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ユーザーの快適性・利便性はもちろん、介助者の負担軽減を追求した高機能モデル 16インチホイールの軽量型電動車イス ヤマハ「タウニィジョイ」新発売

2004年03月29日発表

 ヤマハ発動機株式会社の社内カンパニーである「IMカンパニー」(所在地:静岡県浜松市・プレジデント:戸上常司)では、ユーザーの使い勝手はもちろん、介助者の負担軽減を考慮した16インチホイールの軽量型電動車イス「タウニィジョイ」を2004年4月1日に新発売します。


 「タウニィジョイ」は産業用ロボットや電動ハイブリッド自転車などで培った高度な制御技術を応用し、歩行障害者や高齢者でも安心、快適、かつ簡単な操作でなめらかな走行を可能にする優れた操作性を実現。
 剛性・強度を確保しながらも総重量22kg(バッテリー除く)と軽量化を達成したスタイリッシュな車体は、横幅55cmとし、室内など狭い場所での移動も行いやすいコンパクト設計としました。あわせて駆動部分を取り外すことなく簡単に折りたたみができるため、収納性はもちろん、持ち運びや自動車などへの積載を容易にし、車イス利用者の行動範囲拡大に貢献します。
 さらに脱着式アームレスト・フットレスト、16インチの小径ホイールの採用により、乗り降りはもちろん、車イスからベッドなどへの横スライドによる移乗性を向上。介助しやすい親切設計を施すことで、被介助者の精神的負担軽減も考慮しました。


 なお、「タウニィジョイ」は4月22日~24日にインテックス大阪(大阪市住之江区南港北1丁目5番102号)で開催される「バリアフリー2004」(主催:社会福祉法人大阪府社会福祉協議会・テレビ大阪)に出展します。


製品写真

ヤマハ軽量型電動車イス「タウニィジョイ」

名称

ヤマハ 軽量型電動車イス「タウニィジョイ」
(補装具認定品・介護保険対象品)

発売日

2004年4月1日

販売計画

600台(「タウニィジョイ」シリーズ年間、国内)

商品の概要

 ヤマハ発動機(株)では、福祉分野への貢献や高齢化社会対応への一環として、'95年より当社独自の制御技術や駆動技術などを応用し、車イス事業に取り組んできました。中でも手動車イス用電動化ユニット「JW-I」、車イスにJW-Iをセットした軽量型電動車イス「JW-IB」(完成車)、電動ハイブリッド自転車ヤマハPASに使用しているパワー・アシスト・システムを応用した電動補助ユニット「JW-II」と従来の車イスのイメージを一新したスタイリングの電動ハイブリッド介助用車イス「タウニィパス」、これら4種類は根強い人気があります。


 今回発売の「タウニィジョイ」は、16インチの軽量コンパクトな電動車イスです。走行性能面では、高度な制御技術投入による滑らかな走行性が人気を呼び、すでに2万人超に愛用いただいている「JW-I」の駆動部を熟成して搭載。車体に関しては、オリジナル設計で好評を博した「タウニィパス」の構造をさらに進化させて採用しています。
 開発にあたっては、車イスユーザーの自立とあわせて、介助者の負担軽減を求める市場の声を反映し、介助する側・される側、両者の快適性・利便性を追求。特に介護保険制度を利用して『福祉用具の貸与』サービスを受ける人の増加を視野に入れ、日常的な機能性の向上を図りました。

主な特徴

屋内外、様々な場面で快適な走行性を実現したコンパクト設計

 スタイリッシュなデザインを採用した車体は、横幅55cmと狭い室内でも安心して走行可能なコンパクトサイズとしました。また、総重量22kg(バッテリー除く)と軽量ながらも、業界最高水準の強度、屋外や段差での使用にも安心な剛性、安全性を追求。操作性に優れたジョイスティックレバーや7インチスーパーキャスター(前輪)の採用、重量バランスの最適化とあわせ、様々な場面での快適な乗り心地を実現しています。

スムーズな移乗など、日常的な利便性を追求

 16インチホイール径と脱着式アームレスト・フットレストの採用により、乗り降りはもちろん、車イスからベッドなど、横スライドによる移乗がラクに行えます。また、汚れても取り外して丸洗いできる抗菌シートは3Dネット構造を採用し、ムレを防ぎ長時間座った時の不快感を軽減しています。

介助する側の使い勝手も考慮

 ヤマハ独自の介助用操作部(オプション)の他、介助走行時の段差乗り越えがラクに行える転倒防止バー(ワンタッチ収納タイプ)など、車イスユーザーのみならず、介助者の負担を軽減する使いやすさも追求しました。

ヤマハ軽量型電動車イス「タウニィジョイ」仕様諸元

 品名

 タウニィジョイ

 駆動方式

 後輪直接駆動

 寸法(全長×全幅×全高)

 1,000mm × 550mm × 900mm

 重量

 22kg(バッテリー含まず)

 操舵方式

 自走用

 ジョイスティック操舵

 介助用

 手動操舵(押しボタン式)

 駆動車輪径

 16インチ

 制御方式

 マイクロコンピュータ制御

 制動方式

 電磁ブレーキ+モーター回生制動

 モーター

 24V 90W 30分定格

 走行速度

 前進

 低速2.5km/h 高速4.5km/h

 後進

 2.0km/h

 実用登坂角度

 6°

 電池

 種類

 ニッケル水素電池(マイコン内蔵)

 電圧/容量

 24V×6.7Ah

 重量

 2.9kg

 充電器

 電源

 AC100V~240V 50/60Hz

 充電方式

 完全自動充電方式(リフレッシュ機能付き)

 充電時間

 約2~3時間(常温25℃)

 電動走行距離

 1充電あたり 約10km(※)

 キャスター

 7インチスーパーキャスター

 フレーム

 強化アルミ

 アームレスト

 取り外し式

 フットレスト

 取り外し式

ヤマハ軽量型電動車イス「タウニィジョイ」フィーチャーマップ

フィーチャーマップ

ご参考

なお、軽量型電動車イス「タウニィジョイ」の駆動部分だけをユニット化したヤマハ車イス用電動ユニット「ジョイユニット」も同時に発売します。従来の「JW-I」(20、22、24インチに対応)では困難であったリクライニングタイプやチルトタイプなど、16インチ駆動輪が主流のカスタムメイド車イスへの取り付けが可能となり、駆動部分を取り替えるだけで、手持ちの手動車イスを電動化できる車イス機種の幅がよりいっそう広がります。


ご参考

ヤマハ 車イス用電動ユニット「ジョイユニット」

メーカー希望小売価格

ヤマハ軽量型電動車イス「タウニィジョイ」

365,000円(介助用操作部付は415,000円)

 ※非課税。専用バッテリー・充電器含む


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