コンパクト・高推力・ロングストロークを実現したリニアモーターアクチュエータ　ヤマハリニア単軸ロボット「PHASER（フェイザー）シリーズMF15」　新発売

　ヤマハ発動機株式会社の社内カンパニーである「IMカンパニー」（所在地：静岡県浜松市、カンパニープレジデント：加藤敏純）では、リニアモータを使用した、コンパクトで高推力かつ可動ストロークの大きい単軸ロボット「PHASERシリーズMF15」を2008年1月1日より発売する。
　 「PHASERシリーズMF15」はコンパクトながら高剛性のフレームにフラットタイプリニアモータを採用。コントローラまでパッケージングされた、オールインワンタイプの単軸ロボットである。大きさ、性能、機能など、多様化するユーザーニーズに対応できる新しい単軸ロボットとして、またコンパクトながら高性能の直交ロボットの軸の構成要素としても、今後のロボット市場を拡大していくことが、期待される商品である。さらに、価格面においても、主要構成部品の独自開発や徹底的なコストダウンにより、リニアモータでありながら今までの同等機種では考えられなかった低価格を実現した。
　 なお、「PHASERシリーズMF15」は11月28日から12月1日まで東京ビッグサイトにて開催される展示会「2007国際ロボット展」に出展される。

　当社は単軸ロボットにリニアモータを採用した「PHASER」シリーズを2003年より販売を進めてきた。直動アクチュエータとして評価され、自動生産設備の駆動軸として実績を築いてきたが、近年、市場からは製品の小型化や、フラット表示パネルに代表されるような比較的重さと大きさがあるもののハンドリング、生産設備のさらなる高効率化、小型化、低価格化の要求が増加している。
　 「PHASERシリーズMF15」は、生産設備用ロボットに対する、「軽い」「小さい」「早い」「安い」「使い易い」「静か」などの要求を満たすべくPHASERシリーズMFのバリエーションとして、従来のボールネジ駆動のロボットでは不可能だった高速、ロングストローク、同軸上への複数キャリアの配置というシリーズ共通の特徴はそのままに、よりコンパクトなモデルとして開発されたロボットである。
　 これらの特長により、様々な先端ツールを取り付けることで、電気・電子部品や機械部品のネジ締めなどの組立、挿入、取り出し、搬送、接着剤塗布、ハンダ付けなど、より幅広い用途に使用できる。