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ヤマハ発動機株式会社 Revs Your Heart

卓越した信頼性、快適性、燃料経済性を持つ高性能船外機 世界初の150馬力4ストローク船外機 「F150A」新発売

2003年05月08日発表

 ヤマハ発動機株式会社では、このほど4ストローク船外機のニューモデル「F150A」を開発し、7月より新発売します。
 「F150A」は信頼性、快適性、燃料経済性に優れた直列四気筒の4ストローク船外機で、2ストローク船外機並みの軽量・コンパクト設計を実現しました。環境対応の面では、日本舟艇工業会排ガス自主規制値、EPA2006(米国環境庁)規制値、さらに世界でもっとも厳しいと言われる米国カリフォルニア州大気資源局(CARB)の2008年度規制値やヨーロッパにおける規制値もクリアしています。
 「F150A」の発売は、115馬力と200馬力の間をカバーする4ストローク船外機のニーズが高まる中、それに応えたもの。これにより、当社の4ストローク船外機のラインナップはさらに充実し、2.5馬力から225馬力までの17機種となります。


ヤマハ「F150A」

ヤマハ「F150A」

名称

ヤマハ「F150A」

販売計画台数

500台/初年度(国内)


ヤマハ「F150A」の開発背景

 環境意識や燃費経済性への関心の高まりから、4ストローク船外機の需要は近年、国内外で急速に増加しています。ヤマハ発動機の4ストローク船外機のラインナップは、2.5馬力から225馬力までがラインナップされていましたが、115馬力と200馬力の間に位置する馬力帯の製品がなく、米国や欧州、日本をはじめとする世界各地において、ヤマハならではの信頼性や耐久性、走行性能を持つ150馬力船外機開発への要望が高くなっていました。「F150A」の開発はこうしたユーザーの要望に応えたものです。
 23フィートから25フィートクラスという、国内外のマーケットにおいて主力となるボートに対応する船外機として期待されます。また、国内において、今後発売予定のボートに搭載されるばかりでなく、2ストローク船外機からの載せ替え需要に対応する候補としても注目されています。


ヤマハ「F150A」の特徴

軽量・コンパクトを追求した設計

軽量・コンパクト設計を徹底し、当社のHPDI(高圧直噴)2ストローク船外機「Z150P」と同等の重量を実現しました。さらにトランサム高さ(船外機取り付け位置に対応する船外機のシャフトのサイズ)はXとLの2種類のバリエーションを用意。これらにより幅広い艇種への搭載を可能とし、用途の幅を広げるとともに、2ストローク船外機からの載せ替えをも容易にしました。


卓越した走行性能

気筒当たり4個、計16個のバルブを装備したDOHCシステムと独自の4 in 1排気システムが吸排気効率を高め、高出力を生み出すことに成功しました。

10mmオフセットクランクを採用し、エンジンをコンパクト設計。これにより吸気系の容量を十分に確保し、低中速での高トルクを維持させました。

各々のプロペラ回転方向を変えることで操船の負荷を軽減し、安定した走行性能、加速性能を得ることができる「カウンターローテーションシステム」に対応し、二基掛けへの対応性を高めました。


高い燃料経済性とクリーンな排気

ECM(電子制御モジュール)コンピュータ制御の16バルブDOHC4ストロークエンジンは高い燃焼効率を発揮し、優れた燃料経済性を実現するとともに、クリーンな燃焼を維持。

ブローバイガスからエンジンオイルを分離し、燃料だけを燃焼室に戻し再燃焼させる「ブローバイガス再燃焼システム」を採用。これにより煙や匂いはもとより排気ガスからCOやNOxを大幅に減少させ、クリーン度を高めました。


低騒音、低振動を高いレベルで実現した快適性

ツインバランスシャフトとフライホイールのゴムダンパー、また高性能エンジンマウントを採用し、振動を高いレベルで抑制しています。

大容量吸気サイレンサーの採用によりエンジンのノイズを制御。また迷路式排気システムの採用により特に低速域でのノイズを大幅に抑制。

アイドルスピードコントローラーの採用により、低速域におけるエンジンの安定性を高めました。


高い信頼性とメンテナンス性

アルミ鋳造に比べ磨耗に強く強靭な鍛造ピストン、独自の熱処理を施したクランクシャフトとコンロッド、振動を抑制するダンパー付きフライホイールマグネト、エンジンを適温に保つ冷却系を採用するなどして、耐久性を高めました。

エンジンの要所に配置した6個の主要センサーにより、エンジンコンディションや不具合(オーバーヒート、オーバーレブ、エンジンオイルの低減等)を監視し、制御するECM制御方式を採用しました。

パソコンをエンジンに接続することで故障個所の発見や故障履歴を知ることができるヤマハダイアグノスティックシステムを採用しました。


ヤマハ「F150A」主要諸元


エンジン形式

4ストローク直列四気筒

排気量

2,670cm3

ボア×ストローク

94×96.2mm

プロペラ軸出力

110.3kW(150PS)/5,500rpm

全高

L:1,714mm/X:1,842mm

全幅

511mm

全長

822mm

トランサム高さ

L:516mm/X:643mm

乾燥質量

L:216kg/X:220kg (共にステンレススチールプロペラ付の質量)


メーカー希望小売価格

ヤマハ「F150A」

L:1,668,000円/X:1,683,000円

(本体価格、消費税別)


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