組み込みロボットに最適な　ヤマハロボットドライバ「RDシリーズ」新発売

　ヤマハ発動機株式会社の社内カンパニーである「IMカンパニー」（所在地：静岡県浜松市、プレジデント：戸上常司）では、パルス列制御専用ロボットドライバ「RDシリーズ」　RDP、RDXの2機種を開発。2005年12月1日より順次発売する。
　この「RDシリーズ」は、当社単軸ロボットFLIP－Xシリーズ及びリニアモータ仕様のフェイザーシリーズMRタイプを作動させるパルス列制御専用のドライバで、自動組み立て専用機や自動検査機等に組み込まれる製品である。機能の合理化、部品点数の削減及び組立性を考慮した構造により低価格を実現。設計構想時間や購入業務、機械調整工数削減を可能にし、生産技術部門や設備メーカー、システムメーカーへの提案製品として開発された。さらに、機械を調整する際、簡単で快適な作業環境を提供するパソコンソフト「POT」を同時に提供する。
　なお、「RDシリーズ」は、11月30日から12月3日まで東京ビッグサイト（東京都江東区有明）にて開催される展示会「2005国際ロボット展」に出展される。

ヤマハロボットドライバ「RDP,RDX」

2005年12月1日

６５，０００円から（消費税含まず）

RDP,RDX　合計3,000台

　ヤマハ単軸ロボットドライバ「RDシリーズ」は、従来のロボットコントローラとは異なり、ロボット言語による運転を省きパルス列制御専用ドライバとすることで、コンパクト且つ低価格なロボットメカの制御装置とし開発された。電気・電子部品や機械部品の組立、挿入、取り出し、搬送から、ネジ締め、接着剤塗布、ハンダ付け等のさまざまな作業を行なう自動機ユニットにヤマハの単軸ロボットと共に組み込むことができる。特に標準化して多数の類似自動化ステーションを構築する生産技術部門やシステムメーカー、セットメーカーの要望に応えて、生産設備にメリットを提供する。
　自動組立専用機や自動検査機の製作には、ボールネジや直動ガイド、減速機などの必要な機構部品と、それらを駆動するモータとそのドライバ等を購入する必要があり、その設計や部品選定さらにサーボ系のセッティングなどに多大の労力を必要とする。また、市販のロボットコントローラを組み込んで使用する場合には、不要な機能まで付加されていることが多く、コストがかさむため採用に至らない場合が多い。これらを背景に、完成されたメカニズムを簡単に組み込むことのできる、専用機に最適なコントローラの市場要望に向けて「RDシリーズ」は開発された。

■パルス列専用ロボット用ドライバ
　ヤマハ単軸Xシリーズ、フェイザーシリーズ専用ドライバとして、自動組み立て専用機等にヤマハロボットが容易に導入できる。

■コンパクト設計
　外寸は約160mm(H)×60(W)×130(D)のコンパクト設計。当社従来品と比較して体積比65％と小型化を実現し、制御盤内への設置が容易になり制御盤を小さくできる。

■イージーチューニング
　ロボット各機種に応じた最適なパラメータを用意。市販モータを使ったシステム構築のような、面倒なチューニングが不要。

■良好な操作環境
　専用PCソフト「POT」を提供。GUIによる快適・容易な操作環境を実現。

■低価格
　当社従来品と比較して35％のコストダウン（標準価格比）