ヤマハ発動機株式会社は、インドネシアにおける二輪車の大幅な需要拡大に対応するために、ジャカルタ市で二輪車の生産・販売を行っているピーティ・ヤマハ・インドネシア・モーター・マニュファクチャリング(P.T. Yamaha Indonesia Motor Manufacturing:略称YIMM)に次ぐ、2つ目の二輪車生産の新会社を西ジャワ州カラワンに設立します。
新会社の名称は、「ピーティ・ヤマハ・モーター・マニュファクチャリング・ウエストジャワ(P.T. Yamaha Motor Manufacturing West Java:略称YMMWJ)」とし、資本金は1,470万USドル(約15.5億円)、YIMMが約100%出資します。新会社は、ジャカルタ市から南東に47キロ離れたカラワン工業地区に新工場を建設します。設立当初は、従業員700名、敷地面積300,000m2、建物面積54,000m2、生産能力は、年間30万台の規模で2006年1月より操業開始し、投資額は、約6,685万USドル(約71億円)を計画しています。また、2007年には、生産能力を年間60万台規模まで拡大する予定です。
この新工場の特徴は、モペットタイプの二輪車専用工場と位置付け、同種多量生産することでマスメリットの徹底追求とあわせて部品の生産も完成車の組み立てと完全同期することで在庫やスペースをミニマムに抑え、管理ロスの極小化を実現し、生産性向上を図ることです。
インドネシアの二輪車市場は、中国・インドについで、3番目に大きな規模であり、総需要は政情の安定と経済成長に支えられ、2004年で約400万台と前年に比べ36%増と大幅に伸長する見通しです。その中で当社の販売台数は4ストロークモデルのJupiter-ZやVEGA-Rを中心に販売が好調に推移し、2004年は前年比54%増の年間88万台、2005年は更に120万台と大幅に伸長する見通しであり、今後も拡大傾向にあります。
このような販売拡大に対し、市場への安定的な供給を実現するために、ジャカルタのYIMMでの二輪車生産能力を2005年までに現在の88万台から120万台まで能力増強を行うとともに、新たにカラワン市に土地を購入し、約60万台の生産能力を持つ新会社を設立する運びとなりました。これにより、YIMMとYMMWJの2つの工場をあわせた生産能力は年間180万台へ拡大し、当社として世界最大の生産規模を誇ることになります。今後とも、両社は部品の共通化や生産モデルのすみ分けを進め、生産体制の強化を図ると共にインドネシアの二輪車産業発展に少しでも寄与できることを目指してまいります。
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新会社の概要
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社名
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ピーティ・ヤマハ・モーター・マニュファクチャリング・ウェストジャワ
P.T.Yamaha Motor Manufacturing West Java(略称:YMMWJ)
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所在地
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インドネシア・西ジャワ州カラワン
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代表者
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高橋 吉輝(たかはし よしてる)
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資本金
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1,470万USドル(約15.5億円)
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出資比率
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YIMM 99.99%、Yamaha Motor Asia Pte. Ltd. 0.01%
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敷地面積
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300,000m2、(建物面積54,000m2)
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事業内容
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二輪車の製造及び販売
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従業員数
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設立当初700名、2008年計画2,000名
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生産能力
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設立当初30万台/年、2007年60万台/年
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生産機種
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VEGA-R(4ストローク・105cc・モペットタイプ)
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PT. Yamaha Indonesia Motor Mfg.の概要
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社名
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ヤマハ・インドネシア・モーター・マニュファクチャリング
P.T. Yamaha Indonesia Motor Manufacturing.(略称:YIMM)
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所在地
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インドネシア・ジャカルタ
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代表者
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高橋 吉輝(たかはし よしてる)
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資本金
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256億47百万ルピア(約3億800万円)
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出資比率
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ヤマハ発動機株式会社85%、三井物産15%
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事業内容
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二輪車の製造及び販売
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従業員数
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5,388名(2003年12月現在)
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売上規模
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5兆7011億41百万ルピア(約684億円:2003年)
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※USドル=105円、1ルピア=0.012円で換算しています。 |
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インドネシアモデル:VEGA-R(105cc) |