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「第9回世界水泳選手権大会福岡2001」の特設プール 「水夢21」の仮組みによる実証実験について

2001年04月06日発表

 ヤマハ発動機株式会社では、本日、本年7月に福岡市で開催される「第9回世界水泳選手権大会福岡2001」(於・マリンメッセ福岡[福岡市博多区])において使用するFRP製プールの仮組みによる実証実験を実施します。あわせて競泳競技用FRPプール「水夢21」のユニット展開による設置試験も行います。

 世界水泳選手権に使用する50メートルのメインプールにFRP製の特設プールが採用されたのは世界で初めてで、これは、当社のFRPプールの商品や技術力の信頼性が評価されたものです。
 FRPプールは、工場生産によってユニット化できるため、工期が早く、メンテナンスが楽で経費負担が軽減できるなどの特長があります。

 今回の実証実験は、大会のメインプール「水夢21」に使用する実際のユニットの一部を使用し、縦8m×横7m×水深3mのプールを建設し、水を張り、プール本体にどのような力が加わり、どのような状況でどのような条件を加えると、どのように変化するのかなどをシミュレーションするものです。これまでコンピューター上で構造解析や流動解析などを繰り返し実施し、歪みなどをミリ単位で把握し、技術的裏付けをとってきました。この度本大会に向けてその確認をする目的で仮組みによる実証実験を実施いたします。

 また、生産を完了したメインプール「水夢21」のFRPユニットの側壁をほぼ全数展開・設置し、ユニット間の接合部確認と建設地へのユニット搬入順の検証など、設置・施工計画の実証確認を行い、約2週間という短期間施工に向けその最終シミュレーションを行うものです。

 今後は、当社の持つFRPプールの企画、設計、建設、施工のノウハウをすべて注ぎ込み、大会に参加した選手が快適に競技できる環境作りを、プール建設と水質管理など、ハードとソフトの両面から支えていきます。



特設プール実証実験の概要

1、 注水プール槽
 実物の「水夢21」ユニットのうち、18枚(側壁14枚、底面4枚)、およびこの度の実証実験用に製作した特別製ユニット3枚(側壁2枚、底面1枚)の計21枚を使用し、縦8m、横7m、深さ3mのプールとプールサイドの一部を建設します。
実際に水を張り、100ヶ所にセンサーを取り付け、水圧の負荷に対してのユニット変化状況をチェックします。

※センサーの取り付け位置の詳細

プール内側

長辺 20ヶ所
短辺 12ヶ所
底面 8ヶ所

計40ヶ所

プール外側

長辺 15ヶ所
短辺 15ヶ所

計30ヶ所

支持金具

長辺 22ヶ所
短辺 8ヶ所

計30ヶ所


2、メインプール・ユニット展開
 メインプールのユニット総数162枚(側壁58枚、底面104枚)のうち、側壁では注水プール槽に使用している14枚を除いた44枚と、底面ユニットの一部を駐車場に展開します。


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