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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

世界19カ国から、選手20名、代理店関係者18名のヤマハサービスマンが参集 ヤマハ二輪メカニックコンテスト世界大会について 「YAMAHA World Technician GP 2003」

2003年10月08日発表

 ヤマハでは、さる10月3日(金)、静岡県磐田市のヤマハ発動機本社にて、世界各国のヤマハ二輪サービスマン(ディーラー、販売店メカニック)を対象とした、ヤマハ二輪メカニックコンテスト世界大会『YAMAHA World Technician GP 2003』を開催しました。今回で2回目を迎えたこの大会の予選には、2002年4月に開催した第1回大会(14ヵ国、2,911人)より規模を拡大し、世界20ヵ国の4,831名が参加。そして、それぞれの国や地域の予選を勝ち抜き、19ヵ国から、選手20名、代理店関係者18名のサービスマンたちが参集し、サービス技術力を競いました。

 このコンテストは、ヤマハが2000年より推進している『グローバルサービス教育』の一環として、2001年にスタート。国や地域を越え、均質でクオリティの高いサービス技術の向上と、ヤマハグループの一員としての意識高揚を図り、お客さまへの満足度アップを実現することを狙いとして開催するものです。
 今大会は、『チャレンジ21-No.1サービスを目指して-』をスローガンに掲げ、ベルギー、フランス、ドイツ、カナダ、オーストラリア、日本、台湾、インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナム、フィリピン、パキスタン、メキシコ、コロンビア、ボリビア、ブラジル、オランダ、韓国の19ヵ国から、選手20名、代理店関係者18名のサービスマンが参加しました。

 競技は、1)二輪整備学科、2)二輪整備実技、3)計測、4)接客、の4項目の総合成績を争い、その結果、優勝はリチャード・ヘアーさん(インスキップ・モーターサイクルズ/オーストラリア)、2位リュー・シー・ジュンさん(ホン・グゥオ・モーター/台湾)、3位にはジャン・クロード・デュランさん(モト・パルシオンズ/フランス)と、ファルエハット・シングトさん(パイロ・セールス&サービス/タイ)となりました。
 次回の世界大会は、ヤマハ50周年を迎える2年後の2005年。アジア、欧州を中心に参加国を増やし、今大会を大きく上回る38ヵ国、5,700名のヤマハサービスマンが参加し、各地域や国の予選を勝ち抜いた約25名を集めて開催する予定です。


※ YAMAHA TECHNICAL ACADEMY(ヤマハテクニカルアカデミー)について

 サービスマン育成システム「YTA」(ヤマハテクニカルアカデミー)は、育成したサービスマンを主体に、お客様が世界の何処のディーラーでも、均質でクオリティの高いサービスを受けられる体制を整備するものです。具体的には、世界共通の教育資料、カリキュラム、資格、認定制度などを整備し、これを基準に、高い技術水準のサービスを提供するグローバルな“YAMAHAスタンダード”を確立することを目的としています。
 サービスマンの育成は、1)各国主要代理店主体による教育拠点網の構築、2)各教育拠点のサービス・インストラクターをヤマハ本社が育成、3)各国インストラクターが近隣国の教育拠点でインストラクター教育を受け、自国ディーラーへ教育、4)メカニックコンテスト世界大会の開催(地域別または世界大会)、これら4種の活動が中心となっています。
 また、「YTA」(ヤマハテクニカルアカデミー)を核としたこのサービスマン育成システムは、2003年現在、全世界を6地域に分け、ヤマハモーターUSA、ヤマハモーターヨーロッパNV、の2教育拠点を中心に、世界13ヵ所の教育拠点を軸としたグローバル網を確立しています。なお、これら6地域13拠点の内訳は、1)アジア地域(ヤマハモーター台湾、YMKI、T.T.C.China、YMI)、2)欧州(ヤマハモーターヨーロッパNV、MBK、YMES)、3)中南米(YMDB、INCOLMOTOS)、4)北米(YMUS、YMMEX)、5)大洋州(YMA)、6)日本(ヤマハ発動機販売株式会社)となります。



コンテストの概要

今回の競技内容は、1)技術、商品、業界知識を出題する「学科」(50分)、2)実車による不具合個所の修復と総合点検を行なう「実技」(50分)、3)シリンダ内径、バルブクリアランス、コイル抵抗値など、5つのテーマの測定と判定を行なう「計測」(25分)、4)来客対応の内容審査をする「接客」(10分)からなり、各競技の総合得点で、優勝、準優勝、第3位を選びます。

「YAMAHA World Techinical GP 2003」の参加者

長谷川社長を中心に、世界19ヵ国、20人の選手と代理店関係者


『実技』

不具合個所の修復と総合点検を行なう「実技」。
ノリックは長谷川社長らと共に、4競技すべてを見学

『学科』

技術、商品、業界知識等をチェックする「学科」


『計測』

5つのテーマを各5分づつでチェックする「計測」

『接客』

来客対応の内容審査をする「接客」



上位入賞者の談話

優勝

リチャード・ヘアー

 

(インスキップ・モーターサイクルズ/オーストラリア)

「今大会で優勝できたことを非常に素晴らしいことだと感じています。大会に備えて何か特別な準備をするということはなかったのですが、このような結果が残せたのは、私が22年間、オートバイのサービスマンとして積み重ねてきたことの結果だと思っています。初めて日本に来てこのような体験ができ、とても良かったです。ヤマハサービスマンの頂点に立てたことを誇りに思います。偶然にも今日は私の誕生日です。最高の誕生日になりました」


2位

リュー・シー・ジュン

 

(ホン・グゥオ・モーター/台湾)

「第1回大会の台湾代表者の3位に引き続き、今回私が2位という結果を残すことができ、非常にうれしく思っています。今大会直前の10日間には1日あたり6~7時間、大会を想定した練習を行なってきました。今大会で、世界各国の代表選手との交流を通じて、サービススキルをはじめ、様々なことを学ぶことができました」


3位

ジャン・クロード・デュラン

 

(モト・パルシオンズ/フランス)

「3位という結果をとてもうれしく思っています。2年間ヤマハディーラーとしてやってきた経験を活かすことができました。この夏は仕事以外に1日2~3時間、大会に向けたトレーニングを重ねてきました。今回得たものは3つあります。それはヤマハの組織の大きさを知れたこと。他の出場者との友情を深めたこと。そして少し英語を学べたことです」


3位 

ファルエハット・シングト

 

(パイロ・セールス&サービス/タイ)

「思いがけず賞をもらうことができてとてもうれしいです。うれしすぎてコメントがうまく出てきません」


《ノリック賞》

今大会では、ノリックこと阿部典史選手も競技の模様を見学。そして閉会式でもプレゼンタ-として出席し、「あなた達は魔法使いだ」というユニークな表現で選手達を称えました。また、今回は特別賞として「ノリック賞」が2名の選手に送られ、サイン入りキャップと、ジャケットが本人から手渡されました。


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