ヤマハ発動機株式会社は、このたび、中国・上海市に、ヤマハブランドの中国製の二輪車開発を事業とする新会社を設立しました。この新会社は本年7月1日より稼動の予定です。
新会社の名称は「ヤマハ発動機R&D(上海)有限公司」とし、資本金は400万米ドル(約4.2億円)で、当社が100%出資します。
当社は、これまで中国市場向けの二輪車を日本で企画・開発し、中国の合弁会社である重慶建設ヤマハモーターサイクル有限公司(以下、建設ヤマハ)と株洲南方ヤマハモーターサイクル有限公司(以下、南方ヤマハ)の2社で生産・販売していまいりました。
この新会社では、ヤマハ発動機株式会社本社の開発機能の一部を担い、現地のニーズを迅速に反映することを主眼に、台湾をはじめとする他地域ならびに中国に展開する生産拠点との緊密な連携をとって、主に100cc~250ccクラスを中心としたモーターサイクルやスクーターなどの二輪車の企画、開発および関連する中国製部品の開発を行います。
尚、この新会社は、設立当初、従業員30名にて活動を開始し、上海市に土地を取得し、開発施設を、2005年中を目途に建設する予定です。
現在、中国における二輪車の総需要は約1200万台で推移し、世界最大の市場となっています。当社の中国での販売台数は、125ccクラスのモーターサイクルやスクーターの販売好調により、2003年は16万台(前年比242%伸長)、2004年は34万台(前年比213%伸長)を計画しています。
当社は、現在中国における二輪車事業の競争力強化に向けた基盤再構築に取り組んでおり、先月稼動した新販売会社稼動と合わせ、中国における二輪車事業強化を目指し、今後とも市場の変化に速やかに対応して、よりお客さまのニーズにあった商品を提供してまいります。
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