ヤマハ発動機株式会社は、ATV新製品として558cm3のF.I.新型エンジン搭載のユーティリティーモデル「GRIZZLY(グリズリー) 550FI」を2008年9月1日より、88cm3の強制空冷4ストローク単気筒CVTエンジン搭載の子供用(12歳以上)スポーツモデル「YFM90R」を10月1日より発売する。また継続販売の5機種は新グラフィックを採用し2008年7月1日より発売する。
今回発売の2009年モデル「GRIZZLY 550FI」は、農林業や酪農業、山林整備からレジャー施設管理の業務用など幅広く支持されているユーティリティー最上位モデル「GRIZZLY 700FI」をベースに、その基本機能を扱い易い中間排気量で具現化したモデルである。新558cm3F.Iエンジン採用、操作系・緩衝装置系の新仕様採用などが特長である。
「YFM90R」は新設計の88cm3強制空冷CVTエンジンを、上級モデルの「YFM350R」と同一のスポーティーイメージの車体に搭載、優れた扱い易さを備えたモデルである。
この新2機種を含め、ヤマハATV2009年モデルはユーティリティーモデル4機種、スポーツモデル全3機種となる。なお、ユーティリティー最上位モデルの「GRIZZLY 700FI」は、始動性向上を図るなど一部仕様を変更した。
※ATV=All-Terrain Vehicle(全地形対応型車両) |
名称 |
「GRIZZLY 550FI」「YFM90R」 |
発売日 |
「GRIZZLY 550FI」2008年9月1日
「YFM90R」2008年10月1日 |
カラーリング |
GRIZZLY550FI
■パステルディープグリーン
YFM90R
■ディープパープリッシュブルーソリッドE |
販売計画 |
400台(シリーズ合計、年間/国内) |
ATVは、不整地走行に適したエンジンを頑丈な車体に搭載し、専用バルーンタイヤを装着した一人乗り四輪ビークルで、砂地や岩場、傾斜地、草地、凍結路面など様々な路面で優れた走行性、機動性を備える。農林業、酪農、警備、巡回などに適したユーティリティータイプと、純粋に走りを楽しめるスポーツタイプがあり、国内需要は合わせて年間約500台規模である。(当社調べ)
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1)558 cm3水冷F.I.(フューエルインジェクション)採用の新エンジン
上級機種「GRIZZLY 700FI」に搭載のF.I.エンジンをベースに新開発した水冷558cm3SOHC単気筒エンジンを搭載した。燃料供給はガソリン粒子を効率よく燃焼させ、レスポンスが良く燃費性に貢献するF.I.を採用した。F.I.にはアイドルスピードコントローラーを採用し標高差や外気温差など環境変化の中でも良好な始動性を確保している。
2)下り坂でも安定したエンジンブレーキ効果を提供するCVT(Vベルト自動無段変速)
下り坂でも安定したエンジンブレーキ効果を引き出す“ウルトラマチック”トランスミッション採用のCVTを採用、優れた機動性を発揮する。また手に馴染みやすく操作性に優れた新形状スロットルレバー、握りやすい新形状シフトレバー(低速/高速/ニュートラル/リバース/パーキング)を採用、優れた扱い易さを備えている。
3)プッシュボタン式で扱い易い駆動モード切替
「四輪駆動/二輪駆動/デフロック四輪駆動」の3つの駆動モードをスイッチ操作で容易に切替られるオンコマンドシステムを採用した。良好な操作性を実現、走行環境の変化に対応できる。
4)優れた走行性に寄与するダブルウィッシュボーンサスペンション
悪路走行時でもタイヤ接地面の変化が少なく、優れた走行性に貢献するダブルウィッシュボーンサスペンションを採用した。前後とも専用設計の大径25mmシリンダーを採用し、優れたダンピング性能を発揮。なおジョイント部には樹脂製蛇腹(じゃばら)を採用し高い信頼性を確保した。
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1)強制空冷88cm3CVTエンジン
冷却用ファンを備えた強制空冷88cm3新エンジンを搭載した。変速機構には、変速操作が不要なCVTを採用し、良好な扱い易さを実現した。このCVTユニットには、ダクトより外気をVベルトまわりに効果的に導き高い信頼性を確保し、後輪への駆動力伝達はチェーン式を採用している。
2)SVR22キャブレターの採用
負圧式の22mm径キャブレターを採用した。エンジンの吸入負圧の力でピストンバルブが上下してベンチュリー面積を変化させる仕組みで、エンジンの要求に応じた混合気を供給している。変速操作が不要なCVTとの相乗効果で軽快な走行性に寄与している。
3)乗り心地に優れたフロントダブルウィッシュボーンサスペンション
フロントのサスペンションには、ダブルウィッシュボーン式を採用、快適な乗り心地とスポーティな外観をあわせて実現した。
4)油圧式リアディスクブレーキ
リアブレーキには、上級モデルと同様の油圧式のディスクブレーキを採用した。
5)乗車姿勢に余裕がもてるフロアボード
ゆったりした乗車姿勢をとれる広いフットボードを採用した。好みに応じたライディングポジションが可能となっている。
6)その他の特徴
その他、(1)始動が容易なセルフスターター、(2)パーキングブレーキ、(3)樹脂製フロントガードなどを採用した。 |
全長×全幅×全高 |
2,065mm×1,180mm×1,240mm |
シート高 |
905mm |
軸間距離 |
1,250mm |
最低地上高 |
275mm |
車両重量 |
294kg |
原動機種類 |
水冷・4ストローク・SOHC・4バルブ |
気筒数配列 |
単気筒 |
総排気量 |
558cm3 |
内径×行程 |
92.0mm × 84.0mm |
圧縮比 |
9.3±0.4:1 |
始動方式 |
セル式 |
潤滑方式 |
強制圧送ウエットサンプ |
駆動方式 |
シャフト |
エンジンオイル容量 |
2.4L |
燃料タンク容量 |
20L |
燃料供給 |
燃料噴射式 |
点火方式 |
T.C.I.式 |
変速機形式 |
Vベルト式無段変速 ・左手動前後進切替 |
トレッド (前/後) |
940mm/915mm |
タイヤサイズ (前/後) |
AT25×8-12/AT25×10-12 |
ブレーキ形式 (前/後) |
油圧式ディスク×2/ 油圧式ディスク×2 |
懸架方式 (前/後) |
ダブルウィッシュボーン(独立)/ ダブルウィッシュボーン(独立) |
ヘッドライト |
12V、35W/35W×2 |
全長×全幅×全高 |
1,490mm×885mm×910mm |
シート高 |
654mm |
軸間距離 |
1,010mm |
最低地上高 |
100mm |
車両重量 |
120kg |
原動機種類 |
空冷・4ストローク・SOHC・2バルブ |
気筒数配列 |
単気筒 |
総排気量 |
88cm3 |
内径×行程 |
47.0mm×51.0mm |
圧縮比 |
10.2:1 |
始動方式 |
セル式 |
潤滑方式 |
強制圧送ウエットサンプ |
駆動方式 |
チェーン |
エンジンオイル容量 |
0.8L |
燃料タンク容量 |
4.8L |
燃料供給 |
SVR22×1 |
点火方式 |
C.D.I.式 |
変速機形式 |
Vベルト式無段変速 |
トレッド (前/後) |
710mm/655mm |
タイヤサイズ (前/後) |
AT18×7-8/AT18×9-8 |
ブレーキ形式 (前/後) |
機械式ドラム×2/ 油圧式ディスク×1 |
懸架方式 (前/後) |
ダブルウィッシュボーン(独立)/ スイングアーム |
ヘッドライト |
— |
【ユーティリティーモデル】
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GRIZZLY 700FI
発売日:2008年7月1日
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GRIZZLY 125
発売日:2008年7月1日
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【スポーツモデル】
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YFZ450
発売日:2008年7月1日 |
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YFM350R
発売日:2008年7月1日 |
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YFM250R
発売日:2008年7月1日 |
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メーカー希望小売価格 |
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「GRIZZLY 700FI」 |
1,032,150円 |
(本体価格983,000円、消費税49,150円) |
「GRIZZLY 550FI」 |
869,400円 |
(本体価格828,000円、消費税41,400円) |
「GRIZZLY 125」 |
386,400円 |
(本体価格368,000円、消費税18,400円) |
「YFZ450」 |
953,400円 |
(本体価格908,000円、消費税45,400円) |
「YFM350R」 |
606,900円 |
(本体価格578,000円、消費税28,900円) |
「YFM250R」 |
501,900円 |
(本体価格478,000円、消費税23,900円) |
「YFM90R 」 |
344,000円 |
(本体価格328,000円、消費税16,400円) |
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