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250ccスクーター初のアルミフレームを採用した"大人のスポーツセダン" ヤマハ スクーター「グランドマジェスティ YP250G」新発売について

2004年01月19日発表

 ヤマハ発動機(株)は、250ccの新開発水冷4サイクルDOHC4バルブ・フューエルインジェクション(以下FI)エンジンを、250ccスクーター初のアルミ製フレームに搭載した新製品「グランドマジェスティ YP250G」を2004年3月3日より発売します。

 「グランドマジェスティ YP250G」は、幅広いお客様から人気の「マジェスティYP250」の扱い易さをそのままに、一層の郊外ツーリングでの快適性、高速道路での余裕の走行性、タンデムでの快適性などの要素を向上させ、ワンクラス上の操縦安定性と快適性を具現化させたモデルです。ヤマハ独自のアルミ鋳造技術によるDiASil(ダイアジル)シリンダーを初採用した新エンジン、250ccスクーター初のアルミ製フレーム(CFアルミダイキャスト)など、随所に先端技術を投入しました。


ヤマハスクーター「グランドマジェスティ YP250G」

ヤマハスクーター「グランドマジェスティ YP250G」

名称

ヤマハスクーター「グランドマジェスティ YP250G」

発売日

2004年3月3日

カラーリング

■ブラックメタリックX(ブラック)
■ペールパープリッシュブルーメタリック3(シルバーブルー)
■グリニッシュホワイトカクテル1(ホワイト)
■シルバー3(シルバー)

販売計画

10,000台(年間、国内)


商品の概要

 国内の軽二輪スクーターは現在急速に伸長を示し、'03年は過去最高の4万台超の需要となりました。('03年10月の登録より推定)これは年間8~9万台で微増傾向にある軽二輪(126cc以上)市場の約2分の1にあたります。この市場をリードしているのが'95年夏の発売以後軽二輪スクーターの定番として人気のヤマハ「マジェスティ」シリーズです。'02年は国内銘柄の出荷としては14年ぶりに軽二輪単独銘柄2万台超を記録し、'03年も1万7千台の出荷見込みとなっています。
 
 標準モデルの「マジェスティ YP250」が通勤用途主体に広く支持されていますが、'02年登場の「マジェスティ YP250C」は“ストリートカジュアル・お洒落・クール”といった特色が支持され、ファッション志向の20~30代から人気が高くなっています。一方、週末ツーリングなどレジャーを主用途とするお客様からは、一層の高速性能や快適性・利便性・ワインディングでの走行性を求める声が聞かれています。

 今回発売の「グランドマジェスティ YP250G」は、このような背景の下、“高速道路やワインディングでより気持ちよく走りたい”“より快適な郊外レジャーツーリングを楽しみたい”というニーズに呼応し【大人のスポーツセダンの進化】を開発コンセプトに製品化したモデルです。最新技術を投入し、(1)長距離&高速域まで快適かつ余裕のある走行性、(2)幅広いニーズに応える更なる信頼性・・・・・などを具現化させました。


主な特徴

エンジン関係

 

1)DiASil(ダイアジル)シリンダー、
 鍛造ピストン採用の専用設計エンジン

 新たに専用設計の250cc水冷4サイクルDOHC単気筒4バルブCVTエンジンを採用しました。フューエルインジェクションとの最適化を図った4バルブ及びペントルーフ型燃焼室、耐熱強度に優れ小型設計が可能なアルミ鍛造ピストン、冷却性、コンパクト化、リサイクル性に優れたヤマハ独自のDiASil(ダイアジル/オールアルミ製のメッキレス&スリーブレス)シリンダーを初採用しました。66.0×73.0mmのボア・ストローク、10.8:1圧縮比から最高出力18kW(24PS)/7,500rpmを発揮します。


2)滑らかな加速性と信頼性に優れたメタル軸受けクランクジャーナル
 余裕のパワーに呼応し高い信頼性を確保するため、クランクジャーナル軸受けにブッシュタイプのメタル軸受けを採用しました。(現行はボールベアリング型。) これにより、特に加速時の滑らかなフィーリングを達成、また加速騒音低減による快適な走行性を達成しています。

3)サクションピストン併用の小型設計フューエルインジェクション(以下FI)

 優れた吸気効率とレスポンスを両立させるために、YZF-R1、YZF-R6に採用して定評のサクションピストン併用FIを採用しました。負圧差で作動するフリーピストンの動きを使い、低速からの吸入空気量を最適に制御できるため、自然吸気の滑らかさと電子制御によるリニアなレスポンスを両立、優れた信頼性を実現しました。

4)優れた信頼性を引き出す高強度Vベルト採用
 滑らかな走行フィーリングと信頼性を確保するために、衝撃吸収性、引張弾性、高強度に優れるVベルトを採用しました。

5)高効率小型マグネトー採用
 FIおよびH4-2灯同時点灯採用による必要電力アップに対応するため、フェライト系高効率小型マグネトーを採用しました。新磁気回路採用および構成部品の寸法・形状・材質の最適化によって、発電中のロス低減が可能となり、出力アップを実現。従来同サイズながらも発電電流で約2割アップを実現しました。

6)エアインダクションシステム及び酸化触媒による優れた環境性能の実現
 排出ガスの未燃焼成分を再燃焼させ、排ガスを浄化するエアインダクションシステムと酸化触媒を採用しました。ここで浄化した排出ガスから、さらに有害物質を取り除くために、ハニカム触媒をエキパイ後部に装着しました。これらの酸化還元作用により、優れた環境性能を実現しました。

車体関係

 

1)優れた剛性バランスを実現した新フレーム
 250ccスクーター初となるアルミ製フレームを採用しました。ボディ骨格となる中央~後部にはヤマハ独創の【CFアルミダイキャスト技術】で製造するアルミフレームを投入。さらに前方フレームにも中空鋳造アルミを採用しました。相互を溶接した2分割構造で、最適な剛性バランスを実現しました。スチール材採用のロアフレームの効果も加わり、現行「マジェスティYP250」比でねじり剛性86%アップ、縦剛性54%アップを達成となる最適バランスにより、優れた走行安定性を達成しました。
 また、ワイドな骨格が特色の新フレームは余裕の収納性に貢献しています。


2)滑らかな走行性を引き出すリンク式エンジン懸架
 信頼性とスペース効率に優れたユニットスイングは、リンク式エンジンマウント方式を採用しました。スイング部を支えるリンクの中に、衝撃吸収用のコンプレッションロッドを内蔵した構造で、ユニットスイング時の挙動、つまりエンジンの挙動低減を図りました。これにより高速走行、加速時などで滑らかな走行性を達成。1軸バランサーの効果も加わり快適な乗り味を実現しました。

3)快適な乗り心地を引き出す前後サスペンション

 フロントフォークは41・径インナーチューブを採用、ステアリング部は35・径を採用して優れた剛性バランスを実現しました。クッションストロークは現行比で2割アップの120・を確保しました。またアンダーブラケット軸受けはテーパーローラーベアリングを採用し、摺動抵抗低減による滑らかなハンドリングを実現しました。
 リアサスペンションはロッド径12.5・の大型サイズを採用、ホイールトラベル現行比20%アップとなる104mmを確保し快適な乗り心地を実現しました。

4)前14、後13インチタイヤ設定、及び新デザインのアルミ軽量ホイール
 ワンクラス上の操縦安定性を実現するために前輪は「マジェスティYP250」の110/90-12 M/Cから120/80-14 M/Cへ、後輪は130/70-12 M/Cから150/70-13 M/Cにサイズ変更して最適化を図りました。またマジェスティ250初採用の新設計キャストホイールは、リム部裏側に抜き加工を施し軽量化と最適な強度バランスを達成しました。

5)最新のエアマネジメント技術を投入したボディ
 “ローアングル&ロングボディ”の中に、“大人の走行革新”と“快適性”を主張する新スタイルを採用した。フロントマスクは、逆三角形イメージに一目で「マジェスティ」と分かる新デザインを施しました。また、流体解析と風洞実験によるエアマネジメント技術を投入し、高いプロテクション効果による快適な走行性能を実現しました。リア廻りは、エアがスムーズに流れるイメージを演出。タイヤの曲面に沿ったリアフェンダー廻りの処理も加わり、「グランドマジェスティ YP250G」を象徴するリアビューとなっています。


6)優れた視認性を確保するヘッドライト
 夜間走行や薄暮時での安心感と被視認性を大幅に向上した2灯同時点灯(ロー&ハイビームとも)H4バルブ採用ヘッドライト(60W/55W)、などを採用しました。

7)大容量収納スペース
 新フレームの採用とスペース効率の最適化により優れた収納性を確保しました。シート下は約60L(フルフェイスヘルメット2個またはフルフェイス1個+A3版のバッグ収納可能)、フロントインナーボックスはレインスーツ2着を収納できる容量を確保しました。

 

8)その他の特徴
 このほか、(1)ヤマハ独創のシートオープン機能付きリモコンキーシャッター(アンサーバック機能付き)、(2)タコメータ付きのマルチファンクションメーター(液晶表示で水温計、外気温表示などが可能)、(3)大容量14L燃料タンク、(4)ナイロン樹脂製(レニー樹脂)グラブバー、(5)タンデムライダーの足載せ特性に優れたフートボード、(6)LEDテール&ストップランプ、などを採用しました。


ヤマハスクーター「グランドマジェスティYP250G」主要諸元


型式/エンジン型式

BA-SG15J/G338E

全長×全幅×全高
シート高
軸間距離
最低地上高
乾燥重量/装備重量

2,230 mm×780 mm×1,380mm
750mm
1,565mm
120mm
194kg/210kg

舗装平坦路燃費

39.0km/L(60km/h)

原動機種類
気筒数配列
総排気量
内径×行程
圧縮比

水冷・4サイクル・DOHC・4バルブ
単気筒
249cm3
66.0 mm×73.0mm
10.8:1

最高出力

18kW(24PS)/7,500rpm

最大トルク

25N・m(2.5 kgf・m)/6,500rpm

始動方式
潤滑方式
エンジンオイル容量
燃料タンク容量
キャブレター形式
点火方式
バッテリー容量/種類

セル式
強制圧送ウェットサンプ
1.7L
14L
燃料噴射式
T.C.I式
12V、8Ah(10H)/GT9B-4

1次減速比/2次減速比
クラッチ形式
変速機形式
変速比
フレーム形式
キャスター/トレール
タイヤサイズ(前/後)

ブレーキ形式(前/後)
懸架方式(前/後)
ヘッドライト

2.571/3.571
自動遠心式
Vベルト式無段変速
2.290~0.744
バックボーン
27°00′/100mm
120/80-14 M/C 58S/150/70-13MC 64S
(前後チューブレス)
油圧シングルディスク/油圧シングルディスク
テレスコピック式/ユニットスイング式
ハロゲンバルブ/12V 60W/55W×2 

※装備重量209→210に変更しました。(2004 11/26)


ヤマハスクーター「グランドマジェスティYP250G」フィーチャーマップ



メーカー希望小売価格

「グランドマジェスティ YP250G」

589,000円

(一部地域を除く。地域希望小売価格の例:沖縄は9,000円高)
※価格には保険料、税金(含消費税)、登録に伴う諸費用含まれない。


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