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排出ガスゼロ、21世紀の新しいミニマムコミューターを提唱 ヤマハ エレクトリック コミューター「Passol(パッソル)」[原付1種] 地域限定先行販売について

2002年10月9日発表


 ヤマハ発動機株式会社は、21世紀の新しいコミューターの提唱として、電気を動力源としたヤマハエレクトリックコミューター「パッソル(Passol)」を企画・開発し、2002年11月より地域限定で先行販売します。

 「パッソル」は、既存のスクーターとは違う、新しい概念で新規需要を創造することを目指して開発したモデルであり、走行性、航続距離、収納性よりも、ニーズの高まりを見せている環境意識、気軽さ、おしゃれ感覚を優先させて開発した乗り物です。特に、開発コンセプトを「アーバン・ミニマム・コミューター」とし、クリーンな電気エネルギーを動力源とすることで、静かで排出ガスをゼロとするとともに、都市でのショートレンジ移動に適した性能に加え、お洒落なスタイルで女性にも扱いやすい設計としました。

 このエレクトリックコミューター「パッソル」は、電動ハイブリッド自転車「パス」で培った制御技術を高機能化し、また、独自の最新ヒューマンインターフェイス技術など、パワーユニットから車体まで細部に先進技術を投入しています。
その概略は、
(1) 世界初の二輪用脱着式リチウムイオンバッテリーを採用し、1充電当たりの航続距離は32Km(30km/h定地)を達成
(2) 新開発超薄型パワーユニットを採用し、静粛、滑らか、快適な走行性を実現
(3) ボディーの30%にアルミ材を採用し、44Kgの軽量コンパクトな車体重量を実現
等です。

 また、このような先進技術の投入により環境性能は、CO約60%削減、NOx約90%削減、SOx約80%削減という高いライフサイクルアセスメント(LCA)を実現しました。

 なお、当社は、新中期経営計画「NEXT50」における二輪車など既存事業領域での成長戦略として、
(1) 燃料噴射装置(FI)の開発や筒内噴射(DI)の採用などにより、クリーンで高効率なものとする小型エンジンの開発
(2) 電動やハイブリッド、燃料電池などを新動力源とした近未来のコミューターの開発
(3) 次世代のモノづくりに貢献できるアルミ材などを活用したコンポーネントの開発
 など、次の半世紀での飛躍を図る基盤技術の構築に向けた研究開発を進めています。

 当社では、新動力源の「パッソル」を先駆けとし、また、電動とエンジンと人力を融合した「ハイブリッドコミューター」や「燃料電池」においても、「人に優しい」「環境に優しい」「お洒落感覚」のあるコミューターの開発に取組んでいきます。
 このように当社は、成長戦略に基づく研究開発を通じ、環境対応技術をベースに、さらに魅力ある製品開発を推進することで、企業目的である「感動創造企業」の達成を目指していきます。


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