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多用途、高精度を実現したハイブリッドプレーサー ヤマハ「i-CUBE(アイキューブ)」 新発売

2001年11月21日発表

 ヤマハ発動機(株)「IMカンパニー」(カンパニープレジデント:戸上常司、所在地:静岡県浜松市)は、水晶発振子・SAWフィルター・携帯電話用パーツや、各種ICパッケージ等のデバイスを組み立てるために、表面実装部品や、ベアチップ、フリップチップ等のICを混載できる実装機、ハイブリッドプレーサー「i-CUBE(アイキューブ)」を開発し、2001年12月5日より発売します。
 「i-CUBE(アイキューブ)」は12月5日から7日まで幕張メッセ(千葉市)にて開催される「セミコンジャパン」に出展されます。


ヤマハ「i-CUBE(アイキューブ)」

名称

ヤマハ「i-CUBE(アイキューブ)」

発売日

2001年12月5日

販売計画

100台



市場背景と本製品の概要

 従来はスーパーコンピュータやパソコンのCPUなど限られた分野でしか採用されていなかったフリップチップが民生レベルのCSP、BGAの内部接続、HDD、ICカード、タッグといった身近な商品に採用され始めました。これに伴い、従来のフリップチップ搭載機に対し、より低コストで、生産性の高いマシンへの要求が高まって来ています。
 一方で、デジタル機器の多機能化、小型化、薄型化の要求に対応する形で電子部品の小型化、高性能化も急速に進み、電子部品の製造工法も日々変化・高度化しています。これらの変化へ対応するため、3次元搭載等、より高度な工法へ対応できるマシンの要求も高まってきました。
 これらの要求に応え、リーズナブルな価格で、高速、高度な部品搭載を可能としたマシンがこの「i-CUBE(アイキューブ)」で、「多用途」と「高精度」をキーワードに、新機構を盛り込んで開発した新コンセプトマシンです。用途に応じたヘッドユニットの選択が可能であり、新開発の荷重制御ヘッドをラインナップしました。部品供給装置ではウエハー供給、ワッフルトレイ供給にも対応し、表面実装部品、ベアチップ、フリップチップ、その他各種部品を1台で搭載可能にした。また転写、ディスペンス、検査機能を盛り込むことにより、より多用途に対応可能なマシンとしました。



製品の特徴

絶対精度25ミクロン、繰り返し精度15ミクロンを達成する高精度プレーサー

 

徹底した構造解析や実験データに基づいた鋳造一体型の剛性の高い本体フレームの採用で、大きな駆動力を強固に支え高い精度を実現しました。

 

新開発の光学系、照明装置、画像処理アルゴリズム、ヘッドユニット等の最適設計と統合運用により、高精度な認識・搭載が可能となり、さまざまな品種に対応することを可能としました。

 

また、新開発の光学系、照明装置によりCSPはもとよりフリップチップ等の微小バンプまでも全数認識して、バンプ欠落の判定を可能にしました。

 

新開発の「MACS」(Multiple Accuracy Compensation System=多重精度補正システム)を採用し、マシンの各要素を有機的にとらえ、搭載精度の高度化を実現しました。


多用途に対応する動作アプリケーション

 

組み合わせ可能な4種のヘッドユニットを採用し、お客様のさまざまな生産形態・用途に応じたヘッドの選択を可能としました。

 

オプションのウエハー供給装置は、フリップチップ、ベア-ダイどちらも扱う事が出来、その切り替えもプログラム中で指定できるようになっています。

 

また、どのヘッドを選択してもフィデューシャル認識用のカメラは高さ方向にプログラム制御可能となっており、3次元実装に伴うマーク認識を容易にしました。


豊富な部品供給と周辺装置

 

各種フィーダー、段積みワッフルトレイチェンジャー、ウエハー供給装置などの部品供給装置オプションを豊富に用意しました。また、転写ユニット、ドットステーションなど周辺装置も標準オプションとして用意しました。

 

新開発の光学系、照明装置、画像処理アルゴリズム、ヘッドユニット等の最適設計と統合運用により、高精度な認識・搭載が可能となり、さまざまな品種に対応することを可能としました。

 

ウエハー供給装置は10枚のウエハーを収納でき、10種類までのウエハーの混載も可能にしました。


操作性に優れたWindowsNTを採用

 

マルチウインドウ&グラフィクスの採用で操作が簡単に行えます。

 

タッチパネルによりダイレクトな操作を可能としました。



仕様諸元表


 

i-CUBE 「アイキューブ」 (YHP-1)

基  板  寸  法

L250 x W200mm (Max.), L50 x W50mm(Min.)
コンベア幅自動調節機能つき  ※OP:W30mmまで対応可

基    板    厚

0.3 ~ 3.0mm ※OP:tは個別に対応可能

基 板 搬 送 方 向

右→左 ※OP:左→右

搭  載  精  度

+-25μm(μ±3σ)、+-15μm(±3σ):S及びFヘッドの場合
+-50μm(μ±3σ)、+-30μm(±3σ):4連マルチヘッドの場合

搭載タクト(最適条件)

1.5秒/bare chip :1by1の場合
0.38秒/SMT chip:4連マルチヘッドの場合

画 像 認 識 系

・基板認識系CCDカメラ 1台
・部品認識用デジタルマルチビューカメラ
・ヤマハオリジナル画像処理ボード *バッドマーク認識機能付き

部 品 供 給 形 態

・2、4インチワッフルトレイ *オートトレイチェンジャーあり
・4、6、8インチウエハー *標準はエキスパンド済ウエハー及び簡易 エキスパンド対応・フェイスアップ&フェイスダウン可能
・8~56mmテープ
・バルク
・スティック
・ディスペンス用シリンジ:30cc、10cc、(5cc、3cc対応)

外  形  寸  法

L1,200 X W1,262 X H1,880mm

本  体  重  量

約980kg



メーカー希望小売価格

ヤマハ「i-CUBE(アイキューブ)」
本体価格

ウエハー供給装置価格


15,380,000~18,260,000円
(仕様によります)(消費税別)
8,300,000円(消費税別)※オプション

(一部地域を除く。地域希望小売価格の一例:北海道は15,000円高、沖縄は19,000円高)
※価格には保険料、税金(含消費税)は含まれない。


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