ヤマハ発動機株式会社は、ニュージーランドで当社製品の輸入販売を行っている「モラーヤマハ社」(Moller
Yamaha Ltd./代表者:ラッセル モラー/所在地:オークランド市、設立:1975年)へのヤマハグループの出資比率を現在の10%から100%へ引き上げ、社名を「ヤマハモーターニュージーランド(略称YMNZ)」に改称することでモラーヤマハ社と合意し、2001年4月1日より子会社として新たにスタートすることになりました。
ヤマハグループの出資形態は、モラー氏などが所有するモラーヤマハ社の株式を、当社の100%子会社「ヤマハモーターオーストラリア(略称YMA)」(Yamaha
Motor Australia Pty. Ltd./代表者:足立雅人/所在地:オーストラリア・シドニー市)に譲渡する形で行われ、資本金は従来と同じ275万NZ$(ニュージーランド・ドル、約138百万円)、出資比率は当社10%、YMA90%となります。
また、新社長にはYMAの足立社長が兼任し、市場でのヤマハブランドイメージ作りの強化、および、販売機種や市場構造で共通性の高いオーストラリア市場との連携を図り、YMAの経営資源、マーケティングノウハウの活用や在庫の共有化など、経営効率のアップによってニュージーランド市場での競争力の強化と販売、利益の向上に結びつけていきます。
この新体制における販売計画は2000年度の35百万NZ$(17.5億円)から2003年度には55百万NZ$(27.5億円)を見込んでおり、特に主力のモーターサイクルとATV(四輪バギー車)においては、販売網の強化やユーザークレジットの導入により、それぞれシェアアップを計画しています。
ニュージーランドは農畜産輸出の好調や低金利政策による消費拡大で、2000年度実質GDP成長率は3.5%と、前年度のマイナス成長から大幅な回復を見せており、当社の主力製品であるモーターサイクルやATV(四輪バギー車)も農業需要を中心に販売台数の増加が見込まれています。また、主力商品の一つである船外機もレジャー需要を中心に販売は堅調に推移しています。当社はこの度の出資比率引き上げと新体制の構築により、市場ニーズにより合致した効率のよい製品と販売・サービスを提供して参ります。
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