ヤマハ発動機株式会社は、二輪車用エンジンの現地製造メーカーである「江蘇林海動力機械集団公司」(代表者:陸海民、所在地:中国江蘇省泰州市)および当社二輪車の製造合弁会社である「江蘇林海ヤマハモーター有限公司」(代表者:陸海民、所在地:中国江蘇省泰州市)(以下
LYM)との三社間で、汎用エンジンの製造を行う新会社設立の合弁契約に合意し、2003年8月1日、中国・上海市にて正式調印致します。
新会社名は「泰州雅馬哈動力有限公司」、設立は江蘇省泰州市に2003年8月の設立を予定し、4サイクル汎用エンジンの製造を行います。
資本金はUS$330万(約4億円)であり、出資は当社が25%、LYMが70%、江蘇林海動力機械集団公司が5%それぞれ出資します。なおLYMは、当社と江蘇林海動力機械集団公司の合弁会社であり、ヤマハブランドの二輪車完成車とエンジンの製造・販売を行っています。
新会社は建屋面積約5000m2の工場を建設し、操業は2004年秋を予定しています。
生産機種は12馬力以下の4サイクルの汎用エンジン6モデルであり、初年度は約3万台、5年後(2008年度)には約40万台規模の生産を計画しています。なお、新会社の初年度の売上は約2,000万元(約3億円)を計画しています。
また生産計画の達成に向け、新工場の生産開始当初の従業員数は約50人規模でスタートしますが、5年後には従業員数約130人規模とする予定です。
なお現在当社は、汎用エンジンの製造をグループ会社である創輝株式会社(代表者:櫻本勝彦、所在地:静岡県掛川市)にて年間約20万台の生産を行っています。
このたびの新会社設立により、中国に約3年掛けて完全移管し、国内品質を保持しながらコストの大幅な低減を目指します。また、この合弁会社の製品を全世界へ供給する事により『販売規模の拡大』も合わせて行い汎用エンジン事業の国際競争力を強化して行きます。
汎用エンジンの全世界総需要(当社生産モデル相当)は年間450万台であり、発電機、高圧洗浄機、ポンプ等、各種建設,農業機器のエンジンとして使用されています。
近年中国は、北米・欧州に次ぐ汎用エンジンの大市場として拡大しており、特に4サイクルガソリンの汎用エンジンは、その環境性能と軽量化の進歩により、2002年度の約25万台から今後飛躍的に拡大する事が見込まれています。
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