ヤマハ発動機(株)は、水冷4ストローク499cm3・2気筒オートマチックエンジンをスポーティなボディに搭載し、爽快・快適な走行性を実現した新世代コミューター、ヤマハ「TMAX」(ティー・マックス)を'01年8月1日より新発売します。
新開発の水冷4ストローク2気筒・自動変速(CVT)エンジンを、高剛性ダイヤモンド型フレームに搭載して、滑らかかつ俊敏な走行性と、スポーツバイク感覚のハンドリング、操縦安定性を実現しました。特に、(1)新開発CVTエンジンによる胸のすく加速感、(2)スポーツバイク感覚で人車一体感を楽しめるハンドリング、(3)長距離タンデム走行に対応できる居住性や利便性、などが特色となっています。
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ヤマハ「TMAX」 |
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名称 |
ヤマハ「TMAX」 |
発売日 |
2001年8月1日 |
カラーリング |
■カームイエロー(イエロー)
■シルバー1 |
販売計画 |
1,500台(年間、国内) |
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企画の狙い |
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95年にヤマハが投入した「マジェスティ(250)」は、国内二輪市場の「ビッグスクーター」という分野を大きく拡大しました。その後各社からも競合モデルが投入され市場が拡大しますが、この中で「マジェスティ」は現在も、乗り心地の快適さ、スポーツライクな走り、利便性等が支持され、人気が続いています。そうした中、市場ではより快適な高速走行機能、スポーツバイク並の操安性などをもつコミューターを期待する声が強く、次代のモデル出現に注目が寄せられていました。
「TMAX」は、上記ニーズに呼応した製品で、随所に新技術を投入して、“モーターサイクル感覚のファンライド”と“コミューターとしての快適性”を調和させました。高速走行での走行安定性と余裕の追い越し加速、市街地からワインディングまで広域で楽しめるスポーツバイク感覚のハンドリング、などが特徴となっています。
既に欧州市場で01年初頭から発売し、半年で約5千台の販売を示す人気となっています。「外観はスクーターだが走りはスポーツバイク」といった評価を集め、タンデムで1日200~300kmの長距離を走る用途も多くみられます。 |
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主な特徴 |
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バランサー採用のコンパクトエンジン |
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軽量コンパクト設計の水冷4サイクルDOHC並列2気筒4バルブ499cm3メッキシリンダー採用エンジンを新開発して搭載しました。往復バランサーをクランク軸後方に内蔵し、低振動化を達成し、またシリンダーを車体下に水平に配して低重心化を図っています。
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俊敏な加速特性を引き出す小型設計CVT |
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変速系には、CVT(無段変速機/continuously variable transmission)を採用、これを湿式多板自動遠心クラッチに組合せ、扱い易く、滑らかで俊敏な走行性、加速性能を実現しました。CVTは独自設計を施しユニットの小型化を図り、また減速前の小さなトルクを介してのレシオ制御を行い優れた信頼性を確保しています。レスポンスの良いDOHC4バルブとの相乗効果で、タイムラグを感じさせない俊敏な加速、高速での余裕の追越し加速特性を実現しました。 |
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スポーツバイク感覚の走行性を引き出すダイヤモンドフレーム |
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ダイヤモンドタイプの鋼管フレームを新開発して採用しました。リジッド3点式のエンジン懸架とし、パワーユニットを車体強度メンバーに活用、優れた剛性バランスを実現しています。加えて、最適前後重量配分(前47%、後53%)、スポーツバイクと同構造のテレスコピック式フロントフォーク、前後14インチタイヤ、低重心設計などの効果が優れたハンドリングを実現しました。 |
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アルミ製リヤアームと2段掛けドライブチェーン |
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軽量・高剛性アルミ製リヤアームを採用しました。エンジン側の出力軸とリヤアーム軸の支点を同軸化設計し、駆動伝達特性の安定化を図っています。またリヤアーム左側内部を駆動チェーンの通路とするユニークな設計により、高い剛性バランスとコンパクト化を両立。アーム内を通る駆動チェーンはオイルバス式の「2段連結サイレントチェーン」として、低メカノイズ化、メンテナンスフリー化を図りました。 |
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その他の特徴 |
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(1)2連オートスターター付きキャブレター、(2)大容量湾曲ラジエター、(3)水冷式オイルクーラー、(4)新デザインキャストホイール、(5)前後ディスクブレーキ、(6)「ロイヤルスター」方式の下置き伸び型リアクッション、(7)バンク角50度、(8)大容量
14リットル燃料タンク、(9)YZF-R1イメージのマルチリフレクター2灯ヘッドライト、(10)ヘルメット1個またはB4ビジネスバックを収納できる33リットル容量
収納スペース、などです。 |
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ヤマハ『TMAX』 仕様諸元 |
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型式/エンジン型式
全長×全幅×全高
シート高
軸間距離
最低地上高
乾燥重量/装備重量 |
BC-SJ02J/J402E
2,235 mm×775 mm×1,410mm
795mm
1,575mm
130mm
198kg/218kg |
舗装平坦路燃費 |
30km/L(60km/h) |
原動機種類
気筒数配列
総排気量
内径×行程
圧縮比 |
水冷・4サイクル・DOHC4バルブ
並列2気筒
499cm3
66.0×73.0mm
10.1:1 |
最高出力 |
28.0kW(38PS)/7,000
r/min |
最大トルク |
44N・m(4.5kgf・m)/5,500
r/min |
始動方式
潤滑方式
エンジンオイル容量
燃料タンク容量
キャブレター型式
点火方式
バッテリー容量/種類 |
セル式
強制圧送ドライサンプ
3.6L
14L
BS30
T.C.I.
12V、8Ah(10H)/GT9B-4 |
1次減速比/2次減速比
クラッチ形式
変速機形式
変速比
フレーム形式
キャスター/トレール
タイヤサイズ (前/後)
ブレーキ形式 (前/後)
懸架方式 (前/後)
ヘッドライト |
2.659/2.262
自動遠心湿式多板
Vベルト式無段変速
2.322~0.800
鋼管ダイヤモンド
28°/95mm
120/70/-14 M/C 55S/150/70-14 M/C 66S
油圧式シングルディスク/油圧式シングルディスク
テレスコピック/スイングアーム
ハロゲンバルブ/12V、60W/55W+55W |
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ヤマハ『TMAX』フィーチャーマップ |
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メーカー希望小売価格 |
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ヤマハ「TMAX」
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740,000円 |
(一部地域を除く。地域希望小売価格の一例:北海道は
20,000円高、沖縄は10,000円高)
※価格には保険料、税金(含消費税)、登録に伴う諸費用は含まれない。 |
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