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シャフト型リニアモータを採用した小型・高性能・低価格な単軸ロボット ヤマハリニア単軸ロボット「PHASER(フェイザー)シリーズ」新発売

2003-11-12発表

 ヤマハ発動機株式会社の社内カンパニーである「IMカンパニー」(所在地:静岡県浜松市、プレジデント:戸上常司)では、シャフト型リニアモータを使用した、低価格でコンパクトな単軸ロボット「PHASER(フェイザー)シリーズ」MR12T・MR16T・MR16TH・MR20F・MR25Fの5機種を2003年11月19日より順次発売します。
 この「PHASERシリーズ」は、今まで製品化が難しいとされていたシャフト型リニアモータを採用し、主要構成部品を独自に開発。コントローラーまでがパッケージングされた軽量・コンパクトなオールインワンの単軸ロボットです。大きさ、性能、全てに新しい価値を提供し、多様化するユーザーニーズに対応できる新しい小型ロボットとして、リニアモータでありながら、今までの同等機種(コアレス型リニアモータ)では達成できなかった低価格を実現しました。
 なお、「PHASERシリーズ」は、11月19日から22日まで東京ビックサイト(東京都江東区)で開催される「2003国際ロボット展」に出展します。


「PHASER(フェイザー)シリーズ」

ヤマハリニア単軸ロボット「PHASER(フェイザー)シリーズ」

名称

ヤマハリニア単軸ロボット「PHASER(フェイザー)シリーズ」
MR12T・MR16T・MR16TH・MR20F・MR25F

発売予定日

2003年11月19日

価格

オープン価格

販売計画隻数

シリーズ合計5,000台



市場背景と製品の概要

 ヤマハ単軸ロボット「PHASER(フェイザー)シリーズ」は、生産設備用ロボットに対する「軽い」「小さい」「早い」「安い」「使い易い」「静か」の要求を満たすべく、新機構のシャフト型リニアモータを採用して開発されました。
 近年、工業製品の小型化に伴い生産設備の高効率化、小型化、低価格化が加速的に進んでいますが、今回発売するヤマハ単軸ロボット「PHASERシリーズ」は、従来の複雑な構造を必要とするボールネジ駆動のロボットではなく、シンプルなダイレクトドライブ構造を採用して、モータ出力の高効率な伝達を可能にしました。同時にダイレクトドライブ構造により、同軸上に2個のテーブルをセットすることができ、設置面積の省スペース化も可能にしました。(ダブルキャリア仕様を標準準備)
 さらに、主要構成部品の独自開発と、徹底的なコストダウンを図り、従来の同等機種と比較して大幅な低価格化を実現。ワークの高速搬送、高精度な位置決めなどの優れた性能を備えた、生産設備の新しい可能性を提案する製品です。



製品の特長

軽量・コンパクト

シャフト型リニアモータの採用で、今までのコアレス型リニアモータでは達成できなかった高レベルの軽量・コンパクト化を実現。

最小モデルMR12Tでは、58mm×90mmの断面の中に主要部品全てを凝縮。限られたスペースで、効率の良い駆動が可能。

 

高速・高精度

従来のボールネジ駆動のような危険速度の制限が無いため、ロングストロークの高速移動、低速時の等速性、振動軽減など、ボールネジ駆動の限界領域を超えた動作を可能にしました。

最高速度2500mm/sec、最大加速度2Gを達成、ロングストロークの搬送に圧倒的な優位性を発揮。

新開発磁気式リニアスケールの採用で、機械的なバックラッシュ、検出・制御系の誤差や遅れなどの外乱要素を排除することができ、フルクローズド制御により位置決め時間の短縮、位置決め精度±5µmの高精度を実現。


「PHASER(フェイザー)シリーズ説明」

静粛性・メンテナンスサイクルの長期化

ムービングコイル自体の剛性が非常に高いため振動が抑制でき、リニアモータ自体は全く音を発生しません。

リニアモータは駆動部へのグリス塗布の必要が無く、長寿命構造のガイドを採用してメンテナンスサイクルの長期化を実現。

 

その他

従来のヤマハ単軸コントローラーの使い易さと優れた操作性を継承し、プログラム資産の活用、プログラミングボックス、パソコン支援ソフトの共用を可能にしました。

新たにパルス列入力にも対応し、幅広い用途に対応。



主な用途

 電気・電子部品、機械部品の組立、挿入、取り出し、搬送作業をはじめ、さまざまな先端ツールを取り付けることにより、ネジ締め、接着剤塗布、ハンダ付け等の作業が行なえ、応用により幅広い用途に対応できます。
多様化するユーザーニーズに応え、生産設備にかつてないメリットを提供する製品です。


ロボット本体基本仕様

型式

MR12T

MR16T

MR16TH

モーター

シャフトモータ

最大速度(mm/sec)

2500*

最大可搬重量(kg)

3

5

7

繰り返し精度(µm)

±5

ガイド構造

リニアガイド

ストローク(mm)

100~1000

100~1500

全長(mm)

ストローク長さ+238

ストローク長さ+338

幅(mm)

58

80

高さ(mm)

90

100

*運転条件によっては使用できない場合があります
*PHASERシリーズには垂直仕様(ブレーキ付き)は有りません。



ご参考

「2003国際ロボット展」への出展について


 ヤマハ発動機株式会社の社内カンパニーである「IMカンパニー」(所在地:静岡県浜松市、プレジデント:戸上常司)では、2003年11月19日から22日まで、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「2003国際ロボット展」に出展します。
 国際ロボット展は2年に1度開催される世界最大規模を誇るロボットのトレードショーで、今年で15回目を迎え、既に国内外でロボットの一大イベントとして定着しています。
 当社は、新開発のリニアモータを採用し、コンパクトな外観と低コストを実現した画期的な新製品、ヤマハリニア単軸ロボット「PHASER(フェイザー)シリーズ」を中心に多彩な製品をラインナップし、多様化するユーザーニーズに向けて、新たな提案を行います。


「2003国際ロボット展ヤマハブース」

<開催日時>

 

平成15年11月19日(水)~22日(土)
(午前10:00~午後5:00/最終日のみ午後4:30まで)

<会  場>

 

東京国際展示場(東京ビッグサイト・東京都江東区有明)東1・2ホール

<出展小間>

 

IR2-31(東2ホール)

<展示内容>

 

リニアモータ採用ロボット PHASERシリーズ(新機種)

小型単軸ロボット/コントローラ(参考出品)

単軸ロボット FLIP-Xシリーズ

直交ロボット XY-Xシリーズ

スカラロボット YK-Xシリーズ

ピックアンドプレイスロボット YP-Xシリーズ

ダブルアーム直交ロボットによるネジ締めアプリケーション (HXYLx)

直交ロボットによるシール剤塗布アプリケーション (SXYx)

多軸コントローラによるスカラロボットと走行軸の同時制御 (YK350X+F20)など


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