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居住性と航行性能に優れた高性能フィッシングボート ヤマハ「YF-27」新発売

2004年10月21日発表

 ヤマハ発動機株式会社では、走行性能と居住性、本格的な釣り機能を兼ね備えたフィッシングボート「YF-27」を開発し、2004年11月1日より新発売します。
 「YF-27」は「YF-23」をはじめヤマハのフィッシングボートにおいて採用している大型スケグ「W.T.B.」(Wave Thruster Blade=ウェーブ・スラスター・ブレード)により優れた風流れ抑止効果を実現したほか、新しく開発したハル(船体)によって凌波性、乗り心地をさらに向上させました。また、エンジンは燃料経済性、環境対応性に優れた4ストローク船外機を採用しました。その他、広々としたデッキレイアウトの採用、仮眠スペースの確保、大型燃料タンクの採用など、本格的なボートフィッシングを楽しむための数々の機能を備えています。


製品写真

ヤマハ「YF-27 F150×2」


発売日

2004年11月1日

販売計画

60隻/初年度


開発背景

 1960年よりボートの開発・製造を行っているヤマハ発動機では1987年にフィッシングボート「タックル23(UF-23)」を開発、発売しました。当時ベストセラーとなった同艇はフラットなデッキを全周にレイアウトしたウォークアラウンドを採用し、以降、日本のフィッシングボートの主流を形成していきました。また、2002年に発売した「YF-23」では、従来のウォークアラウンドを継承しつつ、カディ(小型船室)をより前方に配置し、後方に広々としたデッキスペースを確保、さらに、大型スケグ「W.T.B.」を採用して、ボートの静止中における船体の風流れ抑止効果を高めることに成功。フィッシングボートの新世代ともいえるシリーズを築きつつあります。
 新発売する「YF-27」は、この「YF-23」のコンセプトを引き継ぎ、27フィートにスケールアップ、さらにゆとりある居住性を備えたフィッシングボートとして開発したものです。市場において最大のボリュームゾーンで、稼働率も高い23~25フィート・フィッシングボートの既存オーナーを主なターゲットとしています。


「YF-27」の主な特長

「W.T.B.」による風流れ抑止性能と乗り心地の向上

 船底部にキールをつまみ出した形状の大型スケグ、「W.T.B.」を採用。横方向への動きに対して水中下の抵抗となり、風流れ抑止性能を大きく向上させました。同時にスムーズな着水感、波切り感が得られるなど乗り心地も向上させています。

大馬力エンジン搭載によるスピード性能向上とそれに対応した船体強度の確保

 最大搭載馬力はF150船外機を2機搭載可能な300psとし、スピードはクラストップレベルの38.9ノット(軽荷時、当社計測値)を実現。船体はこのスピードに十分耐える構造強度を有し、ねじれ剛性は当社既存艇比で191%(当社基準による解析計算値)と大幅に向上させました。

外洋航行に対応する船型と装備

 フレア(船首部分の船底からガンネルにかけての横方向への張り出し)を大きくし、凌波性に優れた外洋航行に対応するハルを採用しました。また、350リットルの大型燃料タンクを標準装備とし、巡行速度26~27ノット(48~50km/h)で約7時間(F225/1基、当社計測値。海象、積載量等条件による)の連続航行ができ、遠方への釣行を可能としました。

居住性に優れた大型キャビン

 ウォークアラウンドタイプのフィッシングボートとしてはトップクラスといえる広いキャビンを備え、3人が座れる対面シートを設置しました。また、このクラスの国産フィッシングボートとしては初となる2人が仮眠できるバース(寝台)をキャビン下に装備し、バウバース2人と合わせ計4人が仮眠をとることのできるスペースを確保しました(EX仕様)。

釣りのしやすい広々とした後部デッキ

 後部デッキは、ほぼ同スケールの従来モデル「UF-26 O/B」と比較して141%という広々としたスペースを確保し、多種多様な釣りに対応しました。またブルワークの高さ(デッキから縁のまでの高さ)を十分に取り、外洋におけるデッキでの作業性、および安心感を高めました。

釣り機能を充実させる豊富なオプション

 コックピットの外、後部デッキでの操船を可能にするアフトステーション、「W.T.B.」との相乗効果で風流れ抑止性能をさらに高めるスパンカー(風上に船首を向け船体の向きを安定させるための帆)、タックルボックスやロッドホルダーなど釣り機能や居住性をいっそう高めるオプション品を豊富に用意しました。

エンジン装備によって豊富なバリエーションから選択可能

 基本バリエーションとして標準仕様の他、主に内装の質感を高めるためのオプション品を標準装備としたEXの2タイプをラインナップ。さらに燃料経済性、静粛性、環境対応の面で特に優れたヤマハ4ストローク船外機の中から、馬力、および1基掛け、2基掛けの組み合わせによる4バリエーション、合計8バリエーションから好みや使用目的に合わせて選ぶことができます。



側面図、デッキレイアウト図 ※オプション装備品を含む




「YF-27」主要諸元/価格


仕 様 YF-27 YF-27 EX
搭載エンジン F150 F225 F115×2 F150×2 F150 F225 F115×2 F150×2
全  長 8.71m(バウスプリットを含む)
全  幅 2.70m
全深さ 1.62m
艇体質量 1,790kg 1,850kg
完成質量 2,010kg 2,065kg 2,184kg 2,230kg 2,070kg 2,125kg 2,244kg 2,290kg
定  員 12名
最大保証馬力 220.7kW(300ps)
燃料タンク容量 350リットル
航行区域 限定沿海


メーカー希望小売価格例(艇体・エンジン+限定沿海セット価格)

YF-27 F150

6,944,595円

(本体価格6,300,000円+法定安全備品他価格313,900円)・消費税330,695円

YF-27EX F150

7,522,095円

(本体価格6,850,000円+法定安全備品他価格313,900円)・消費税358,195円

※上記仕様を合わせ、搭載エンジン等により全8バリエーションをラインナップ。

●法定安全備品類他の価格には、エンジン関係諸費用・法定安全備品類・進水諸経費などを含み、オプション・検査登録関係諸費用などは含まれておりません。●価格・仕様は平成16年11月1日現在のものです。価格及び仕様は予告なく変更される場合があります


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