ヤマハ発動機株式会社は、水冷2サイクル3気筒YPVS装備700ccのハイパワーエンジンを超軽量
フレームに搭載したニューモデル、ヤマハスノーモビル『SXViper』(エスエックスヴァイパー)を2002年モデルとして'01年10月1日より発売します。(3月1日より予約開始)
ヤマハ『SXViper』は、雪上スポーツ走行での高次元な走行性を照準に開発したモデルで、(1)山間部での走破性及びコーナリング性能(クロスカントリー性能)、(2)圧雪路面
等での高速走行、という嗜好の異なるふたつの用途に対応できるのが特徴です。
ユーザーが使用状況や好みに応じサスペンション切替を行い、山間部または圧雪路、それぞれで使い分けが可能です。搭載エンジンには、走行風圧を吸気に活用する“フォースド・エア・インダクション”をスノーモビルとして初めて採用しました。その他随所に先進の技術を投入し、超軽量フレームとの相乗効果が優れた走行性能を引き出しています。
また、凍結した湖や圧雪路面での高い高速性能で定評の「SRX700S」は、新たに“DCS”(Detonation
Control System/デトネーション制御システム)を採用して信頼性向上を図った2002年モデルを設定します。また2002年のラインナップは全7機種の設定とし、下記の通り発売します。
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ヤマハ スノーモビル「SXViper」(エスエックスヴァイパー) |
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名称 |
スノーモビル「SXViper」 |
発売日 |
2001年10月1日 |
予約開始日 |
2001年3月1日 |
販売計画 |
1,000台(ラインナップ合計、年間/国内) |
お問い合わせは、
「ヤマハ発動機販売(株)特機営業部北海道事務所(電話 011-612-1063)へお寄せください。 |
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市場概要と商品概要 |
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ヤマハの「スノーモビル」は、アメリカ、カナダなど北米を中心に、降雪地域の生活の必需品及びスポーツレジャー製品として定着しています。また、「スノーモビル」は、全世界での需要は22万台規模で推移しています。
国内においても、スキー場の業務需要から林間ツーリング需要、競技、ファンライディング需要と、年間で1,500台の需要規模となっており、この中でヤマハのシェアは約7割です。
ヤマハでは国内市場に、(1)マルチパーパスに対応できる業務用モデル、(2)手軽なスポーツモデル、(3)新深雪とヒルクライムを楽しむパウダー用モデル、(4)林間コースからレースまで楽しめるクロスカントリーモデル、(5)豪快なパワーを体験できるマッスルモデルなど、多彩
なモデル群を投入してきました。ところで近年市場では、クロスカントリー用途と高速走行用途のふたつのニーズを合わせて要求する声が聞かれています。
このほど発売の「SXViper」では上記ニーズに呼応し、クロスカントリー性能と圧雪路面
等での高速走行性能のふたつの用途(上記の(4)と(5))に応える性能を具現化しました。 |
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「SXViper」の主な特徴 |
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“フォースド・エア・インダクション”採用の3気筒エンジン |
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ヤマハのフラッグシップモデル「SRX700S」に搭載して定評の水冷2サイクル3気筒エンジンをベースに、軽量
化、信頼性向上を図った新エンジンを採用しました。
主な変更部は、(1)走行風を活用しエアクリーナ内を加圧し高出力を実現する“フォースド・エア・インダクション”の採用、(2)軽量
化を促進するシリンダーヘッドの一体設計(「SRX」は3分割)、(3)排気脈動効果 と軽量化を促進する新設計3
into 1マフラー及び大型サイレンサー(「SRX」は3into 3)、(4)燃料消費の低減をもたらすYPVSバルブの最適化設計、(5)優れたレスポンスを生む軽量
ダルマ型クランク及び軽量イリジウムローター採用、(6)安定した走行性能を実現するエンジンオフセット搭載、(7)始動が容易な低フリクション・リコイルスターター(従来モデル比25%減)などです。これらの相乗効果
で、120PS(88.2kW)/8,500r/minの高出力を引き出しました。 |
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アジャスタブル・コントロールロッドと軽量ボディの採用 |
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サスペンションにアジャスタブル・コントロール・ロッドを設けました。専用スパナ2本で容易に調整が可能です。クッションストロークを活かして加速感を楽しむクロスカントリー走行と、粘り強いダンパー効果
で直線的な加速や高速走行を楽しむことが可能となっています。
また、アルミ素材を多用した軽量フレーム、軽量シート、軽量トラックベルト、軽量 アルミ鍛造ステアリングアームなどの採用で、クラストップの軽量車体を実現、優れた走行性を実現しました。
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「YZF-R1」同タイプのヘッドライトなど、精悍な新スタイル |
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サスペンションの動きを強調しつつ、スリムで躍動感溢れるニュースタイルを実現しました。またヘッドライトにはH4・12V60W/55Wの2灯式を採用するとともに、ヤマハスポーツバイクの最高峰「YZF-R1」と同タイプの精悍なデザインで個性化を図りました。その他、見易いデジタルメーターを採用しました。 |
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「SRX700S」の主な変更点 |
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「DCS」採用による信頼性向上 |
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凍結した湖や圧雪路面での高い高速走行性を特徴とするフラッグシップモデル「SRX700S」は、軽量
アルミ製モノコックフレームに水冷2サイクル3気筒エンジンを搭載しています。2002年モデルでは、従来からの基本性能を継承し、“DCS”(Detonation
Control System/デトネーション制御システム)を新採用して信頼性向上を図りました。また、“DCS”の作動具合をインストルメントパネル内のインジケーターで走行中に確認できるよう視認性を高めました。 |
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その他のラインナップ |
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《手軽なスポーツモデル》
【PZ500】エントリーユーザーから上級者まで幅広い層から人気のモデルです。上級モデルの「VX」や「SRX」同様のアルミ製モノコックフレーム、空冷2ストローク2気筒エンジンを搭載しています。プラスチックスキー、新深雪での走行性に優れたトラックの採用などが特徴です。
《新深雪やヒルクライムを楽しむパウダーモデル》
【VX700LT】とくに新深雪での走行性と登坂特性に優れる本格マウンテンモデルで、山間部ツーリングなどでの優れた走行性を具現化しています。2002年モデルではカラーリングを変更してイメージ一新を図りました。
《林間コースからレースまで楽しめるクロスカントリーモデル》
【SX500R】クロスカントリーモデル「SX500R」は、競技などでの優れた走破性、コーナリング性能が特徴のモデルです。
《業務用を含むマルチパーパスモデル》
【BR250T】空冷2サイクル単気筒エンジン(246cm3)を搭載する業務用モデルです。調節可能なアジャスタブルハンドルバー、低速トルク重視のギア設定、フック装着のリアキャリア、など実用機能を満載したモデルです。
【VK540EIII】空冷2サイクル2気筒エンジン(535cm3)を搭載する業務用モデルです。プロアクション・プラス・リアサスペンション等により、優れた走行性を実現しています。リアキャリア装備、500mmワイド幅&1インチ山高ハイプロファイル・パターンロングトラック、フルラウンドフロントバンパー、バックレスト付タンデムシート、前進2速・後進1速ギアなどを装備しています。 |
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SXViper 仕様諸元 |
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全長×全幅×全高
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2,760mm×1,171mm×1,230mm
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スキースタンス
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1,070mm
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乾燥重量
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222kg
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エンジン種類
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水冷・2サイクル7ポート
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気筒数・配列
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3気筒・並列
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総排気量
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696cm3
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始動方式
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リコイル式
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点火方式
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デジタルCDI
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潤滑方式
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オートルーブ式
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燃料タンク容量
|
45.0L
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オイルタンク容量
|
3.0L
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ブレーキ形式
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ベンチレーテッド油圧ディスク
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ヘッドランプ
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12V60W/55W
ハロゲン×2 |
乗車定員
|
1名
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SRX700S 仕様諸元 |
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全長×全幅×全高
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2,760mm×1,170mm×1,085mm
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スキースタンス
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1,040mm
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乾燥重量
|
238kg
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エンジン種類
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水冷・2サイクル7ポート
|
気筒数・配列
|
3気筒・並列
|
総排気量
|
696cm3
|
始動方式
|
リコイル式
|
点火方式
|
デジタルCDI
|
潤滑方式
|
オートルーブ式
|
燃料タンク容量
|
45.0L
|
オイルタンク容量
|
3.3L
|
ブレーキ形式
|
ベンチレーテッド油圧ディスク
|
ヘッドランプ
|
12V60W/55W
ハロゲン×2 |
乗車定員
|
1名
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PZ500 仕様諸元 |
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全長×全幅×全高
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2,780mm×1,200mm×1,230mm
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スキースタンス
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1,070mm
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乾燥重量
|
208kg
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エンジン種類
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空冷・2サイクル7ポート
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気筒数・配列
|
2気筒・並列
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総排気量
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485cm3
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始動方式
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リコイル式
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点火方式
|
CDI
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潤滑方式
|
オートルーブ式
|
燃料タンク容量
|
45.0L
|
オイルタンク容量
|
3.3L
|
ブレーキ形式
|
油圧ディスク
|
ヘッドランプ
|
12V60W/55W
ハロゲン |
乗車定員
|
1名
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VX700LT仕様諸元 |
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全長×全幅×全高
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2,990mm×1,115mm×1,215mm
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スキースタンス
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980mm
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乾燥重量
|
234kg
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エンジン種類
|
水冷・2サイクル7ポート
|
気筒数・配列
|
3気筒・並列
|
総排気量
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698cm3
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始動方式
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リコイル式
|
点火方式
|
デジタルCDI
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潤滑方式
|
オートルーブ式
|
燃料タンク容量
|
45.0L
|
オイルタンク容量
|
3.0L
|
ブレーキ形式
|
ベンチレーテッド油圧ディスク
|
ヘッドランプ
|
12V60W/55W
ハロゲン×2 |
乗車定員
|
1名
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SX500R 仕様諸元 |
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全長×全幅×全高
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2,760mm×1,200mm×1,230mm
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スキースタンス
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1,070mm
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乾燥重量
|
215
kg |
エンジン種類
|
水冷・2サイクル7ポート
|
気筒数・配列
|
2気筒・並列
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総排気量
|
494
cm3 |
始動方式
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リコイル式
|
点火方式
|
デジタルCDI
|
潤滑方式
|
オートルーブ式
|
燃料タンク容量
|
45.0L
|
オイルタンク容量
|
3.0L
|
ブレーキ形式
|
ベンチレーテッド油圧ディスク
|
ヘッドランプ
|
12V60W/55W
ハロゲン |
乗車定員
|
1名
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BR250T 仕様諸元 |
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全長×全幅×全高
|
2,945mm×950mm×1,120mm
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スキースタンス
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750mm
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乾燥重量
|
175kg
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エンジン種類
|
空冷・2サイクル5ポート
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気筒数・配列
|
単気筒
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総排気量
|
246cm3
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始動方式
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リコイル式
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点火方式
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CDI
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潤滑方式
|
オートルーブ式
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燃料タンク容量
|
15.0L+9.3L
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オイルタンク容量
|
1.8L
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ブレーキ形式
|
ディスク
|
ヘッドランプ
|
12V60W/55W
ハロゲン |
乗車定員
|
1名
|
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VK540EIII 仕様諸元 |
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全長×全幅×全高
|
3,120mm×1,130mm×1,350mm
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スキースタンス
|
960mm
|
乾燥重量
|
291kg
|
エンジン種類
|
空冷・2サイクル7ポート
|
気筒数・配列
|
2気筒・並列
|
総排気量
|
535cm3
|
始動方式
|
セルスターター・リコイル併用
|
点火方式
|
CDI
|
潤滑方式
|
オートルーブ式
|
燃料タンク容量
|
31.0L
|
オイルタンク容量
|
2.5L
|
ブレーキ形式
|
自動調整ディスク
|
ヘッドランプ
|
12V60W/55W
ハロゲン |
乗車定員
|
2名
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メーカー希望小売価格 |
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SXViper
SRX700S
BR250T
VK540EIII
PZ500
VX700LT
SX500R
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1,190,000円(ニューモデル)
1,230,000円(マイナーチェンジ)
470,000円(継続販売)
998,000円(継続販売)
698,000円(継続販売)
1,180,000円(継続販売)
828,000円(継続販売) |
※ 価格には保険料、税金(含消費税)、納車に伴う諸費用は含まれない。 |
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