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MotoGP GP250ccで活躍するファクトリーマシンYZR250のレプリカモデル ヤマハ市販ロードレーサー 「TZ250」 2003年モデル発売について

2002年8月2日発表


 ヤマハ発動機(株)は、MotoGP GP250ccクラスから国内レースまで、幅広い舞台で高い戦闘力を発揮し信頼を得ている市販ロードレーサー「TZ250」について、エンジン及び車体性能の向上を図った'03年モデルを設定し'02年11月25日より発売します。

 2003年モデルのTZ250は、新たにファクトリーレーサーYZR250タイプのボディシリンダー、YZR250タイプのカウル・シート・フロントフェンダーなどを採用し、MotoGP250ccでトップクラスを狙える戦闘力を具現化しました。予約及び販売は全国のヤマハRSS店を通じて行います。
 なお、「TZ125」は現行モデルの発売を継続します。

ヤマハロードレーサー「TZ250」
ヤマハロードレーサー「TZ250」
(実際の車両にはカラーリングは施されません)


<発売日> 「TZ250」 11月25日
<予約期間> '02年9月1日~11月30日(TZ250)

 

『YZR250レプリカ』をコンセプトに
MotoGP GP250ccトップクラスで通用する戦闘力を実現

 

《商品の概要》

 2003年モデル「TZ250」は、MotoGPを走るファクトリーマシンYZR250の技術を随所に反映させ、エンジン及び車体の仕様変更を通じて高い戦闘力を具現化させたモデルです。《YZR250レプリカ》と呼ぶに相応しいポテンシャルが特色です。
 エンジン関連では、YZRタイプのボディシリンダー採用、キャブレターのセッティング変更などにより全域でのパワーフィーリングと加速性能の向上を達成しました。また車体関連では、YZRタイプのカウル/シート/フェンダー採用により、空力性能・最高速性能向上、高速操安性向上などを図りました。
 なお、TZ250は'01年全日本選手権でチャンピオンマシンに輝き、また'02年全日本選手権シリーズでも開幕以来5戦連続で1~4位を独占するなど安定した戦闘力が市場で信頼を集めています。


《主な変更》

■YZR250タイプのボディーシリンダー(排気ブランチ兼用鼓型YPVSバルブ)採用
 砂型クランクケースの水冷2ストローク90度Vツインエンジンは、現行モデルの優れた特徴を継承しつつ、新たにYZR250タイプのボディシリンダー(排気ブランチ兼用鼓型YPVSバルブ)の採用、排気タイミング変更、クランケース掃気立上り形状変更などを行いました。これらの相乗効果で回転全域での性能向上を実現しました。(従来はスライドバルブ式YPVS)
 特に新シリンダー及びYPVS鼓形状バルブ採用は、低中速性能アップと排気騒音低減に貢献。排気タイミング変更は高速域性能向上に、また掃気立上り形状変更はトルク特性アップに貢献しています。

■ WPC処理によるピストン耐久性向上
 ピストンはピンボス上部形状を変更し強度バランス最適化を図るとともに、表面はWPC加工を施し耐久性向上と低フリクション化を図りました。また、クランクケースジャーナル部形状変更を行い耐久性アップを図りました。
(WPC処理=金属表面の硬度を高める表面処理の一種で、数十ミクロンのショットを高速で母材に噴射します。高速噴射による熱で金属表面が一度溶かされ、直後の急冷処理で金属組織の結晶が強くなることで硬度が高められます)

■ YZR250タイプのカウル採用による高速性能アップ
 YZR250タイプで左右対称ダクトのカウリング、YZRタイプのシート、YZRタイプのフロントフェンダーを採用し、これらの相乗効果が空力性能を改善し、最高速アップを実現しました。同時にウィンドプロテクションの改善によるライダー疲労低減、ダウンフォースアップによる高速操安性向上を実現しました。なお、ダクトからエアボックスへの通路は、ラム圧の両シリンダーへの均一化を図るために形状最適化を図りました。

■ その他の変更点
 この他、(1) キャブレターセッティング変更、(2) 1速減速比変更(1.888→1.938)、(3) 整備性向上となるフロントブレーキホースの通し形状変更、(4) 軽量ショートサイレンサー(全長307mm→242mm/軽量化)、(5) 点火特性・ソレノイドデューティ比特性変更、YPVS作動特性変更を図った新CDIユニット採用、などを行いました。


2003年モデル ヤマハロードレーサー「TZ250」仕様諸元
全長×全幅×全高 
軸間距離
最低地上高
半乾燥重量
1,995mm×650mm×1,163mm
1,342mm
112mm
102kg
原動機種類
気筒数配列
総排気量
内径×行程
圧縮比
水冷2サイクルクランク室リードバルブ
V型2気筒
249cm3
54.0mm×54.5mm
7.2~7.7:1
最大出力
最大トルク
93PS(68.4kW)/12,500rpm
5.5kgf・m(53.9N・m)/11,750rpm
始動方式
潤滑方式
エンジンオイル容量
燃料タンク容量
キャブレター形式
点火方式
押しがけ式
混合給油
0.5L
23L
TMXχ38×2
C.D.I.
1次減速比/2次減速比
クラッチ型式
変速機形式
変速比

フレーム形式
キャスター/トレール
タイヤサイズ(前/後)
ブレーキ形式(前/後)
懸架方式(前/後)
2.524/2.571
乾式多板コイルスプリング
常時噛合式前進6段
1速1.938、2速1.476、3速1.238
4速1.091 5速1.000 6速0.926
ダイヤモンド
22°/82mm
120/60R17/165/55R17
油圧ダブルディスク/油圧ディスク
テレスコピック/スイングアーム


ヤマハロードレーサー「TZ125」仕様諸元
全長×全幅×全高
軸間距離
最低地上高
半乾燥重量
1,828mm×510mm×1,033mm
1,242mm
110mm
72.3kg
原動機種類
気筒数配列
総排気量
内径×行程
圧縮比
水冷2サイクルクランク室リードバルブ
単気筒
124cm3
54.0mm×54.5mm
7.9:1
最大出力
最大トルク
44PS(32.3kW)/12,250rpm
2.55kgf・m(25.0N・m)/12,000rpm
始動方式
潤滑方式
エンジンオイル容量
燃料タンク容量
キャブレター形式
点火方式
押しがけ式
混合給油
0.3L
13L
PWM38×1
C.D.I.
1次減速比/2次減速比
クラッチ型式
変速機形式
変速比

フレーム形式
キャスター/トレール
タイヤサイズ (前/後)
ブレーキ形式 (前/後)
懸架方式 (前/後)
2.857/2.118
乾式多板コイルスプリング
常時噛合式前進6段
1速2.000、2速1.632、3速1.412
4速1.250、5速1.143、6速1.083
ダイヤモンド
22.6°/85.5mm
95/70R17/115/70R17
油圧シングルディスク/油圧シングルディスク
テレスコピック/スイングアーム


<メーカー希望小売価格>
「TZ250」(2003年モデル) 
1,950,000円(消費税含まず)
「TZ125」(継続販売)
998,000円(消費税含まず)


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