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車両用車体制振ダンパー「パフォーマンスダンパー」 第3回新機械振興賞 会長賞を受賞

2005年12月01日発表

 財団法人機械振興協会(豊田章一郎会長)が主催する「第3回新機械振興賞」にて、ヤマハ発動機株式会社が開発した車両用車体制振ダンパー「パフォーマンスダンパー」が会長賞受賞業績として選定された。授賞式は、2006年1月17日、東京プリンスホテル(東京都港区芝公園3-3-1)にて行われる。
 新機械振興賞は、独創性、革新性及び経済性に優れた機械工業技術に係わる研究開発及びその成果の実用化により、新製品の製造、製品の品質・性能の改善又は生産の合理化に顕著な業績をあげたと認められる企業・大学・研究機関及び研究開発担当者を表彰対象とする賞。ヤマハ発動機は、第29回機械振興協会賞(新機械振興賞の前身)における「電動ハイブリッド自転車(PAS)の開発」に次いで 2回目の受賞となる。


製品写真


 パフォーマンスダンパー(写真)は、これまで車体剛性のみで論じられてきた自動車等の車体性能を、特殊な高性能ダンパーによる車体への付加減衰によって原理的かつ根本的に向上させる技術。前後サスペンションの車体取り付け部付近に設置し、走行中の車体に対し効果的に減衰力を発生させ、1mm以下のごくわずかな車体の変形や振動を穏やかに整えるのが特徴。その結果、車体剛性(車体のバネ成分)の最適化によるこれまでの手法と比較して、ハンドリング、走行安定性、乗り心地が大きく向上し、 同時に騒音、振動も低減される。また、数値化が困難である官能評価ポイント(上質感、高級感、剛性感など)が大きく向上する。
 パフォーマンスダンパーは、乗用車用として国内自動車メーカーへ供給されており、これまでにない 乗り易さと安心感、上質感が高く評価されている。



第3回新機械振興賞会長賞
◆受賞業績:「車両用車体制振ダンパーの開発と実用化」
◆受賞企業:ヤマハ発動機株式会社 代表取締役社長 梶川 隆
◆受賞研究開発担当者:
    ヤマハ発動機(株) AM事業部 AM第2技術室 室長 沢井 誠二
    ヤマハ発動機(株) AM事業部 AM第2技術室 坂井 浩二
    ヤマハ発動機(株) AM事業部 AM第2技術室 近藤 勝広
    ヤマハ発動機(株) AM事業部 AM第2技術室 佐藤 正浩


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