コンパクトで高精度、低価格を実現 ヤマハミニモジュールマウンター「THREEM(スリム)」 新発売
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ヤマハ発動機株式会社の社内カンパニーである「IMカンパニー」(所在地:静岡県浜松市、プレジデント:戸上常司)では、プリント基板にチップなどの電子部品を搭載する、モジュール型サーフェスマウンター(表面実装機)の小型・高精度・低価格モデル「THREEM(スリム)」を開発。ヤマハ発動機の子会社であるアイパルス(株)よりOEM供給を受け、2002年8月8日より発売します。 「THREEM(スリム)」は、Mini Module Mounter という新しいコンセプトの下に、当社とアイパルス(株)との初の共同開発によって生まれた新製品で、コンパクトな設計ながら高い部品搭載精度(±0.05mm)と、このサイズでは最高レベルの高速化(0.3sec/chip)、さらに従来の中型機の半額という大幅な低価格を実現し、近年の市場のニーズに対応します。 特に、従来の高速量産ラインや「ヤマハ YV100Xg」などの中型機の補完マシンとして位置付けるなど、既存設備との組み合わせによる生産能力の強化に適した製品であることに加え、複数台の連結による量産にも対応しています。 なお、「THREEM(スリム)」は、6月5日から7日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「JPCA Show 2002」に出品されます。
≪市場背景と製品の概要≫ 携帯電話やパソコン、家電製品等の電子・電気機器などに使われているプリント基板に電子部品を搭載する表面実装機の業界において、当社はマシンの高速化、信頼性と作業効率の向上に取り組んできました。特に近年の電子部品実装業界では、電子・電気製品の多品種化が進み、マウンターの導入に際しても大型高速機による大量高速生産指向から中型中速機を複数台ライン化した、汎用性が高く、品種切り替えにも容易に対応が可能な方式が注目されてきました。また、設備コストの軽減をはじめ、省スペース、省エネルギーなど、市場の要望はより高い付加価値を求める傾向にあります。 さらに最近では、リモコンやキーレスエントリーに代表される小形基板で部品点数が少ない表面実装基板も増えてきており、これらには中型機では大きすぎるうえに高価という市場の声が出てきていました。 こうした要求に応え、ヤマハ「THREEM(スリム)」はコンパクトで低価格でありながら、従来のマウンターの性能を凌ぐ本格派のマウンターとして、新しい市場領域をめざし、需要の活性化が見込まれる中国市場も視野に入れながら開発しました。 さらに最新の中速機、高速機に匹敵する最高の精度を実現しており、0603極少チップの狭ピッチ実装を可能としました。 本機は、(1)複数台の連結により量産に対応 (2)高速量産ラインやモジュールマウンターの補完マシンとして生産性の向上に貢献 (3)セル生産方式への対応、を最大の特長としています。 ≪製品の特徴≫
≪ヤマハミニモジュールマウンター「THREEM(スリム)」・仕様諸元≫
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