ヤマハ発動機(株)は、空冷4ストロークSOHC単気筒223cm3エンジンをスチール製ダイヤモンド型フレームに搭載した新製品、ヤマハ「TW225」を6月24日より発売します。
新発売のTW225は、現行TW200の優れた基本構成をベースに、新たに(1)13kW(18PS)・223cm3エンジン、(2)130mm大径リアブレーキ、(3)スリムな外観を強調する新シートカウル、(4)丸型メーター、(5)小型で操作し易いタンクキャップなどを採用しました。これらの効果によりストリートバイクとして熟成を図り、市街地での優れた加速&走行性能を実現、カスタム感溢れるボディデザインとなっています。 なお、本モデル「TW225」は、1987年に発売以後15年超のロングセラーとなっているTWにとって初のモデルチェンジとなります。
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ヤマハ「TW225」 |
<名称> | ヤマハ「TW225」 | <発売日> | 2002年6月24日 |
<カラーリング> | ■ダークグレイッシュリーフグリーンメタリック1(グリーン) ■ブルーイッシュホワイトカクテル1(ホワイト) ■レディッシュイエローカクテル2(イエロー) |
<販売計画> | 10,000台(年間・国内) |
≪市場と商品概要≫ TW200は、初代型発売から9年経た'96年頃から、10代後半~20代のユーザーからの人気が急上昇し、一躍人気車種となったモデルです。支持を受ける理由は「迫力の極太タイヤと、それを印象付けるスリムな細身の車体」「自分だけのカスタム化の夢がある」「価格が手頃」などが多くなっています。特に'98年~'00年は3年連続で軽二輪登録一位となり、このトレンドは他社からの競合モデル投入にも繋がり、市場は活性化しています。
TW200ユーザーは、近年は特に20代前半以下が増加傾向であり、購入者中約8割が新規ユーザーで、気さくなストリートファッション感を楽しめる入門モデルとして支持されています。またカスタム嗜好も増え、最近は購入新規ユーザーの多くが自分だけのカスタム化を楽しむ傾向にあります。こうした中、市場では「ストリートバイクとして、もう少しパワーが欲しい」という声が聞かれる一方、「より低価格でカスタム感を楽しみたい」という声もあります。
TW225の開発は、上記背景とニーズに呼応し、気軽なストリートバイク"本家TWの熟成"を主眼に、新エンジン搭載など細部に時代のニーズを織込みました。 カラーリング設定は、(1)重厚感を醸し出す「ダークグレイッシュリーフグリーンメタリック1」(東京モーターショー出展モデル同様)、(2)標準のまま乗ってもカスタム感が楽しい「ブルーイッシュホワイトカクテル1」、(3)原色系で個性を主張する「レディッシュイエローカクテル2」を設定しました。
≪TW225に採用の新フィーチャー≫
粘り強い空冷4ストローク223cm3単気筒エンジン | 現行TW200のボアストローク67.0mm×55.7mmから、ボア・ストロークともに拡大した70.0×58.0mmの223cm3エンジンを搭載しました。9.5:1の圧縮比から最大出力13kW(18PS/7,500rpm)を発揮します。(現行TW200は12kW(16PS/8,000rpm)) キャブレターは従来モデルの基本スペックをベースに、排気量アップに伴う各ジェット類の最適セッティングを行ないました。また、2次レシオ最適化等の効果が加わり、市街地実用域での優れた走行性、発進加速性などを達成しました。 |
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130mm径リアブレーキ採用 | 優れたストッピングパワーと操作性に優れた130mm径ドラムブレーキをリヤに採用しました。 |
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丸型メーター、小型タンクキャップ、スリムなシートカウルの採用 | トラディショナル感溢れる丸型スピードメーター、グローブをしたままでもまわし易い新型小型タンクキャップ、スリムなリヤ廻りを表現する新デザインシートカウルなどを採用しました。 |
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≪従来からのTWの特徴≫
快適な走行性を引き出すモノクロスサスペンション | リアにはシンプル設計で、重量マス集中が特徴のモノクロスサスペンションを装備。ダンパー内のオイル通路は伸び側と圧側を独立設計して減衰力発生を最適化し、タンデム走行を含め快適な乗り心地を実現しています。 |
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タートルシェル(亀甲)パターン極太タイヤ | グリップ特性に優れ、またロードノイズも少ないタートルシェルパターン(亀甲型)の極太タイヤを前後に採用。軽快なハンドリングと乗り心地を両立させています。 |
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前輪ディスクブレーキの採用 | フロントブレーキは220mm径のディスクと異径2ポット・キャリパーを組合せて装備しました。パッドの面圧の均一化が図れ、優れた制動力と良好な操作感を両立させています。 |
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型式/エンジン型式 | BA-DGO9J/G328E |
全長×全幅×全高 シート高 軸間距離 最低地上高 乾燥重量/装備重量 | 2,025mm×820mm×1,110mm 790mm 1,330mm 255mm 120kg/127kg |
原動機種類 気筒数配列 総排気量 内径×行程 圧縮比 | 空冷4サイクルSOHC2バルブ 単気筒 223cm3 70.0mm×58.0mm 9.5:1 |
最高出力 | 13kW
(18PS)/7,500rpm | 最大トルク | 18N・m(1.8kgf・m)/6,000rpm |
始動方式 潤滑方式 エンジンオイル容量 燃料タンク容量 キャブレター形式 点火方式 バッテリー種類 | セル・キック併用式 強制圧送ウエットサンプ 1.3L 7.0L MV28 C.D.I.式 12V,7AH(10H)/GM7CZ-3D |
1次減速比/2次減速比 クラッチ形式 変速機形式 変速比
フレーム形式 キャスター/トレール タイヤサイズ
(前/後) ブレーキ形式 (前/後) 懸架方式 (前/後) ヘッドライト | 3.318/3.000 湿式多板コイルスプリング 常時噛合式前進5段リターン 1速2.833 2速1.789 3速1.318 4速1.040 5速0.821 ダイヤモンド 26°05′/96mm 130/80-18
MC 66P/180/80-14 MC 78P 油圧式シングルディスク/ドラム テレスコピック/スイングアーム 35/36.5W×1 ハロゲン |
<メーカー希望小売価格> | 339,000円 | (沖縄および一部地域を除く。地域希望小売価格の一例:沖縄は9,000円高) ※価格には保険料、税金(含消費税)、登録に伴う諸費用は含まれない。 |
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