ヤマハ発動機(株)は、電気モーターによる滑らかで静かな走行性を実現したエレクトリックコミューター、ヤマハ「Passol
(パッソル)」(原付1種)を5月30日より全国一斉発売します。販売はPassol (パッソル)取扱店及びインターネットで行います。
「Passol (パッソル)」は、都市部を中心としたショートレンジ用途を考慮したモデルで、「新しい移動具のカタチ」を提唱します。滑らかで静かな走りの実現により“明るい陽射しの中、散歩感覚を楽しむ”という車名(*1)の由来にマッチしています。開発テーマは“ライト・スマート・クリーン&サイレント”とし、これらを達成するために独自の制御技術や最新のモーター&バッテリー技術を投入しました。主な特徴は下記の通りです。
1) |
小回りがききスタンド掛けも楽な、重量45kg全長153㎝の小型軽量車体 |
2) |
背筋を伸ばした乗車姿勢がとれるスマートな車体デザイン |
3) |
閑静な街に調和するサイレントで滑らかな走行性 |
4) |
屋内保管も容易なクリーン&オイルレス設計 |
5) |
メインスイッチのオン・オフ、フラッシャー作動時、運転待機時、バッテリー残量警告などの状況を電子音で知らせる機能の搭載 |
電源には二輪車用としては世界初となる軽量・高出力な脱着式リチウムイオンバッテリーを搭載、1充電当たりの航続距離は32km(30km定地走行テスト値)を達成し、市街地での一般路走行では約15~20㎞となっています。(*2)なお、「Passol
(パッソル)」のライフサイクルアセスメント(*3)は、当社50ccスクーター比較でCO2約60%削減、NOx約90%削減、SOx約80%削減を実現しています。
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ヤマハ「Passol(パッソル)」 |
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名称 |
Passol (パッソル) |
発売日 |
2003年5月30日 |
カラーリング |
■ライトリーフグリーンソリッド4
■ライトグリーニッシュブルーソリッド3
■ビビッドオレンジソリッド1
■テンダーホワイト |
販売計画 |
6,000台(年間、国内) |
*1= |
イタリア語で散歩の意味の「パッソ」、太陽の意味の「ソレ」をかけあわせたのがネーミングの由来。 |
*2= |
一定速度30Km/hで平坦路を定員1名(55kg)乗車し標準モードで走行した時のテスト値。航続距離は乗員の体重、走行条件(外気温・路面状況)、運転状況などの影響を受けることから、一般路走行では約15~20kmとなります。 |
*3= |
LCA=ライフサイクルアセスメント。ISO14040シリーズで国際標準化されています。製品の環境への影響を、材料製造から廃棄にいたるライフサイクル全体で評価し、それを低減する目標で使います。 |
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開発背景と製品概要 |
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近年都市部では慢性的渋滞や駐車場事情もあり、二輪の有用性が見直されており、従来型50ccスクーターの枠にとらわれない、さらに身近で手軽な二輪コミューターの登場を希望する声も広く聞かれます。「Passol
(パッソル)」はこの背景の中、電動ハイブリッド自転車ヤマハ「パス」で培った制御技術と最新技術を投入し
“アーバン・ミニマム・コミューター”を提唱した製品です。
既にヤマハは02年11月から首都圏で「Passol (パッソル)」の地域限定先行販売を開始、トレンドに敏感な20代女性や環境意識の高い方を中心に支持を得ました。お客様からは「出足が滑らかなので女性にとっても乗り易い」「静かなので、早朝や深夜の住宅地でも気がねしないで走行できる」という声も聞かれ、これまでのスクーターにはなかった電動による静粛性、滑らかな走行性、手軽でシンプルな感覚が話題となっています。今回新発売の「Passol
(パッソル)」は先行発売モデルに一部仕様充実を図り高い商品性を実現しました。
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商品の特徴 |
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クリーン・スマート・サイレントで滑らかな走りを生む超薄型パワーユニット |
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滑らかなで静かな走行性とスマートな車体デザインを実現するために、YIPU(ヤマハ・インテグレイテッド・パワー・ユニット)と呼ぶ新開発の超薄型パワーユニットを搭載しました。早朝、深夜などの街路地も気がねなく走れる静粛性も特徴です。 |
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世界最高水準のリチウムイオンバッテリーと制御システム |
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世界最高水準の性能をもち、脱着式では世界初の二輪車用リチウムイオンバッテリーを採用しました。1)
軽量(単体重量約6kg)で安定した高出力、2) 低温時も性能低下の少ない特性、3)
リフレッシュ不要、4) 急速充電対応などが特色です。車体搭載時、取外し状態いずれも家庭用電源から充電できます。なお1充電あたりの電気代は約12円の優れた経済性を実現しました。リチウムイオンバッテリーは、新神戸電機(株)、(株)日立製作所との共同開発によるものです。 |
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乗る人の意思とパワーユニットを繋ぐ相互制御システム≪
YMCS ≫の採用 |
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ヤマハ独自の電子技術を投入した相互制御システム、YMCS(ヤマハ・ミューチュアル・コミュニケーション・システム)を搭載しました。1)
バッテリー、2) モーターコントローラー、3) 充電器、4) メーターの4系統に相互回路を設け、常に車両の総合制御を実現しました。これで走行可能スタンバイ時、走行中、盗難抑止設定から車載充電まで様々な状態に応じ、システム起動やモーターの駆動・補機駆動などの制御が自動化され、より手軽な運転性を実現しました。 |
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お知らせ機能とデジタル液晶メーター |
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メインスイッチのオン・オフ、フラッシャー作動時、運転待機時、バッテリー残量警告などの状況を電子音で知らせる機能を搭載しました。好みに応じて3種類のパターンから選択できます。またデジタル表示メーターには、運転モード切替、暗証番号入力による盗難抑止装置、オド&トリップメーター切り替をボタン操作で出来る機能を搭載しました。なお速度表示は見やすいポップ感覚な文字になっています。 |
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アルミ材を多用した軽量コンパクト設計(重量45kg、全長153cm) |
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フレームは、軽量アルミパイプ合金を採用しました。アルミパイプ材のしなりを活かした設計とし、快適な乗り心地を実現しました。またスリムなカバーレスイメージで軽快感を強調しました。その他前後アルミホイール、フロントフォークアウターチューブなど、車体の30%(重量比)にアルミを投入し45kgの軽量ボディを実現。良好な取り回し性、軽快な操縦性を実現しました。全長も153cmの小型サイズで、クリーン性と相まって屋内保管も容易となっています。(ご参考:当社50ccスクーターの装備重量=70~76kg、全長162~167cm) |
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「省エネ大賞・資源エネルギー庁長官賞」受賞など、優れた環境性能 |
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「Passol」は財団法人省エネルギーセンター主催の第13回(平成14年度)「省エネ大賞」において「資源エネルギー庁長官賞」を受賞しています。同賞で二輪車製品が受賞するのは初めてです。 |
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ヤマハ『Passol』仕様諸元 |
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全長×全幅×全高
軸間距離
最低地上高
シート高
車両重量
乗車定員
1充電走行距離
最小回転半径
原動機型式
原動機種類
定格出力
最高出力
変速機形式
ブレーキ形式 (前/後)
タイヤサイズ (前/後)
懸架方式 (前/後)
フレーム形式
バッテリー種類
バッテリー電圧/容量
充電時間
バッテリー充電電源 |
1,530mm×600mm×995mm
1,040mm
115mm
745mm
45kg(バッテリー未装着時39kg)
1人
32km(30km/h定地走行テスト値)
1.6m
Y801E
交流同期電動機
0.58kW
0.95kW/1,830rpm
遊星減速機
ドラム(リーディングトレーリング)
60/100-12 36J (チューブタイプ)
テレスコピック/ユニットスイング
バックボーン (アルミパイプ)
リチウムイオンバッテリー
25V/14Ah
80%まで約1.5~2時間/100%まで約2.5時間
AC100V |
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ヤマハ『Passol
(パッソル)』フィーチャーマップ |
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メーカー希望小売価格 |
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ヤマハ「Passol(パッソル)」
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240,000円(専用充電器込み) |
価格には保険料、税金(含消費税)、届け出に伴う諸費用は含まれない。 |
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