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軽量・コンパクトで、操作性に優れた4ストローク船外機 「F9.9F」新発売

2007年3月15日発表

 ヤマハ発動機株式会社は9.9馬力の4ストローク船外機「F9.9F」を新開発し、2007年5月1日より新発売する。
 「F9.9F」は当社の「F8C」をベースに排気量を拡大し、従来の9.9馬力4ストローク船外機に比べ、軽量・コンパクトなうえ、操作性においても改善されている。また、独自の防食システムや、高強度部品の採用により、優れた信頼性・耐久性と低振動・低騒音を実現した。
 環境対応の面では、EPA(米国環境保護庁)排ガス規制や日本舟艇工業会の自主規制値を満たし、さらに米国仕様においては2008年CARB(カリフォルニア州大気資源局)の規制による最高基準値(スリースター)をクリアーしている。

ヤマハ4ストローク船外機「F9.9FMHL」

ヤマハ4ストローク船外機「F9.9FMHL」

メーカー希望小売価格例(国内)

F9.9FMHS

¥245,700[本体価格¥234,000・消費税¥11,700]

F9.9FMHL

¥250,950[本体価格¥239,000・消費税¥11,950]

F9.9FWHL

¥278,250[本体価格¥265,000・消費税¥13,250]

販売計画数

700台/年間(国内)

開発背景

 10馬力以下の小型船外機は、持ち運びしやすく、扱いやすい特性を持ち、その用途も市場も幅広い。可般方の小型プレジャーボートを始め、フィッシングボートの補機、さらに養殖作業船や漁業用の小型和船の主機として利用されている。「F9.9F」は、こうした幅広い用途に対応する9.9馬力の4ストローク船外機として新開発し、従来モデル「F9.9C」に比べ、さらなるコンパクト化、軽量化を実現するとともに、扱いやすさを向上させた。
 また近年、小型船外機の分野でも高レベルの環境対応性能が求められているが、「F9.9F」は、これについても十分な対応を施している。

主な特長

●小型・軽量ながら優れた走航性能を実現

従来の9.9馬力4ストローク船外機に比べ大幅な軽量化、コンパクト化を進め、2ストロークモデルに匹敵するサイズを実現した。また排気量212cm3の高性能エンジンは、低・中速時におけるトルク性能にも優れ、軽快な走行性能を実現した。ロアケース形状は水面下の抵抗を減少させ、スピード性能を向上させた。

●優れた耐久性と信頼性

独自の防食塗装や、防食アルミ素材、防食アノードを使用し、耐食性に優れるほか、ドライブシャフトとギア周りの強度を高め、ブラケット(船外機取り付け部)は当社の20馬力船外機と同等の強度を確保した。

●低燃費に加え、低振動、クリーン排気を実現

燃焼効率の高い4ストロークエンジンを採用し、燃料経済性を高めた。環境対応の面ではブローバイガス再燃焼方式を採用し、排気ガス中のNOXやHCなどの発生を減少させ、クリーン排気を実現している。またメカニカルバランスの良いエンジン、ラビリンスエグゾーストや水壁式の防音システムのほか、独自の大型ラバーマウントの採用により、低振動・低騒音を実現した。

●扱いやすい操作性

スイッチ類や警告灯などを船外機前部に集中させ操作性を高めたほか、大型グリップを採用し、ボートへの取り付けや持ち運びを容易にしている。また、エンジン側のジョイントを水道ホースにつなぐだけで、エンジンを運転することなく冷却水路を洗浄できる水洗装置「フレッシュウォーターフラッシングデバイス」を標準装備した。

主要諸元

 

F9.9FMHS

F9.9FMHL

F9.9FWHL

エンジンタイプ

4ストローク / SOHC / 2気筒

排気量

212cm3

ボア×ストローク

56mm×43mm

プロペラ軸出力

7.3kW(9.9ps) / 5,500rpm

舵角

左右各 42.5°

エンジンスタート方式

手動

手動 / 電動

ステアリング方式

マニュアルハンドル

乾燥質量

39.9kg

40.9kg

44.2kg

トランサム高さ

430mm

557mm

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