめ細かく無駄のないアシスト制御を実現した結果、オートエコモードプラス使用時の1充電当たりの走行距離は98kmを達成。


イメージ

※バッテリー新品、常温25℃、車載重量(乗員および荷物を合計した重量)60kg、平滑乾燥路面、無風、無灯火状態で、3kmの平坦地の途中に勾配2度の上り坂(1km)と下り坂(1km)を含む全長5kmの標準走行路を設定し、平坦路「変速機・3」15km/h、上り坂「2」10km/h、下り坂「3」20km/hで走行したときのテストデータ(JISの定める標準走行モード)


イメージ

メインスイッチ

■3モード対応のメインスイッチ
 走行モードの切り替えを行うメインスイッチも設計変更し、よりいっそう見やすく、操作性を高めた。



「PASリトルモア リチウム」主要仕様諸元

寸法

 全長

1,855mm

 全幅

590mm

 サドル高

760~910mm

 軸間距離

1,180mm

 タイヤサイズ

前輪・22×1 1/2/後輪・26×1 1/2

 適応身長の目安

147cm以上
(お子様2人同乗の場合は155cm以上)

 車両重量

31.7kg

性能

 補助速度範囲
 (変速機「3」)

比例補助

0km/h以上10km/h未満

逓減補助

10km/h以上24km/h未満

 一充電走行距離
(一般路走行※1

標準モード

58km

強モード

31km

オートエコモード(プラス)

98km

電動機

 形式(定格出力)

ブラシレスDCモーター(240W)

 補助力制御方式

踏力比例制御方式

 変速方式

リアハブ内装三段式

電池

 種類(電圧/容量)

リチウムイオン電池
(25.2V/6.0Ah※2

充電器

 形式(充電時間)

スイッチングレギュレータ式
(約3時間)

 駆動方式

チェーン式

 照明装置

バッテリーランプ

 盗難抑止装置

ディンプルキー式1キー2ロック

 カラー

 新色(グレーチャイルドシート)

パールグレー、ブルーイッシュブラック

 継続色(ベージュチャイルドシート)

アメリカンレッド、ジュエルブラウン


※1

「一般路走行パターン」での測定時
バッテリー新品、常温25℃、車載重量(乗員および荷物を合計した重量)60kg、平滑乾燥路面、無風、無灯火状態で、3kmの平坦地の途中に勾配2度の上り坂(1km)と下り坂(1km)を含む全長5kmの標準走行路を設定し、平坦路「変速機・3」15km/h、上り坂「2」10km/h、下り坂「3」20km/hで走行したときのテストデータ(JISの定める標準走行モード)

※2

 JIS C 8711による定格容量は5.7Ah



「PASリトルモア リチウム」フィーチャーマップ

フィーチャーマップ


メーカー希望小売価格

「PASリトルモア リチウム」

134,800円

本体価格128,381円(バッテリーを含む車両価格121,381円・専用充電器価格7,000円) ・消費税6,419円

※メーカー希望小売価格には本体価格(バッテリーを含む車両価格と専用充電器価格)及び消費税が含まれています

ページ
先頭へ