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新型ウエハ供給装置を採用。多用途・高速・高精度を実現したハイブリッドプレーサー ヤマハ「i-CUBE(アイキューブ) II D」 新発売

2007年11月28日発表

 ヤマハ発動機株式会社の社内カンパニーである「IMカンパニー」(所在地:静岡県浜松市、カンパニープレジデント:加藤敏純)では、小型、軽量、高速、多機能化に対応したデバイス組立用ハイブリッドプレーサー「i-CUBE(アイキューブ) II」に新型ウエハ供給装置を標準装備し、搭載速度、対応力をさらに向上させた「i-CUBE II D」を新たに開発し、2008年1月より発売する。
  「i-CUBE II D」は、生産規模が拡大している自動車、家電製品の電力制御パワー半導体に組み込まれるベアチップ、小型チップ部品や、今後、大きな伸びが予想されるMEMS*デバイス、微小チップなどを混載できる実装機で、ウエハ供給からのベアチップを6,000CPH*(0.6sec/chip相当=当社最適条件)で搭載することができ、顧客の量産志向に対応した製品として開発された。
  なお、「i-CUBE II D」は、12月5日から7日まで、幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催される「セミコンジャパン2007」に出展を予定している。

*MEMS (メムス、Micro Electro Mechanical Systems) :機械要素部品、センサー、アクチュエータ、電子回路をシリコン基板上に集積化したデバイスを表す。

*CPH:(Chip Per Hour):1時間当たりで実行可能な搭載部品の総数。各種条件での処理能力を表す。

ヤマハ「i-CUBE II D」

ヤマハ「i-CUBE II D」

名称

ヤマハ「i-CUBE II D」

発売予定日

2008年1月

価格

23,000,000円(消費税含まず)

初年度販売計画

50台(国内外)

市場背景と製品の概要

 近年、携帯電話やモバイル情報機器、デジタル家電などで使用される各種モジュールやセンサーの小型化・高密度化・高機能化が進むとともに、市場では、自動車、家電製品に使用される電力制御パワー半導体やセンサー類の生産規模が拡大し、搭載速度の向上、各種MEMSデバイス、微小チップの搭載を求める声が高まっている。「i-CUBE II D」は、このような市場要望に応え、優れた多用途性と高精度を両立した「i-CUBE II」の特徴に加え、ウエハ供給から6,000CPHという搭載能力、±20ミクロン(3σ、4Mヘッドの場合)の搭載精度、最大10品種のウエハ対応、混載実装など充実した機能を備えたハイブリッドプレーサーである。

製品の特徴

(1)

ウエハ供給からの搭載スピードを追求し、6,000CPH(当社最適条件)を実現。

(2)

ウエハ供給装置は10枚のウエハを収納でき、同一基板において最大10品種のチップの混載が可能。

(3)

ウエハから□0.2mmの微小チップ~□15mmサイズまで対応し、ノズルステーションを使用することにより、チップサイズに合わせた最適な搭載が可能。さらに、ウエハエジェクターも2種類標準装備し、チップサイズ・形状に合わせてプログラムにて選択可能。

(4)

高分解能なウエハ認識カメラにより、チップ状態を正確に認識し、最適なピックアップを実現。

(5)

セラミックス基板、樹脂基板、短冊基板、キャリア搬送などの幅広い搬送形態に対応。

(6)

徹底した構造解析や、各種試験装置での実験データに基づいた高剛性フレーム&ビーム、高い整定性(素早く移動し、正確に停止する性能)をもたらす完全リジッドデュアルドライブの採用、多重精度補正システムMACS(Multiple Accuracy Compensation System)の装備などにより、ハイブリッドプレーサーとして必要十分な繰り返し精度(3σ)±20ミクロン(4Mヘッド仕様)を確保。

基本仕様

項目

i-CUBE II D(YHP-2D)仕様

対象基板寸法

L300×W150~L30×W30mm

対象基板厚

0.1~3.0mm

基板搬送方向

右→左 *オプション:左→右

搭載精度

±20μm(3σ、4Mヘッド)
*当社標準部品による保証値

部品供給形態

・6、8インチウエハ
・8~56mmテープ
・バルク
・スティック

外形寸法

L1,350×W1,755×H1,850mm
(本体:1,410mm)

本体質量

約1,550kg

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