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盲導犬の育成を支援する YAMAHA NICE RIDE 募金キャンペーン 2001年度分の寄付金を中野真矢選手が代表し贈呈(鈴鹿)

2002年4月10日発表


 ヤマハでは、'89年より13年間、盲導犬の育成資金を募る『YAMAHA NICE RIDE 募金』キャンペーンを展開してまいりましたが、このほど昨年(2001年度)分の募金集計が完了。(財)日本盲導犬協会への募金贈呈セレモニーが4月6日(土)三重県の鈴鹿サーキットパドック内(モトGP世界選手権第1戦予選日)で行なわれ、予選を終えたヤマハライダーの中野真矢選手(ゴロワーズ ヤマハ テック3)から同協会渉外本部の若月功一主任へ目録が手渡されました。


贈呈式の模様
モトGP開幕戦予選日のピット内で贈呈。
左から日本盲導犬協会若月主任、盲導犬ユーザー金さんと盲導犬ヴィト号、YZR500、中野選手


 2001年度の募金額は、オートバイショップ店頭およびイベント会場での募金活動等を集計した91万4360円(このうち中野選手からの募金額は500,000円)で、これでキャンペーン開始以来13年間の累計額は46,625,546円となりました。

 中野選手は、「昨年は僕が訓練所にお邪魔して募金をさせていただきましたが、僕たちのレース活動を少しでも理解してもらうために、今回はサーキットまで出向いていただきました。レーシングスーツ姿のまま、自分が乗るYZR500の前で目録をお渡しできたので、僕としても本当に嬉しかった。ファンの方にも、盲導犬の存在を少しでもご理解いただけたら幸いです。こうした募金を通じて、日本でも胸を張って『レーシングライダーです』と言えるように、また、バイクの社会的地位向上に役立てばと思っています」とコメント。

 また若月主任は「世界を舞台に活躍されている中野選手に1度限りではなく、続けてご協力頂けることに感謝しています。初めてバイクの前で贈呈式を行なうことができ、念願がかないました。これからも中野選手の活躍に期待しています」と述べられました。

 この日、贈呈セレモニーに盲導犬ユーザー・金孝男さんと盲導犬ヴィト号も列席。「視覚障害者にとって盲導犬は自分の身体の一部。寄付の金額ではなく、毎年寄付してくださるその気持ちがとてもうれしい」と感謝の気持ちを述べられました。



ご参考

"目の不自由な方に盲導犬を贈ろう!"
YAMAHA NICE RIDE 募金キャンペーンについて

 YAMAHAでは1989年より盲導犬の育成資金を募る社会貢献活動として「YAMAHA NICE RIDE募金」キャンペーンを展開しています。

 キャンペーンがスタートした当初、盲導犬先進国である欧米諸国と比較して、国内の盲導犬普及環境は大きく立ち遅れていました。これは盲導犬に関する情報不足と社会の関心の低さと同時に、盲導犬育成施設の財政が困難な状況であったことに起因するものです。「YAMAHA NICE RIDE募金」キャンペーンの募金先である(財)日本盲導犬協会も、運営のために必要な財源を、善意の寄付に頼らざるを得ない状況でした。

 「同じ交通社会の一員として、わたしたちにできることはないだろうか」。当時、盲導犬普及の背景を知ったYAMAHAが同協会に申し出たところ、オートバイショップの店頭に募金箱を設置する「YAMAHA NICE RIDE募金」キャンペーンがスタートすることとなりました。それ以来、YAMAHAでは全国約1,000店のオートバイショップの店頭に募金箱を設置するほか、各地で行うイベント会場での呼びかけなど、積極的なキャンペーンの展開を図っています。

 またモトGP世界選手権で活躍中の中野真矢選手(「ゴロワーズ ヤマハ テック3」所属)もこの活動に深い理解を持ち、毎年個人的に寄付をしています。中野選手の募金活動4年目を迎える今年は、モトGP開幕戦の鈴鹿サーキット・ピット内で4月6日、贈呈セレモニーを行ないました。

 なお、2002年「YAMAHA NICE RIDE募金」は、実施期間を2002年4月1日~12月31日として、ショップの店頭やイベント会場に募金箱を設置、パーティーやオークション等のチャリティ企画で寄付の受付などの活動で引き続き継続します。また、一般からの募金も、銀行特別口座の開設により振り込みで可能です。

 募金箱に入れられた寄付金は、募金回収確認票を用いて「YAMAHA NICE RIDE募金」口座に集められ、特別口座に直接送金された寄付金と合わせて2003年の年初に集計。集まった募金の寄付先は特殊公益増進法人・財団法人日本盲導犬協会です。(主催:ヤマハ発動機販売株式会社、後援:財団法人日本盲導犬協会)



YAMAHA NICE RIDE募金キャンペーンには銀行振込でも参加できます。
■銀行名: みずほ銀行 浜松駅前支店
■座名義: YAMAHA NICE RIDE募金事務局
■座番号: 普通 1253983


■盲導犬を取り巻く環境について
 現在、日本国内で活躍している盲導犬は約850頭。これに対して盲導犬を必要とする視覚障害者は約7,800人(推定)と言われている。盲導犬を1頭育てるには優秀な訓練士や充実した設備、それに伴う多額の費用と時間が必要である。それらの費用に対して、公的な助成は乏しく、主に賛助会員の年会費、善意の寄付、募金箱に寄せられた寄付によってまかなわれているのが現状である。しかし、平成12年5月に改正された社会福祉法で、平成13年4月から盲導犬訓練事業が社会福祉事業に追加されることになり、徐々に盲導犬の重要さが認められつつある。



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