ヤマハ発動機株式会社の製造部門で、カウリングなど二輪車等の外装部品の成形・塗装などを手がける中瀬工場(浜松市浜北区中瀬 4444)は、環境対応による「脱石油化」の一環として、太陽光発電と風力発電の両システムを設置し、本日より稼動しましたので、ご案内します。
太陽光発電と風力発電の同時稼動は、当社では初めてのケースとなり、2つの装置による発電量は、年間約26,000kwhで、約18トンの二酸化炭素削減効果が見込まれます。
この2つの装置により発電した電力は、同工場の厚生棟事務所の照明や空調などに使用します。
太陽光発電システムは、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)との共同研究事業として導入しており、当社では7基目の設置となります。設置後4年間は同機構へのデータ提供を行うことになっています。
また、このシステムは「新型モジュール型」を採用していますが、これは従来の製品と比べ、同一定格出力の従来品と比べて年間発電量が多いことと、装置を製造する過程での二酸化炭素発生量が少なく、環境にやさしいことがメリットとして挙げられます。
縦型風力発電システムは、当社で初めての設置となりますが、プロペラ型の風車に比べて音が静かというメリットがあり、近隣への環境にも配慮した装置となっています。
当社の製造部門においては、コージェネレーションシステム(熱電併給)や太陽光発電システムの導入、アルミ溶解燃料を重油から天然ガスへ転換するなどの環境対応を推進しています。
また、当社は2010年度までに製造段階での二酸化炭素排出量を1990年度の99,853トンから12.5%削減することを目標としていましたが、各種取り組みの結果、2007年度には14.4%削減でき、目標を前倒しで達成しています。
今後も環境への取り組みを進めるなかで、燃料の「脱石油化」を図るとともに、新エネルギーの導入も積極的に進めていきたいと考えています。
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