ジュニア用の新フレーム採用　小学生1年～4年生用Newレーシングカートヤマハ『Winforce TRY』新発売

　ヤマハ発動機（株）は、子供用に新開発したレーシングカート、ヤマハ『Winforce　TRY』（ウィンフォース トライ）を、11月15日より新発売します。
　ヤマハ『Winfore　TRY』は、対象年齢である6才～10才の子供の身体に合わせて新開発した専用フレームに、子供にも扱い易い特性で、リコイルスターターと自動遠心クラッチを装備した空冷2サイクル100ccエンジンを搭載しています。これによりヤマハレーシングカートは、全11モデルとなりました。

『Winforce TRY』

　レーシングカートは、F1ドライバーの大半がカート出身者ということから4輪モータースポーツの原点として位置づけられ、現在全国約100ヵ所の専用コースでスポーツ走行や競技が行われています。カートライセンス人口は約35,000人となっており（'01年8月現在：ヤマハ調べ）、20代後半から30代の男性を中心として、高い安全性や低ランニングコスト等から非常に幅広い年齢層から愛好されています。
　弊社では2000年よりジュニア層対象の｢Winforce TIA-JR｣を投入して需要拡大を図ってきましたが、市場ではさらに低年齢層が乗り易いモデルへのニーズや｢ファミリーでカートをもっと楽しみたい｣といったニーズが高まってきました。
　そこで弊社は、現行ジュニア用モデル「TIA-JR」（対象年齢10才～15才）の手前となる6才～10才（小学1～4年生）をターゲットに、子供用専用設計モデルとしてヤマハ『 Winforce TRY 』の開発を進めました。このクラスでカートの基礎を身につけ、ステップアップしていく登竜門的なクラスとして位置づけを図ります。
　現在、小さな子供たちが乗るレーシングカートは大人用のシャシーをベースとしながら、シート、ステップ位置を変えてはいるものの、子供専用設計ではなく、より安心してスピード感やテクニックを身につけるための専用設計モデルの登場が待たれていました。

　対象年齢を6才～10才と限定し、身長120cm以上の小学1～4年生をターゲットに、専用設計しました。ホイールベース900mm（参考：現行モデル「Winforce TIA-JR」1,040mm）、パイプ径φ28mm、材質は上級モデルと同様のクロームモリブデン鋼管を採用した、NEWシャシー「TRY-1」を採用。カラーも鮮やかなヤマハレッドを使用。
　●TRY-1シャシー　メーカー希望小売価格　159,000円（消費税を含みません）

　扱い易さと耐久性・信頼性で定評のある、KT100Jエンジン（排気量98.1cc、空冷2サイクル、ピストンバルブ、単気筒）を搭載。リコイルスターターと自動遠心クラッチ付きで押し掛けを不要としています。チョーキング付きキャブレターで始動性を高めました。
　●KT100Jエンジン　メーカー希望小売価格　89,000円（消費税を含みません）

　制動性能が高い機械式ディスクブレーキを採用し、全天候対応のSL98タイヤを装備。乾燥重量53kgを達成しました。

　ヤマハ『Winforce TRY』の新発売にあたり、普及活動の一環として「ヤマハ子供カート教室」を、全国各地域のカートコースにて定期的に開催します。
　カリキュラムの内容は、ヤマハ『Winforce TRY』の対象とする子供及び保護者向けカート講習で、メカニズムや基本操作説明、練習走行等の講習を１日で行います。子供カート教室の受講者全員に、保護者にはヤマハSLライセンス、子供にはカート教室修了証（満10才時にヤマハSLライセンスへ優待昇格）を発行します。