二輪車に係る生産・出荷実績の報告データの誤りに関するお詫びと訂正について

　ヤマハ発動機株式会社は、毎月、（社）日本自動車工業会（以下「自工会」）に対し、二輪車の生産・出荷実績を報告していますが、2004年4月から2005年2月までの報告データについて誤りがあることが判明いたしました。
このことに対し、当社は、自工会その他関係各位に対し深くお詫び申し上げますとともに、今回の事態を真摯に受け止め、再発防止に努める所存です。
ここに、このたびの報告データの誤りに関し、その内容、原因および再発防止策について、以下のとおり報告いたします。
なお、当該報告データは統計用のものであり、当社の有価証券報告書等に影響を与えるものではありません。

　当社は、二輪車に係る生産・出荷に関する台数実績について、MC事業本部（MC事業本部長：代表取締役専務 戸上常司）にて、排気量別（原付第1種・原付第2種・軽二輪車・小型二輪車）に、（1）完成車、（2）ノックダウン車（未組立てのままの輸出車両。その構成部品が全部品を完備した場合のFOB価格の60%以上のもの。以下「CKD」）および（3）海外生産用部品（同FOB価格の60%未満のもの。以下「SET」）の3種類に分類して、数値管理を行っています。また当社は、自工会より、二輪車に係る実績に関し、排気量別に、上記の（1）完成車と（2）CKDについて、生産・出荷（輸出・国内）の台数報告を求められています。

　しかしながら、当社の2004年4月から2005年2月までの報告データに誤りがあることが判明しました。その誤りは、主に、自工会から報告を求められている（1）完成車と（2）CKDの数量以外に、求められていない（3）SETの数量の一部を誤って（2）CKD数量に加えて報告したために生じたものです。ここに、誤って報告した2004年4月から2005年2月までの二輪車実績に係る生産・出荷（輸出・国内）のデータを訂正し、以下に、11ヶ月間の累計および月別の修正データを慎んでご報告いたします。

2004年4月～2005年2月（11ヶ月間累計データ）

　報告データと修正データにおいて、生産台数で251,204台、輸出出荷台数で187,496台、国内出荷台数で10,604台の差異が発生した理由は、調査の結果､主として次の理由によることが判明しました｡

特に今回の差異の主な要因は、上記理由のうち、（1）の理由に起因するものが大半です。なお、（3）SETは、当社がアジア地域の現地工場に対し組立て用部品として出荷しているものであり、近年、新機種の増加、現地工場での自製率の向上、現地販売の拡大などで、その数量が大きく伸長しています。また、（3）SETの大半は、アジアにおいて普及の中心となっている原付第2種（51～125cc）に係るものであり、この排気量帯における差異の数量が、誤りの大きな要因となりました。

　自工会に対する報告データの誤りの原因は、データ作成におけるシステム上の問題と社内チェック体制の不備によるものであります。

　当社は、このたびの事態を厳粛に受け止め、社会的に信頼される企業として、今後このような事態を起こさぬように役員・社員一人一人が万全を期して参る所存ですので、何卒、ご理解を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

(1)生産台数（2004年4月～2005年2月）

(2)輸出出荷台数（2004年4月～2005年2月）

(3)国内出荷台数（2004年4月～2005年2月）