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クラス最高の精度とスピードを簡単操作で実現 ヤマハクリームハンダ印刷機「YVP-Xg」新発売

2001年11月28日発表

 ヤマハ発動機(株)の社内カンパニーである「IMカンパニー」(カンパニープレジデント:戸上常司、 所在地:静岡県浜松市)はヤマハサーフェスマウンター(表面実装機)にベストマッチのフルビジョン(画像認識)方式のクリームハンダ印刷機「YVP-Xg」を新たに開発し、2002年3月より新発売します。
 クリームハンダ印刷機は、回路基板にチップなどの電子部品を搭載する前工程で基板にクリームハンダ(ハンダの粉末にフラックスを加えて、適当な粘度にしたもの)を印刷するもので、スピードと精度、フレキシビリティが求められています。 この「YVP-Xg」は市場の好評を得ている「YVP」をさらにグレードアップし市場の要望に応え、高性能、段取り性の向上を実現したニューモデルです。
 なお、「YVP-Xg」は12月12日から14日まで幕張メッセ(千葉市)にて開催される「2001実装プロセステクノロジー展」に出展されます。


ヤマハ「YVP-Xg」

名称

ヤマハ 「YVP-Xg」

発売日

2002年3月

初年度販売計画

100台



市場背景と製品の概要

 携帯電話や携帯型パソコン等の各種携帯端末機器、自動車制御機器等のIT革命を担う電子機器製品の進歩、社会への浸透はめざましく、それらを支える電子部品には、さらなる小型高機能化、高密度実装化が要求されています。搭載される電子部品のICは、QFPからBGA、CSPに進化し、電子部品実装後では検査できない為、印刷後のハンダ形状検査機能が要求されています。
 また近年、環境問題対策の一環として鉛フリー対応が求められ、より一層の高精度印刷、搭載も急務となってきています。
 「YVP-Xg」は、これらの市場要求にこたえるため、印刷後のハンダ形状検査機能を装備可能とし、高精度印刷と密閉型ヘッドによる鉛フリー対応をより充実しました。さらに、M・Lサイズマスクの使用をアダプターなしで変更可能とし、メインストッパーの位置自動調整を標準装備するなど、段取り性を格段に向上させました。
 「YVP-Xg」は、モジュール型高速マウンタ「Xgシリーズ」にベストマッチした最新鋭のクリームハンダ印刷機です。



製品の主な特徴

高精度・高速印刷

 

ロードセルとサーボによる印圧フィードバック制御を標準装備し、正確な印圧設定が可能。

 

高剛性な印刷テーブルと高剛性フレームの採用により、良好な印刷繰り返し精度と版離れ性を確保、スキージ速度200mm/秒で0603パターンへの高精度・高速印刷が可能。

 

サーフェスマウンター「Xgシリーズ」で実績のあるMACSを応用し、繰返し印刷精度 +-25μm以内を確保。

 

新開発のマスククリーニング装置を標準採用し、クリーニング性能を向上。

   

高い信頼性

 

ヤマハ独自の自社開発による照明、デジタルカメラ、画像処理技術により、角チップ~QFP・BGA・CSPのはんだ不足・過多,はんだズレ・ブリッジを広視野で認識検査できる高精度2次元印刷検査機能を装備。

   

抜群の段取り性とメンテナンス性

 

マスク交換専用扉の廃止、スキージの脱着時間削減、メインストッパー位置合わせの自動化、操作性のよい目合わせ専用ボタンの追加等により段取り性を格段に向上。

 

搬入出扉および背面扉の追加,消耗部品の容量UP等による交換頻度削減により、メンテナンス性を向上。

   

高い汎用性

 

Mサイズマスク枠 3種類、Lサイズマスク枠 2種類にアダプター無しで即時変更可能なフレキブル性を確保。

   

フレキシブルな鉛フリー対応

 

鉛フリー対応に必要不可欠とされる密閉型ヘッドをオプションで用意し、従来のスキージヘッドと1分間で交換を可能としました。

   

簡単操作

 

マシン外観、及び操作画面GUIをモジュール型高速マウンタ「Xgシリーズ」と共通化させることにより、一貫ラインとしてのグラフィカルな操作性を実現。



仕様諸元


外観

外形寸法

L1500 x W1840 x H1860 mm

質量

1700kg

適用基板

基板サイズ

L50*W50~L380*W330

基板固定方式

エッジクランプ

マスク枠寸法

マスクサイズ

全マスクアダプターレス対応
Mサイズ枠 3種類(L650*W550,L550*W650,L600*W550)
Lサイズ枠 2種類(L736*W736,L750*W650)

製版基準

プログラム選択:前側&センター&後側(他社マスク製版位置にも対応)

操作系

ソフトOS

Windows NT

モニター仕様

CRT+キーボード&マウス

基板搬入出系

コンベア自動幅

自動調整

自動メインストッパー

メインストッパー位置自動調整

基板搬送方向/基準

右→左流れ/前側ライン基準

搬入出扉

標準

プリント動作

ヘッドユニット

ウレタン・ダブルスキージ 

スキージ速度

2~200mm/s

印圧制御

5~200N・フィードバック制御

版離れ制御

0.1~2.0mm/s&プログラム制御(10ステップ)

クリーニング

マスククリーニング装置

新クリーニング
ドライ&ウエットの吸引清掃(ブロアーユニットは別置き)

溶剤タンク

ワンタッチ脱着容器

消耗部品容量

ロール紙長さ:3倍(従来比),溶剤タンク容量:2倍(従来比)

ラインタクト

約 20秒
(弊社デモ基板 L180xW130にて 印刷+マーク認識+搬送)

繰り返し印刷精度(3σ)

+-25μm以内

オプション

2次元印刷検査
開発中:6月出荷予定

検査専用デジタルカメラ (20mm x 15mm視野 20μm/画素)
検査対象:角チップ,QFP,SOP,トランジスタ,電解コンデンサ,BGA,CSP予定
検出内容:はんだ不足(欠け),はんだ過多検出,はんだズレ,
はんだブリッジ検出予定
最大検査数:512視野/1基板,12800パット/1基板

基板固定方式

基板吸着(吸着治具は除く)

モニター仕様

液晶モニター+タッチパネル

基板搬送方向/基準

左→右流れ/奥側ライン基準

スキージ/ヘッド交換

ダブルスキージと密閉型ヘッドの交換

密閉型ヘッド

適用基板:L50*W50~L330*W330

空調システム

温度のみ(エアコン別置き)



メーカー希望小売価格

ヤマハ 「YVP-Xg」

未定


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