ヤマハ発動機株式会社は、本年より推進している新中期3ヶ年経営計画“NEXT50-PhaseII”において成長市場と位置づけているアセアン二輪車市場での成長性確保のため、積極的な4ストローク新商品の投入を計画していますが、このほど、その主力となる域内共通モデル「T135(水冷4ストローク・135cc)」を開発し、2005年10月のインドネシアを皮切りに、アセアン諸国向けの販売を開始します。
「T135」は、“Stylish(スタイリッシュ)” “Sporty(スポーティ)” “Innovative(イノベイティブ)”といったアセアンでの新商品開発コンセプトに沿って企画・開発を進めたニューモデルであり、同域内のモデルとしては初の水冷4ストロークエンジンを搭載、更に、振動が少ない軽量鍛造アルミ製ピストンや当社独自のアルミ鋳造技術で生産するダイアジルシリンダー(オールアルミ製シリンダー)など随所に最新の技術を採用し、従来型125ccモペットでは実現できなかった高次元な走行性を達成しています。
なお、「T135」のアセアン全体における年間の販売台数は50万台の計画(各国の販売開始から1年間の合算)であり、2005年10月のインドネシアを皮切りに、タイ、マレーシア、ベトナム、フィリピンといったアセアン諸国で順次発売を開始します。
当社は、2005年~2007年までの3年間を対象に、経営課題、事業戦略、数値目標を定めた新中期経営計画“NEXT50-PhaseII”を推進しています。この“NEXT50-PhaseII”では、前中期3ヶ年経営計画“NEXT50”で培った「利益体質」に加え、「価値創造」「収益」「成長」をバランスした新たな事業戦略を描き、“オンリーワン・ブランド”になることを目指しています。また、アセアン二輪車事業においては、「成長市場」という位置づけのもと、(1)4ストローク新商品の積極投入、(2)ブランド戦略によるイメージ向上、(3)販売網の更なる強化、(4)生産能力の拡大といった施策を進めています。このたびの「T135」の発売は、これら施策のうち、(1)4ストローク新商品の積極投入の具現化であり、インドネシア・タイ・ベトナムなどアセアン市場における成長性確保の一翼を担うフラッグシップモデルです。
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ヤマハ スポーティーモペット「T135」(インドネシア向け仕様車) |
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